紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

夢の3シェフ登場!

2009-01-28 11:36:20 | テレビ
 今日もNHK総合で、朝8時半すぎからの『生活ほっとモーニング』は「月に一度の夢の3シェフ(日本料理/イタリアン/中国料理)競演」だったので、ゴミ出しを終え、洗濯物をなかば放置した状態で、テレビの前でスタンバイ。

 今回はエビがテーマ。メニュー紹介の時点で、それぞれにあまりにも美味しそうなできあがりに「今日の晩ご飯はエビ!」と冒頭より、思いっきり洗脳される。

 メニューは、本場の(ケチャップを使わない)エビチリ、有頭エビをまるごと使ったエビのトマトスパゲッティ、繊細な手順で作られたエビの黄身据aえ。ね、おいしそうでしょ?

 各料理界のプロフェッショナルが、惜しげもなくその腕を披露し、コツを伝授してくれる。たぶんそれだけなら、これほどまでに見ていて心地いい番組にはならなかっただろう。畑違いながら、好奇心も向上心もあるプロの料理人たちが、実に熱心に実演しているシェフの手際をみているのだ。亀の子のように首を伸ばしたり、火加減を覗き込んだり、途中の味見に神経を集中させたり、ときに質問し、感心し、びっくりし、賞賛する。

 こうやって人は成長していくんだろうな、という仕事への真摯な向き合い方と人間関係のあり方のお手本を見ているようだ。

 今回私が注目したのは、イタリア料理の落合さん。日本人なのにイタリア語講座のジロラモさんにちょっと似ている。2年以上に渡り、イタリア各地で修行を積んだ成果なのか? ソフトなイケメンである。でも問題は顔ではない。というか、私は3人ともとても好きな顔なのだ。素直に内面が出ている顔なので。

 落合さんは、番組中、自分が料理をしている最中に中嶋さんから、ご意見ご感想が入ると「おっしゃるとおりです」「まさにそのとおりです」と心底うれしそうに同意されていた。その謙虚で柔らかな物腰に、ちょっとグラッと(笑)

 その後パスタの試食の後、エビのトマトソースを服の胸のところにつけてしまった日本料理の中嶋さん。自分の料理の番だというのに汚れちまったユニフォーム?で登場せざるをえず、「こどもだね」としょげていらした。とても胸のあたりを気にして擦ったりしていたのを見て、落合さんが「大丈夫!大丈夫!」と、あたたかくに声援を送られていて、その母性的な優しさに、またしてもグラッと(笑)

 落合さんは、3人の中ではひかえめなキャラではあるが、個性的な二人を繋ぐ、なくてはならないお方であったのだ。

 落合さんは、少女漫画やドラマに登場する、ヒロインが想いを寄せる個性的な男性Aより、性格的には絶対こっちの方がいいわよ!と読者/視聴者が思う、ヒロインに想いを寄せるもうひとりの典型的な男性キャラBだ。性格どころか、ときには家柄も顔立ちもなにもかも恵まれていたりする。そしてまさに、Bの想いは一瞬かないそうになり、B本人も「もしかすると!?」と希望をもったりするのだが、結果はいつも悲しい結末なのである。いい人故に、いい人らしくヒロインの幸せを祈りながら去っていったりするので、彼の悲劇性は高まり、女性読者/視聴者の支持が高まる。おかげで作者は、「Bとヒロインをくっつけてあげて!」と懇願のおたよりを山のように受け取ったりするのである。
 落合さんは、今日より私の中で勝手ながら「永遠の二番手であるBキャラ」として、定着したのであった。

 そのBキャラの落合さんが、私の心を動かした場面がもうひとつ。
 できたての「エビのトマトソーススパゲッティ」を、「うまい」「おいしい」「いくらでもいけるね」と2シェフが賞賛しつつ、おいしさのあまり、つい寡黙になってしまったりしているのを、実にうれしそうに、顔中シワにして微笑んでみてらしたところ。
 「自分が自信を持って作ったおいしいものを、おいしい、おいしい、と食べてもらう極上の喜び」がそこにあったのだ。落合さんはサービス精神の塊なのである。まさにプロの料理人の、会心の笑顔である。

追記:晩ご飯は孫先生のエビチリを作ってみました。豆板醤の効いた辛い料理だったのに、Kちゃんはへいちゃら。H氏は大満足。でも私は予想以上に苦戦しました。せっかくレトルトのたれではなく、手作りで作るんだからと、大量のエビを解凍したため、背わた取りと揚げる段階で、大幅に時間を取ったのです。でも、本当においしかった! 大量に作って正解でした。

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