紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ずっとひっかかっている。

2008-10-12 22:57:25 | 70’s
 おかげさまで例のオバケスナックは、好評の内に完食されたようです♪ パッケージを見た20代前半の方々はどよめきの声をあげ、約1名の既婚者などは「どこに売ってるんですか!?」と訊ねられるほど。ローカルな方にしかわからないと思いますが、守山ララメ[ト(平和堂)内1Fにある「ママイクコ」の臨時ハロウィンコーナーにて購入しました。たぶん今月限りの商品です。

 ところで私の心の中に、最近しばしば現われては消える過去の遺物がある。70年代前後あたりに小学館の学習雑誌『小学◯年生』に思いっきり掲載されていたバレエ漫画である。作者は谷ゆきこ先生。絵柄は高橋真琴先生に何となく似ているが、今見るとちょっと角度を変えたら、楳図かずおの描く美少女に似ていなくもないような・・・?? 

 ありえないような不幸の連続で、バレエの才能はあるのに貧乏な美少女の出て来るお話である。
 今なら『貧乏人がバレエなんてカネのかかる趣味、できるわけないやろ~!」と突っ込めるのだが、当時はバレエ教室はおろか、ピアノ教室すら私の近辺には無かったので、バレエという習い事がどんなものか具体的に知る由もない私には、素直に「お気の毒に・・・」と同情するしかすべがなかった。

 扉絵のコスチュームはいつも『白鳥の湖』。バレエ漫画なのに、あんまりバレエ的な進展はなかったような記憶がある。トウシューズにピンが入っていたとか、衣装を隠されるとか、そんなイジメシーンばかりが甦って来る。あとは家庭的な不幸やそのため親戚に預けられたりして疎まれる家庭内イジメとかね。だから扉絵では主人公の美少女は、オディット姫の格好をして、いつも踊りながら涙を流しているのだ。

 漫画以外でも谷ゆきこ先生にはお世話になっている。例のペーパードール付録を、よく作ってくださっていたのだ。なかでも台紙の基本コスチュームがチュチュというのもあり、それ以外の着せ替えのドレスも、もちろん腰のところでふんわりと膨らんだ昔風のタイプのものとなる。

 少し調べてみたら、どうやら谷ゆきこ先生は1999年に他界されたという話もある。高橋真琴先生のように、年老いてなお、活躍してほしかった方でもある。彼女のファンはいるだろうなぁ、きっと、全国に。もし彼女の漫画が刊行されたら、「ありえへん~!」とか突っ込みながら、ノスタルジーに浸りまくる元乙女は、多数存在するような気がする。

 もっとも手元にあった原稿は先生自ら焼いてしまわれたそうなので、残された原稿をさがすところから始めないと。小学館の古い資料室に、残っているかしら?

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