佐賀大学学生まちづくり広場「ばるん」

佐賀大学生が『街』開拓の原動力者として長期的、短期的スパンで実現可能な「街の活性化」策を考え出し、実現していく団体。

古いモノ、だから価値がある。

2007-12-26 21:59:10 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

今回は、私が抱く商店街の空き店舗を
活用しての取り組みを紹介したいと思います。

現在、全国各地で空き店舗の改装工事や新築設計工事が
実施されています。

県や市などが多額の補助金を投与して
新規店舗の開拓に乗り出しています。

私も、実はそのことに憧れをもっておりまして
「宅地開拓」なるものの実現を考えております。

しかし、打ち出した方針が違います。

空き店舗を活用した「宅地開拓」は「宅地開拓」ですが、
商店街と地域住民の皆さんを巻き込んだ形での「宅地開拓」です。

私の考えでは、市や県にお金をばんばん出させて新しい開拓をする時代は
終わりを迎えていると思っています。
それでは、商店街の根本的な解決には繋がらないからです。

やはり地域住民や商店街の方々の協力やつながりにより、
自分たちで街を良くしていこうという方向に向かっていくべきなんです。

当たり前の事ですが、当たり前だからこその重要性に
気づいてもらいたい。そう願います。

そしてそこに私達大学生のパワーが活用され、
共に新しい価値を創造する「街」。

いや、創造し続ける「街」を
実現することが重要なのです。

ただお金がない。。
いいんです。お金がなくても。

「やる気と気持ち」があれば、それで十分です。

実際、皆さんの家のあらゆる場所を探せば、
あらゆる古いモノの揃った宝庫ですよ。

きっと押入れには、何十年も使っていないモノや、
貴重に取っていたけど、ぜんぜん使用してない高級品や
以前買って少ししか使っていないで余っている
残りモノなど色々とあるばずです。
いいじゃないですか。素晴らしいじゃないですか。

でも残念ながら、自分でしか使おうとしないのではないですか?
そして「金がない」、「金がない」とつぶやくのがオチです。

もちろん、全部が全部そうであるとはいいません。
ただ、そんなケースが大いにしてあるのでは。
そしてそれでは宝の持ち腐れで終わっちゃいますよ、ってことです。

いずれにしても、こういうケースがあるというのは実情なんです。

では何が必要でしょうか?

また当たり前になりますが、
商店街に関わる皆さんの「気持ちがひとつになる」これです。

実情、難しいのはわかります。
商店街や地域の中でも
過去のしがらみや地域内での派閥のようなものはやはり存在するようです。

私、大学生の目にもわかるぐらい
その存在は確固たるものなわけです。

それを変えようとしているわけですから、
そんな簡単なことではないでしょう。

ただみんなが協力できる環境が整えば、どう変わるでしょうか?
助け合いの精神に基づき、今まで眠っていた宝物を他人と共有することも
可能となるでしょう。

もちろんそうなれば、
それぞれの家で倉庫に眠っていた宝物だって
嬉しがること間違いないわけです。

ここで話を元に戻しますと、
「宅地開拓」にしても、市や県に頼らず、自分たちの手で何とかする。
その際、持ち寄りの精神をもってみんなの気持ちをひとつにする。
これが大事です。

来年のはじめにでも佐賀の新馬場通りの「長戸屋」の開拓事業に
乗り出したいと考えている。

古いモノをニーズに合わせた新しいモノへ。
古く価値のあるモノに新たな生命を付加(孵化)させる。

これはひとつの開拓ではない。佐賀の「街」全体の開拓(孵化)である。
開拓の成功により、新しい命の灯火を街に、そして波及させていきたい。

確かにお金はかかります。
でもそれ以前に商店街を元気にしたいという
「気持ち」がどれだけ大切なことか。

お金はみんなの気持ちで補い合おう。
そのくらいの気合と協力の精神が大切だと思います。

新しいモノはなるべく使わず、
古く価値あるモノを大切にしたい。
新しいモノはもう郊外にいっぱいできてきているじゃないですか?

さあ、新年明け、新たな挑戦が始まる。
「宅地開拓」による、「街の孵化」という挑戦が。。。

多角的で、絶え間ない、僕のまちづくり構想

2007-12-23 02:26:59 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

今日は佐賀市の656広場にて佐賀商工会議所主催の
「もちつき大会&キャンドルナイトイベント」
が華やかに開催され、商店街の方や地域の方や
中学生などを中心として、多くのお客さんで賑わいました。
私も昼の1時~夜の8時ぐらいまで楽しませてもらい
本当にあっぱれな一日でした。

私も今後のまちづくり活動を考えております。
確かに考えてみれば、大学時代あと1年とそこらしか
残されておりませんが、多くの構想を抱いております。

現在は以下の7つを考案中です。

「またまたそんな厳しいじゃない?」
って言葉がかかってきそうです。

ただ一ついえることは、
今まで私が抱いた計画は規模の大小はあれど
確実に実行してきました。
その活動は今後も継続していきます。
構想中の計画は以下です。

①「魅力リサイクル自転車」
⇒放置自転車の改修をして魅力的に改造を施し、街中散策に役立てよう。
②「目的別ルートマップの作成」
⇒街中の歴史スポットをいろんな切り口でルートづくりをして繋ぐ
③商店街トリートメント活動の継続とピンポイント清掃の導入。
④ブログ活用によるまちづくりで、地域コミュニティをつなぐ計画
⑤地域の空き家(佐賀市の新馬場通りの長戸屋)改造して、「リフォーム計画」
⑥ゆっつらーと館を拠点としたFMコミュニティラジオ(インターネット上放送)
⑦大学生のための「街なか知っ得ツアー」
⇒注目スポットを中心にオシャレなカフェも案内するツアーです。

もしこのブログをご覧の皆さんで、
ご協力頂ける方がいらっしゃいましたら
ぜひともご協力をよろしくお願いします。


ゴミがゴミを呼ぶ世界~街の景観が決める“人間心理”~

2007-12-18 01:43:30 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

最近、商店街の橋本さんという方に案内されて、
結構商店街の色々なところを回らせてもらっている。
特に呉服元町アーケードの近くが中心であるが、
こんなにもというくらい、
私は意外で悲惨な光景を目の当たりにした。

そう、先日の商店街トリートメント活動でも
参考にした場所であるが、窓ノ梅の周辺地域だ。
特に窓ノ梅の裏口など一見すれば見えないから、素通りする場所だ。
だが見えない場所は入り込んでいくとそのずさんな姿を露出してくる。

一説によると、人目を阻む闇の部分であるが故、
高校生同士の不法行為も行われ、警察通報騒動も
あったという噂もあるほどだ。

確かによく考えれば、
迷路のようで未知なる世界を探検する気分を味わえる。
そしてちょと神秘性が魅力な場所でもある。
きれいだからではない、奥まっているが故の
危険な感覚と緊張感からだ。

そして、なぜか明らかに汚れている。。。
浮浪者の影響もあるだろう、倉庫のような内部には
ビンや空き缶もあり、タオルケットのようなものさえ見受けられる。

浮浪者の雨宿りや住居にはもってこいの場所であろう。
しかしなんとも「汚い」のが印象に残る。今後もゴミが増える気配もあり
浮浪者のたまり場になる確率も高いのではと判断した。

また佐賀は「水路」が通っていて県外の方から注目されているが、
佐賀の自慢の一つである「水路」でさえ、
汚染の危機が迫っている。

奥まった水路には、多数の食べ後のパックや
飲みかけの空き缶やビニールなどが散乱して
「きれい」というには程遠いものがある。

このまま放置すれば、確実にゴミは増える一方だろう。

それは人間の感覚として、ココはゴミ箱同然の場所だという錯覚が
できあがるからだ。
まさに「ゴミがゴミを呼ぶ世界」が、そこには形成されるのだ。

こういう感覚を抱かせてはいけない。

誰だって「だめなこと」ってわかっている。
けれど、一時のそして自分だけの“楽さ”を求めて「ポイ捨て」をする。
その後どれだけの苦労をもって
多くの人がその後始末をするか知ってか知らぬか、である。

そういう意味で「人間が場所に抱く感覚」って大事であり、
ある意味では「紙一重」でもある。

人間の本性って怖いもので、心理的には2つの側面を持つと思う。
「きれいにしなければ」という美的感覚を重視する自分と
「ポイ捨てしてもよかろう」という安易な行動に走る自分。

この行き来の中で、時点での集団として、また個人として
世間体の存在に配慮しつつ、自己判断を下す。
時として、それが清掃活動をしている横での「ポイ捨て」行為を引き起こす…。

言ってみれば、「ポイ捨て」も「きれいにしよう」という行動も
紙一重である。

私が思うに、人間はその際の自分の気分等の複雑な要因によって
楽か苦のどちらかの方法を瞬時に選択している。

私が清掃活動をする動機も
「まちづくり」の大切さを知って自己喚起させるためであり、
実はこういう「きれいにしょよう」という活動を通じて
自分に対しての「ポイ捨て禁止令」を暗示させているとも思える。

清掃活動は本当に良い活動である。
その活動には「自己への啓発」と「他人への啓発」が同時に存在するからだ。

「ゴミがゴミを呼ぶ世界」を創らないように
美的な景観づくりがいかに重要かを多くに皆さんに認識してもらえたら
光栄である。
そして清掃活動の意味が自己啓発と他人啓発の両観点にあるということを
皆さんにご理解頂けたら幸いである。

今回は、内容が難しく、長文になったことを
お許しいただきたい。

大切なこと探し~商店街トリートメント活動で見えたもの~

2007-12-16 01:37:18 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

今日、佐賀市の呉服元町アーケードの656広場で
私達と呉服町自治会の共同企画である
「商店街トリートメント活動」を行った。

この企画の趣旨は
街の活性化のための原点に立ち返り
お店や周り周辺を清掃してきれいにすること。
そしてそのことにより「心までもきれいにしよう」
ということだった。

今日、私が商店街の方に学んだこと
それは「きれいにする気持ち」であり「絆の大切さ」であり
「人間の心」ということである。
挨拶や声かけにより人はうれしくなれる。
そして清掃活動に参加することは、単なる清掃活動だけではなく
感謝の気持ちの表れであり、自分を見つめなおすきっかけにもなる。

「明日は今日以上のステキな自分になるために創るものだ」
それを清掃活動は教えてくれたような気がする。

清掃活動は「心の源泉」であり
「他人への優しさ」にも繋がる大切な活動だ。

これからもずっと継続していき、
こんな時代だからこそ商売云々よりも
もっと大事な街の原点=清掃活動から磨きをかけていきたいと思う。

美しい気持ちは外見では表現されない。
内面にこそ潜んでいる。
ちょっとしたことだけど、でっかい意味がある。

一見地味な活動に見えるかもしれないが、
これを継続すれば、きっと明るい明日が開ける。

この波及効果の示す「道標」はおそらく偉大なパワーを持っている。

そう思ってやまない。


今日参加頂いた方々、そして応援してくれた方々、
ありがとうございました。



僕たちにとって2回目の高校入試、僕たちにできること。

2007-12-11 02:08:33 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

最近、本当に寒くなってきた。
今宵は雨まで降って、外に出るのもおっくうだ。

そんな中、頑張る子どもたちがいる。
僕たち「ばるん」が昨年から開いている「ばるん塾」の生徒達だ。
彼らの多くは中学3年生。
受験をまじかに控えて、真剣なまなざしで授業に聞き入る。

昨年から、地域の子どもたち対象に開いた「ばるん塾」だが、
皆さんのお陰で、今年から結構な生徒数となり、
小学生とあわせると目標の15人を突破した。

もともとは僕たちが中学生のときに、
もし地域の大学のお兄ちゃんお姉ちゃんが自分達の面倒をみてくれたら、
お母さんやお父さんにとやかく「勉強、勉強」って言われないで
すんだのに。。。
という想いがあって、小学生・中学生時代にしてもらいたかった
コミュニケーション中心の塾を、
自分が大学生になって実現できた。本当に思いのこもる念願の塾なのだ。

そして彼らと10ヶ月ほど、月曜日と水曜日の夜、一緒に勉強を共にしてきた。
本当に短かった。
もう受験、時が過ぎるのってほんと早いな。
内心そう思う。

気持ち時間と物理的時間って、やっぱり違うものだ。

でももう12月。あと何ヶ月後には、必ず訪れる人生の第一難関。

でも落ち着いてくれ。今までのことを思い出してくれ。
君達は、僕たち以上に元気で、やる気に満ちていた。
街であったときは何度、声をかけられ励まされたかわからない。

そして何より、僕たちは君達から色々なことを教えてもらった。
子供の純粋さ。無邪気さ。明るさ。快活さ。
すべて僕たちのエネルギーにつながり、
そしてそのたびに「ばるん塾」の存在意義を確認しあえた。

ありがとう。
そして大事なことを気づかされた。
本当は「ばるん塾」は「大学生からの贈り物」ではなかった。
「ばるん塾」は「君達からのステキな贈り物」だってことを。。。

僕たちに慕ってくれ頑張り続ける生徒に、
僕たりは絶対に第一志望の高校に受かってもらいたい。

人生は失敗しても何度でも挑戦できるからっていう
昔からのかっこいい文句もあるけれど。

君達を見ていると、かっこいい文句は言えない。
だって、その台詞は一種の逃げの台詞でしかないから。

あえて君達に言いたい。
「人生は一度きりだ。全力でぶつかっていこう」。

君達の夢は、僕たちの夢でもある。
一緒に叶えよう。

「ばるん塾」は、僕達から始まり絶えるものではない。
地域の子ども達により、ずっとずっと育て、受け継がれていくもの。


みんなにとっては1回目の高校入試。僕達にとっては2回目の高校入試。
一緒に戦い、一緒に感動の涙を流そうよ。



些細なことだけど、確実な一歩!! ちょと自分でも感動しちゃった。

2007-12-10 02:14:45 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

最近よく耳にする言葉はある。
「便利屋さん」だ。「なんでも屋」とも言う。

いわゆる
「なんでもお客さんのために、代わりにしてあげる」って
ニュアンスのお店や職業だ。

うちの父親もコンピュータ業界で頑張ったみたいだけど
父は家では、家電製品の修理や自転車の修理などを積極的に
こなし、得意としている。
「また壊れたか」とか言って、なんだか嬉しそうに修理して
たちまち治している姿が、子ども心にもかっこいい父だった。

その当時から文系の自分と理系の父には、結構な修理に対する
見方が違っていたようだ。
自分は餅は餅屋的な感覚だったのに。。。

そんな父だから、「コンピュータの売れ行きが悪くなったら、
便利屋さんすればいいじゃん」って父に言っていたぐらいだ。

ちょっと話は変わるが、皆さんは佐賀市の呉服元町アーケードに
656広場っていうコミュニティスペースがあることをご存知だろうか。
そこで私達まちづくり団体「ばるん」メンバーは若者イベントなどをしている。
他にも高校生のダンス練習場所になったり、
多くの行政・商店街イベントの開催地として知られる。
地元では、有名なスポットだ。

でも問題があって、そこの男性トイレは、
洗い場の水道水が流れないことでも有名だった。
県外や地域の方からお祭り時期などに
何度文句を付けられ、修理の要請がかかったかわからない。

その話は、以前から耳にはしていたが、
商店街近くに大学施設を構えトイレも
借りられる佐賀大生にとっては、
そんなに困ったこととも思っていなかった。

だから何も修理など行わないでいた。

しかし今日、656広場トイレ修理でできないかと思い立った。
最近、商店街でよく清掃活動をするのだが、
その際いつも適切なアドバイスを頂ている商店主さんがいる。

今日は、その商店主の橋本義治さんと一緒に
656広場の男性トイレ蛇口の修理に取り掛かった。

今まで内部のパッキンといわれるものだけで修理が不可能だったのを
今回は蛇口上部一式を、僕が買ってきて変えようと考えた。
最初はねじが入らず、どこが悪いかわからず、
「おかしいな」の連続だった。

やはり無理かもしれないという
懸念で、失望しそうなときもあった。
もう少しで、断念するところだった。。。そのとき

水が流れ出した。。。

男性トイレの蛇口は、新しい息吹を迎えた。

本当にしゃれではないが、
「水」は蛇口だけに留まらず、
そこに関わった僕と橋本さん2人にもなんらかの影響を及ぼした。

はじめて味わった感動。そして達成感だった。

今まで無理とあきらめていたものが、可能になった瞬間だった。
小さいけれど、僕達にとっては大きな軌跡だった。
これは決して、一つの事象ではない。事象の始まりだ。

確実に商店街が、前に進んだ、大事な大事な一歩だったと思う。

こうやって、小さいけれど一つ一つの積み重ね、
お客さんのニーズに対するケアの積み重ね。
これが街を大きくしていく原動力になる。

私は、そう確信した。

トイレ修理の際の蛇口上部代は、僕達「ばるん」主催の
「ばるん塾」の資金であてがおうと考えている。
これも、僕達が街なかで子ども達向けの塾を
させてもらっている地域への恩返しになるかと思っている。

修理好きの親父のことが目に浮かんでくるようで、、、
何ともほほえましい一日だった。

熊本の親父に「たまには、おまえもいいことやるじゃないか」って
笑顔で言ってもらえそうな気がした。。。

商店街の父 橋本さんと熊本の実父 西山直幸に感謝でいっぱいです。
ありがとうございます。
そしてこれからもよろしくお願いします。


Which is your choice, 「機能性」or「自然のセンス」?

2007-12-08 05:34:46 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

実は、先日皆さんにお伝えしたい
重要な講演会が佐賀の商工会議所5階で開催されました。

福岡天神イムズ(株)代表取締役社長 蓑浦 英一氏のまちづくり講演会
が行われました。
東京国際フォーラム営業担当役員をされ
最近ではABCマーケティング代表取締役社長としても活躍中。
現在、佐賀商工会議所TMO佐賀シニアアドバイザーとして
顧問も担当されています。

佐賀にずっと暮らしていると、佐賀のよいところも悪いところも見えなくなる。
佐賀を外から見て、より新鮮な目でみることをとても重視されています。
東京や大阪や福岡など転々と周り、
一ヶ月に何回か足を運んでいらっしゃる多忙で、とても精力的な活動実力家です。

読者の皆さんの中には、特に佐賀市でまちづくりに関わって
いらっしゃる方は、すでにこの講演を聞かれて
ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
その方は、ご了承下さい。もしくはご参考程度に読んでください。

私が講演会で特に印象に残ったフレーズは
「社会現象化」「新鮮な話題」「和心・絵心・気心」
「街なかの里山環境の育成」「自然素材」「機能性」「美的センス」などです。

今回は一つに絞って、皆さんに「蓑浦先生に教わったこと+α」を
皆さんに伝えるために、私はこのような題名をつけました。

題名は「機能性が奪う美的センス」です。

現代は成熟社会であり、美的センスが問われ、感性の時代であるといわれます。
蓑浦さんはこのような時代がくることを20年前に予測していました。
現代という時代は豊かであり、施設の整備や道路の整備、河川整備など、
すべての面で快適性を重視しています。
つまり機能性という面でいうと満足度の高い街でしょう。
そういう意味で、佐賀も福岡も目的を一緒にしてしまっている。
画一的で、単一的で、フラットな社会という意味で。

言ってみれば、これが非常に残念な社会なんですね。
だって、本来は東京は東京、大阪は大阪、福岡は福岡、佐賀は佐賀の役目があり、
土地柄があり、風土があり、自然色を持っているのです。
でも、現在の基準は東京の類似化をめざし、
みんなが危機感募らせ、日々快適な環境へ向け、反自然化計画に明け暮れている。

でも本当に大切なことは、
佐賀は佐賀であり、佐賀らしい街なみ、自然素材の色、城下町の息づく街など、
街としての色や香りや土地柄を備えているということです。

だからそんなに東京みたいにとか、福岡みたいにしようと
あせる必要がない。
あせったって何も始まらない。
元々、ある土台が違うのだから。
佐賀らしいものを見つけ、佐賀らしくあることが一番なんです。

機能性を重視すると、東京化にしようとして街をすぐ変えようと考える。
だから失敗してしまう。でもそうじゃないんです。
不便で田舎風土の残る土地柄、これが佐賀のよいところでもある。
だって、美的センスが佐賀の自然に残されているのだから。

ただ残念なことに、今まで佐賀の街ですら、自然をセメント固めしてきたから、
もとあったぐらいの素の自然をなんとか復元しようとしている。
それだけのことなんです。

私達は四季の移ろいを感じながら、
街の中で自然を感じられる場所があればよいと思う。

この考えを継承しようとするとき、
「機能性」を重視しすぎると、
どうも街のセンスある質感というものが
失われてしまう、そんな気がしてならないのです。


また長くなってしまいましたネ。

今回はこの辺で。。。

「ばるん」は街の歴史を創る学生の集まり

2007-12-07 23:55:49 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

私達の「ばるん」のHPもやっとのことで
完成いたしました。http://05.xmbs.jp/barunrunba/
かなりかわいらしく仕上がっています。
HP作成をしてくれた石丸裕佳子さんに感謝です。
ありがとう!!
そしてHPレイアウト助言などを担当して、
周りをまとめてくれた穴見副代表ありがとう!!
そして現在、公務員受験(熊本県庁)に向けて奮闘中で、
熊本の明日を創る男、坂田副代表ありがとう。
そして「ばるん」メンバーとして「ばるん」を支える
吉野さん、大崎君、伊藤君、鈴木君、竹内君他
多くのメンバーに感謝しています。

みんなが今まで街のため、地域のために取り組んできた活動は
決して無駄にはならない。

もし「ばるん」という団体に、みんなの存在がなかったら
こんな様々な活動はできなかったはずだ。

見えないけれど「ばるん」はしっかり地域の歴史を創ってきた。
まさに「ばるん」は地域の歴史を創るよい意味での開拓者の集まりだ。

これからもやっていくべき課題は沢山あるが、
地道に前向きに活動を前進させること。
これが、学生らしい。
そのひたむきな姿があれば、みんなが応援してくれるはず。
学生だからできること。学生が主導で頑張ること。これが大事だよね。
「私達の前に道はできる」。
そう信じて街の新しい歴史を創り続けよう!!

みんなこれからもよろしく。

今回は内内の話でしたが、
読者の皆さんにも何か伝わるものがあれば、幸いです。

12月7日(金)by西山新太郎


ちょっぴり変わったサービス☆

2007-12-05 01:13:21 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

昨日、私は佐賀市の唐人町通りにある,
とあるパン屋さんに
行きました。

このパン屋さん、外観はどこもかしこも普通で、
ちょっと昔ながらの哀愁さえ感じさせるパン屋さんです。

でも、ドアを開けた途端、ビックリです。

私がその店に入ると
「ありがとうございました」
って言うんです。

あれ??おかしいな~と思いながら、黙っていました。
心の中では「いらっしゃいませ」の間違いだろうって
つぶやいてましたが。。。

ちょっと機械の故障かなと思って目の前に広がる
おいしそうなパンを選んで、3個ほど買いました。
そのあと、横のスペースにおいてある、ゆったりくつろげる
テーブルに座り、パンをほおばり、おいしく頂きました。

「よし、帰ろう」と思いドアを開けた途端、またビックリ!!
「いらっしゃいませ」って言うんです。
あれ??おかしいな~と思いながら、外に出ました。
心の中では「ありがとうございました」の間違いだろうと
つぶやきながら。。。

全く同じドアから入り、同じドアから出たのに、
挨拶が真逆です。

最初は、何やっているんだと思って帰っていました。

しかしよく考えると、
「これも一つのサービスかも」と思いました。

普通と違うこと(サービス)をすることで、印象付ける!!
不思議だから、お客さんは逆に覚えてくれる。
まさにこれは、「印象には残るサービスの提供」でした。

更にお客さんにあえて突っ込んでもらうことまで考えた
「現代風お笑いの新しい機械コント」でした!!

ここに来て、やられた!!と思いました。
完全に私はそのトリックに魅了されていたのです。
でも、なんだかおもしろいから、
また行ってみようと思いました。

更に魅了されていた。。。

身の周りで、結構私は学ぶものが多いです。

一見すると、ばかげているようだけれど、
しっかり考えれば意外と
あっ!と思うもの。

皆さんも、実はこんなことでトリコになってませんか??



今日はこの辺で。。。

佐賀駅コンコースから届ける幸せなメロディ

2007-12-02 14:25:34 | Weblog
皆さん、こんにちは。
佐賀大学の西山です。

実は昨日、ちょっと音楽を佐賀駅の方に聴きにいきました。
最近、ちょっと精神的にすぐれず、ぱっとしないなと
思っていたときでしたから。
気分転換もかねてコーラスグループ「FLASH」さんの演奏を
聴きに行きました。

正直な感想を言いましょう。
「感激しました」。

途中鳥肌立つ場面もあった。
しかし、別に歌がめちゃくちゃ上手くて、すごかったわけではなかった。

しかしアマチュアながらも、
ひたむきに努力し、声を合わせよう、
そして街おこしのため精一杯頑張ろうとするFLASHさんの
「チャリティー精神の温かさ」を痛切に感じたからです。

完璧でなくてもいい。
でも歌っている自分達が楽しければ
きっとその想いはみんなに届き、
少しだけでも元気を与えることができる。。。
そう教えてくれた演奏でした。

みんながこのような気持ちで頑張ったら、
もっともっとよい街になるだろう。

真剣にそう思いました。

今日はこの辺で。。