紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

日常語の威力

2009-03-01 18:56:46 | テレビ
 昨日は賛美歌の関西弁バージョンが、あまりに面白くて呆然としてしまうくらいだったのだが、その続きである。

 今日何度も関西弁バージョンで聴いているうちに、これは!!とその効果に驚いている。(何度も聴くかよ!?)

 意外なほど、素直に心に響くのだ。

 たとえば、「おそれはあらじ」という歌詞が「こわいことあらへん」と変換されている。なるほど、そうや、と思う。橋本治的表現を用いれば「身に染む」のだ。言葉が血や肉と化すのだ。

 「おそれはあらじ」では、なんだか、まだやせ我慢みたいな、でも心底ではまだ恐浮ェこびりついている。

 しかし「こわいことあらへん」は、もう鉄板である。向かい風の中を大笑いしながら肩で風切って歩いてる、みたいな感じだ。まさに、こわいもんなし、なのである。

 しかも「わてらのイェスはん」とくれば、これはもう、近所のおっさん以上に身近な存在である。わが心に住む永遠のヒーローである。これが3回リフレインされるのだ。こんな心強いことがまたとあろうか。

 そして、そんなお方が「わてらを愛してくれてはる」んだから、勇気凛々、元気モリモリである。孤独、という言葉は、もう金輪際やってこない。

 宗教というものをハート・トウ・ハートにするための最短距離は、日常使っている言葉にあったとは。笑い事ではなかったのである。

 関西弁に末オた時点で、関西では一気にキリスト教が広まったのではないだろうか。などと、密かに空想したりしている。

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