しろいぬてりあ

しろいぬてりあ・エピソード2

しろいぬ夫婦

2010年06月23日 | しろの結婚
勝手に「しろいぬ夫婦・妄想バージョン」のコーナーです。

あれは6月19日の土曜日。
たまたま休日出勤になり、いつものように家を出た白犬部長
妻・パセリの出産予定日は21日。
初めての出産ということもあり、
白犬部長は出産に立ち会うことに。

お昼過ぎ、誰もいないオフィスに白犬部長の携帯の着信音が鳴り響く。
「あなた・・・陣痛がはじまったみたい・・・」
そう伝える妻の声には不安の色が滲んでいる。
携帯を握りしめ、白犬部長は叫ぶ。
「パセリ、がんばるんだっ。今からすぐそっちへ向かう」

自宅へと向かう電車の中、自然と子供連れの親子に目が行く。
ついに父親か・・・
生命保険も見直さないとな
小遣いも減るだろうし、タバコはやめるか
いつもより遅く感じる電車に揺られながら、これからのことを思う。

自宅のドアを開けると、妻の母・Uちゃんがニコニコしながら
「しろさん、こっち、こっち」と手招きをする。
「今、陣痛と陣痛の間だから、パセリも落ち着いてるわよ」
一気に緊張が解け、へなへなと床に座り込む白犬部長。

その様子を笑いながら見ていたパセリだが、
しばらくすると、何も言わず、白犬部長に寄り添う。
安心するのか、離れずにずっと寄り添うパセリ。

出産前のハートウォーミングなしろいぬ夫婦の1コマ。