Belleの着物生活

いつもはジーンズ、時々きもの。
Belle(ベル)きものサロンの着付師が
日常をお伝えします。

久米島紬

2011-10-14 | 本日の着物
10月の半ば、某着物イベントに行った時の着物です。



久米島紬に染めの帯です。


母にもらった帯なんですが、前帯の柄の位置がとっても変なんです。普通に締めると、柄が絶対に前に来ない。仕方ないのでお太鼓を先に結ぶ、変則的な締め方にしています。

母に聞いたら、どうやら羽織用の反物から作った帯らしい。どうりで柄位置が変だと思ったわ。ま、そこを上手に着るのが腕の見せ所なんだけどね
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手作りの紬で

2011-10-08 | 本日の着物
昨日のレッスンで着た着物。


きれいな緑地の紬です。実はこれも母の織った紬なんです。もちろん先生に教えてもらいながらだったのですが、糸から染めて、苦労して織り上げたそうです。母も気に入っていたらしく何度も着たようですが、最近は体が弱って着物が着られなくなってしまいました。

母が趣味で染めや織りをしたり、着物を着て楽しんでいたり、日本舞踊を習っていたりしていた頃、私は着物に全く無関心でした。若い頃は三味線の舞台などで何度も着ていたのですが、基本的に興味がなかったのでしょうね。母のすることを「またそんなものに無駄なお金使って」と、冷ややかな目で見ていました。ひどい娘ですね。

急に思い立って着つけを一から習い出したのと、母が着物を着なくなったのはほぼ同時期でした。もう少し早く着物に目を向けていたら、母に綺麗に着つけてあげられたのになあと、残念な思いがします。でも当時は仕事や子育てで余裕がなかったから、仕方なかったかもしれません。

少々年を重ねてしまいましたが、今こうやって母の作った紬を着ることができて、本当に良かったと思います。秋にはちょっと合わない色目かもしれませんが、明るい色を身につけると、心も華やいでいいですね。


最近携帯のカメラでうまく撮れません。画像が悪く申し訳ないです。
えっと、春ならここで明るい色の帯を締めたいところですが、今日は秋色の草木染の八寸帯を合わせました。ぜんぜん見えませんが、楓模様の帯揚げをしています。帯締めはピンク色で若々しくしました。うん、秋に緑も悪くないかな。

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本日のレッスン

2011-10-07 | 着つけスクール
10月になり、ぐっと涼しくなりました。着つけの練習も楽にできる季節です。今からしっかり練習しておけば、お正月もバッチリです。

お休みが重なって、久しぶりにレッスンのHさん。着物の着方から復習を兼ねてお勉強のし直し。でもちゃんと手順を覚えていてくださったので、すぐにカンが戻ってきました。


お母様から譲り受けた江戸小紋に博多帯です。たれ物の着物は滑るので、少し着るのが大変ですね。でもきれいに着られています。お太鼓を作っているところです。


継続的に通っているKさん。仕立てあがったくるりさんのデニムの着物でレッスンです。


初めての着物で大変かなと思いましたが、ずいぶん手馴れてきていてさすがです。洒落袋帯もきれいなお太鼓になりました。
Kさんは夏にイタリアで着物を着られたので、ずいぶん自信がついたと思います。今月は歌舞伎に着物、に挑戦です。こうして着物で外出する機会をどんどん増やすことが、上達への近道だと思います。
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お誂えの江戸小紋

2011-10-06 | 日記
以前こちらの記事で書いた、江戸小紋が染め上がったと連絡を受け、さっそく京都にGO。

浜縮緬の白生地を小田織物さんで購入し、江戸小紋に染めていただきました。
今日は小田さんのご案内で、染め工房を見学させていただきました。

京都の名工に認定されている、伝統工芸士の大野さん(一番右)。工場といっても、京都の町屋の中に作られた、こぢんまりとしたアトリエのようなところでした。
染めの手順を教えていただき、実際に使用していた伊勢型紙を見せていただき、その制作方法も教わりました。型紙を彫るところから、江戸小紋は始まっているのです。

私のお願いした江戸小紋は、角通しという柄です。大野さんは、通しの中でも一番細かい極角通しという型紙(人間国宝の方の作だということです)を使って、染めてくださいました。
そして出来上がったのがこれ。

本当に、ものすごく細かい模様です。
この型紙を彫るのも、いったいどのくらいの期間がかかるのでしょう。ひとつの反物が出来上がる間に、職人さんたちの技術が幾重にも注がれているのですね。


この細かさは、写真ではよくわかりませんねえ。ひとつひとつのドットが、ほんの毛先程度の大きさです。


少し離れて見ると、ほとんど無地に見えます。でもただの無地ではない、ほんわかとした風情が漂っています。
右側にあるのは、八掛けです。内側に額縁のように小紋柄が来るように染めてくださいました。凝った作りです。


今回の江戸小紋の誂えをセッティングしてくださった、小田織物さんには本当に感謝しています。呉服屋さんにすべてお任せで着物を仕立てるのも、贅沢で楽しいことでしょう。けれどもこのように職人さんたちと話をしながら作っていっていただくことに、私は格別の喜びを感じます。

京都の裏通りには、染め屋さんやら湯のし屋さんやら生地屋さんやら、着物関係の小さなお店が驚くほどたくさんありました。残念なことに現在着物の需要が激減していることから、毎年多くの業者さんが廃業して行っているそうです。残っている職人さんたちも、着物関係の仕事だけでは生活できず、副業でアルバイトをされている場合も多いと聞きました。いつか、日本が誇る職人技が見られなくなってしまうかもしれません。本当に残念なことです。
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今日はまだ単衣で

2011-10-02 | 本日の着物
名古屋市西区那古野、堀川沿いに町屋と蔵がいくつかまだ残っている地域、四間道(しけみち)。今日は四間道レストランというフレンチのお店に行きました。とってもおいしかった

お店の入り口。

道路の向かいには町屋。

風情のある街並です。


さて、まだとても暑いので、単衣の紬で行きました。

実物は写真よりもう少し濃いグリーンです。帯は博多帯。今日のテーマは栗。なんだか全体に栗っぽい配色だと思いません?帯締めは茶の冠組・・・と思ったのですが、あまりに馴染み過ぎだったので、黒白のモノトーンで締めてみました。

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