市庁舎現場レポート

市民のための市役所を、つくっています。

サイン

2008年03月24日 22時30分59秒 | 西田
サインの施工が進んでいます。
上の写真は実物大に印刷した紙を貼って、設置位置の最終確認をしているところ。
先週の土曜日、廣村デザイン事務所の中尾さんと共に、現地で確認をしました。図面や模型であたりをつけていても、実際の空間に立ってみると、いろいろと気づくことがあり、微調整をしました。
上の写真は総合案内サインといっているもので、3カ所の出入り口付近に設置される案内サインです。1F全体のフロアマップと、各階の部署名の案内が表示されています。建物に入ってきた人がまず最初に見るサインです。


マップの中に描かれているカラフルなラインは、フォーラムに設置されるカウンターを示しています。各部署に色が与えられており、その色はカウンターのデザインにも用いられています。


フォーラムカウンターのイメージです。ひとつながりになったカウンターに、インデックスパネルと呼んでいる間仕切りパネルをつけて、各部署や業務ごとに区切っています。このインデックスパネルは自由に取り外したり、位置を変えたりすることができるので、業務編成や使い勝手に合わせて自由にレイアウトすることができます。このインデックスパネルの色が、上述のサインの色と対応しています。


総合案内サインやインデックスパネルのサイン等、メインとなるサインには、日本語だけでなく、英訳とスペイン語訳、さらにルビ(ふりがな)が設けられています。これはこの地域に外国人の方が多く住んでいることによるものです。外国語訳が併記されたサインはよくあると思いますが、ルビをふったものは子供用の施設でない限り、なかなかありません。外国人の方は、漢字は読めないけど、ひらがなやカタカナはかろうじて読めるという方が実は多いそうです。こういったサインをきっかけに、少しでも日本語に親しみを持ち、日本人の人とのコミュニケーションをもって欲しい、というのが市の人の願いでもあります。


外構のサインも設置され始めています。上の写真は駐車場の出入り口に設置される入出庫サイン。パトライトやブザー、LED満空表示や内照式のサインが組み込まれています。矢印とPの文字の部分が内照式になっていて、夜は光ります。今は乳白のアクリルのままですが、ここに半透過性のカラーシートが張られ、色が付きます。


これは駐輪場のサインです。今回、外構に設置されるサインや家具はすべてステンレス。塗装は焼付塗装です。きれいです。


これは、施設名称サインです。丘の上に設置されています。丘の上にあって、地球に水平・垂直に立っているものって、タワーとこのサインだけです。厚さ12mmのSUSプレート。ベースは土中に隠れるので、丘の上に一枚の薄い板を差したように見えます。ここに施設名が書かれます。


今回はあるフォントを統一して用いているのですが、施設名称のみ、フォントそのままを使うのではなく、デザインをアレンジしています。「作字」というらしいのですが、フォントそのままの字体のラインをひとつひとつ微調整し、新たな字体をつくっています。上の写真の、上がフォントそのまま、下が作字をしたものです。微妙な差ではありますが、確かに印象が違います。

サインが設置されると、こころなし空間がいきいきとするように感じます。大げさにいうと画竜点睛でしょうか。


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