市民のための市役所

誰のための建築なのか?
この問いは、建築(特に公共建築)をつくる上ですごく難しい問題です。

中でも市役所は、市の職員達の仕事場でもあり、市民が手続きや相談をする場所でもあり、議会でもあります。
いろんな立場の人たちが、いろんな使い方をする場所です。

そんな中、私たちは「市民のための市役所」というコンセプトを掲げ、設計しました。
その設計思想を象徴するのが、この「丘の広場」と呼ぶ人工地盤です。
丘の下は、フォーラムと呼ぶ市民が利用する窓口機能がひとつの大空間におさめられ、
丘の上は、市民が自由に使える公園のような場所になっています。

今年の「七夕まつり」では、この「丘の広場」が会場のひとつに使われました。
お祭りの最終日、久しぶりに足を運ぶと、
丘の上にはたくさんの人たちがいて、本当に楽しそうに使ってくれていました。

私たち設計者は、こんな風に使ってくれたらいいな、と思いながら設計をします。
建物完成して人々が使う様子をあれこれとイメージしながら設計します。
しかし一方で、本当にうまく使ってくれるのか、不安でもあります。

理想的な、いやそれ以上の使い方をされている様子を見て、本当にうれしかったです。
鳥肌がたつくらい、涙がでるくらい、うれしかったです。

この建物が、この街の風景になっていって、
多くの人の記憶や思い出に残り、
本当の意味での「市民のための市役所」になることを、願うばかりです。





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« こんなのが見...