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新潟の長谷川誠から秋田の長谷川誠へ 

2010年06月08日 05時30分00秒 | Bリーグ
bjリーグの新潟アルビレックスBBの長谷川誠選手が、フリーエージェント宣言をしたというニュースを読んだとき、“あ〃来季からbjリーグに新規参入する「秋田ノーザンハピネッツ」に入団するためにFA宣言したんだろうな”と、ビビっと直感しました。
きっと、吾輩と同じく、秋田行きを感じ取ったバスケットボールファン、アルビBBブースターは多かったことでしょう。

秋田県生まれで、日本の高校バスケを代表する能代工業高校バスケットボール部から巣立ったプレイヤーです。
もう40歳近いベテランであり、いつ引退しても不思議じゃない。
現役生活の最後は、秋田のプロチームで締め括るに違いないであろうというのは、想像に難くありませんでしたから。


能代工高出身のバスケットボール選手といえば、田臥勇太選手が有名。
そんなにバスケに詳しくない人でも、名前くらいは見たり、聞いたりしたことがあるはず。
そんな田臥が登場するまでは、長谷川が同校出身選手として、最も名が知れた存在だったと認識しています。
田臥ほどメディア露出は多くなかったと思うけど、全盛期の彼は間違いなく、日本で一番有名なバスケットボール選手だったんじゃないでしょうか。


職場などで、自分がJリーグアルビを応援していることが分かると、大抵の人が“新潟にはどんな選手がいるの?有名選手いる?”と尋ねられることが間々あります。
そういうとき、昔だったら山口素弘と答え、今だったら矢野貴章と答えることにします。

“山口って、日韓戦のときのループシュートの選手!?”
“横浜フリューゲルスが消滅したときの、あの選手が新潟に!?”
と、素さんの場合は、こういうようなリアクションが返って来ます。

貴章だと、代表に召集されてもそんなに出場させてもらえないせいで、???という顔をされるんですがね。
尤も、W杯戦士に選ばれたんで、今後は違ってくると思いますが。

で、バスケアルビでも、同じような質問をされることがあるんですよ。
そういうとき“長谷川誠がいます”と答えると〝喰い付き〟が、物凄くイイ!!
“ええ、あの長谷川がいるんだ”って驚かれると同時に、妙な親近感を覚えてもらっています。
20代の人間に同じように答えても、“誰それ?”って顔をされるんだけど、40代より上だと反応が芳しいんですわ、これが!!

そういうリアクションをされる度、アルビBBには凄い選手が在籍しているんだよなあと実感します。
という自分も、初めてバスケアルビの存在を知ったとき、そこに彼の名前があるのを知って、ぶったまけげた口でした。
確かに、年齢的にはピークを越えた選手だけど、名門と呼ばれる企業チームではなく、サラリーも安い地方クラブでプレーしてんですからね。
衝撃的でした。

サッカーアルビに、黒崎久志・山口素弘といった日本代表経験者が加入してきたときのと似たようなビックリ感が、そこにはありましたよ。


さて、秋田県のバスケファンは、長谷川が〝おらが街のチーム〟に加入してくれるということで、さぞや感慨に浸っていることと思います。
それも、選手兼任監督として、ですからねえ。

新規参入チームの難しさは「集客」だと思うんだけど、そもそもバスケ文化の高い地域のうえに、あの長谷川がプレーイングマネージャーだっていうんだから、結構なお客さんがアリーナに足を運ぶことでしょう。

そりゃまあ、アルビBBから離れるのは淋しいけど、故郷のチームで―恐らく―ユニフォームを脱ぐことになるだろうから、良い選択と素敵な運命の巡り会わせだと思います。


長谷川誠選手、今までありがとう。
秋田の地でのご健闘をお祈り申し上げます。

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