チェルニー30番で子供たちの心を開花
~もっと弾きたいだから育つ指導法~
10月4(金)ヤマハ広島センターにて、根津栄子先生による新刊チェルニー30番の講座が行われました。
本日の出席者数は40人でした
タイトル通り新刊チェルニー30番の楽譜は、表紙を見ただけでとてもワクワクします
中を開いてみても、一曲ごとに題名と挿絵が付けられ、イメージがどんどん広がります。
題名はなんと根津先生の生徒さん達がつけられたそうです
それから曲順も従来の1~30の順番ではなく、曲を並び替えてあります。
さらに、一つ一つの曲に対する目的(1の上下運動&指の独立やアルベルティバスなど)が書かれていたり、
楽譜の巻頭には「チェルニーを弾くために①~④」と題した、子供でもわかりやすい解説がついてます。
その中でもひときわ目を引いたのは、「アナリーゼをしてみよう」というページです。
弾くことだけではなく、子供たちが自ら楽譜について深く考える作業がここでできるようになっています。
また、沢山のグッズ(つみきやボールなど)や楽器(カスタネット)を取り入れた練習方法やイメージ付けも教えて頂きました。
手をグーパーグーパーと開いて瞬発力を鍛えるトレーニングなどは、すぐにでもレッスン前に取り入れたいですね
DVDで拝見させて頂いた生徒さん達も素晴らしかったですね
最後に、先生が作られた12項目のトレーニングをご紹介します。
①バランス
②和音表(転回形)
③スケール・カデンツ・アルペジオ
④アルベルティ右長調
⑤アルベルティ左長調
⑥アルベルティ右短調
⑦アルベルティ左短調
⑧1指の横移動
⑨トレモロ
⑩重力奏法
⑪1指の上下運動
⑫独立
これらの項目が12面体のサイコロに書かれていて、レッスンの時にいくつかを実践されているそうです。
グーパーのエクササイズや12項目のトレーニングなどが、チェルニー30番につながり、更にはショパンのエチュードが
スラスラ弾けるまでに育つ、根津先生のこだわりや愛情のこもった指導法が垣間見れた貴重な2時間でした。
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