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空と無と仮と

沖縄・日本史・ミリタリーなど、拙筆ながら思ったことをつれづれと、時には無駄話、時にはアホ話ってなことで…

飲酒運転から見る琉球新報の不審点

2023年07月27日 02時02分45秒 | 沖縄の基地問題について
酒気帯び運転の米海兵隊員を逮捕 「酒は抜けていると思った」 沖縄・那覇署

 沖縄県警那覇署は29日、那覇市牧志の市道で、酒気を帯びた状態で車を運転したとして、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で、キャンプ・ハンセン所属の米海兵隊3等軍曹(28)を逮捕した。「酒は抜けていると思った」と容疑を否認している。 

琉球新報デジタル 2023年4月30日 11:42 

米兵「飲んだが少ししか」 酒気帯び運転疑いで逮捕  沖縄・那覇署

 沖縄県警那覇署は17日、那覇市の市道で酒気を帯びた状態で車を運転したとして、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で、米軍キャンプ・コートニー所属の海兵隊特務曹長(42)を逮捕した。「酒は飲んだが少ししか飲んでいない」などと話した後、黙秘している。
 逮捕容疑は17日午前2時35分ごろ、那覇市牧志の市道で基準値の約2倍のアルコールを帯びた状態で車を運転した疑い。

琉球新報デジタル 2023年6月18日 10:34 

会社代表を酒気帯び容疑で逮捕 「12時間以上たち酒は抜けたと思った」 沖縄・那覇署

 那覇署は23日、那覇市久茂地の市道で酒気を帯びた状態で車を運転したとして、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で会社代表の男(61)=豊見城市=を逮捕した。「12時間以上たったので酒は抜けたと思った」と話しているという。

 逮捕容疑は23日午後0時15分ごろ、那覇市道で基準値を超える酒気を帯びた状態で車を運転した疑い。那覇署によると、容疑者は現場付近の横断歩道で歩行者の妨害をしたとして、警察官に停車を求められた。職務質問の際、同容疑者から酒のにおいがしたという。

琉球新報デジタル 2023年7月24日 10:45

沖縄ファミマが社長の酒気帯び逮捕を謝罪 法令順守を徹底とおわび掲載

 沖縄ファミリーマートは24日、野﨑真人社長(61)が道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕されたことを発表し、おわびを同社ホームページに掲載した。

 同社は「誠に遺憾であり、多くの方に多大なご迷惑とご心配をおかけした」と謝罪。事実関係を確認した上で厳正に対処し、再発防止に向けて法令順守の指導を徹底するとしている。

 那覇署によると、逮捕容疑は23日午後0時15分ごろ、那覇市道で基準値を超える酒気を帯びた状態で車を運転した疑い。野﨑社長は「12時間以上たったので酒は抜けたと思った」と話していたという。 沖縄ファミリーマートは24日、野﨑真人社長(61)が道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕されたことを発表し、おわびを同社ホームページに掲載した。

 
琉球新報デジタル 2023年7月24日 18:11


飲酒運転についての琉球新報が報じた最新記事を、
時系列的に掲示してみました。

自分的不審点が複数あるので、
できるだけわかりやすく解説いたします。


その① 会社代表の男(61)=豊見城市=を逮捕(7月24日 10:45)
なるほどね、社長クラスの役職なのかな?

その② 沖縄ファミリーマートは24日、野﨑真人社長(61)が道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕されたことを発表(7月24日 18:11)
なるほど、大手コンビニの社長だったのですね。

これらの経緯はつまり、
沖縄ファミリーマートが発表したことを「報じている」のであって、
琉球新報が「沖縄ファミリーマートの社長」だとは、
決して報じていないことが肝心なことになります。
その証拠はその①の「会社代表の男」ですからね。

ややこしいかもしれませんが、
飲酒運転の発覚当初に関しては、
知っていたであろうはずなのに、
「会社代表の男」とまで特定しているのに、
会社名は伏せて報じているということです。
なぜ会社名を伏せたのかは知りません。

その③キャンプ・ハンセン所属の米海兵隊3等軍曹(28)を逮捕
その④キャンプ・コートニー所属の海兵隊特務曹長(42)を逮捕
まったく、米兵は酔っ払いしかいねぇ~のか?

なんて思ってしまうかもしれませんが、
だがちょっと待ってほしい(朝日新聞風に

問題はそこではなく、
飲酒運転した彼らの組織が何故か一方で明確に表現され、
一方では曖昧であるという不自然さです。

米軍関係者だったら勤務先や階級まで、
事細かに報じているのに対し、
それ以外だったら「会社代表の男」と、
あくまで抽象的な言い回しなんですよね。

この違いって何なんですかね?
これは区別なのですか?
それとも差別なのですか?

それともう一つの不審点なのですが、
仮にファミリーマートのアルバイトや、
パート従業員の単なる酒気帯び運転だったら、
新聞に掲載されるすることはなかったでしょう。
重大な事故事件を引き起こさない限りね。

でも今回は社会的影響が大きそうな「社長」さんでしたから、
新聞に掲載されることになったと思われますが、
なぜ「会社代表の男」と曖昧な表現なのか不思議です。

繰り返しになりますが、
そこまで知っていたということは、
「沖縄ファミリーマートの社長」だと、
知っていたはずですからね。
もし知らなかったら彼らの取材力を疑いますけどね…

やっぱり…あれかな…
広告収入の旨味があるから忖度しちゃったのかな…
そうでないことを願っておりますよ、新聞屋さん。


自称軍事オタク飛行機マニアが「この世界の片隅に」を観ました

2023年07月15日 17時01分08秒 | いろんな歴史いろんなミリタリー


正確にいうと「この世界の(さらにいくつもの)片隅に 」という、
ロングバージョンのほうを観ました。
それともディレクターズカットってやつかな?
とにかく168分の長い長いアニメ映画です。

まず個人的な評価として、
①面白い
②一回観れば十分
③途中で挫折
という判断基準で映画・ドラマを評価していますが、
この作品は①面白いという率直な感想です。

そもそも、自分は長い時間の映画は好きではないんです。
大体90分から100分程度がよくて、
120分を超えるのはちょっと苦手です。
特に映画館だとケツが痛くなるんですよね。

それでもこの映画は最後まで飽きずに観れました。
それだけ面白いという証左です。

なんで2019年の作品を今頃観たんだという、
素朴な問いがあるかもしれませんが、
その理由は後で説明します。

まずは自称軍事マニアとして好感が持てるのは、
正確に当時の軍艦や航空機や爆弾の性質を、
事細かに描写していることです。

例えば戦艦大和が登場するのですが、
ちゃんと昭和19年当時の姿を描いていました。

「どういうこと?」と、
思われる方もいらっしゃるかもしれません。

戦艦大和は年代によって見た目が若干違うんですよね。
一番イメージがあるのは昭和20年の沖縄特攻時の姿だと思います。
つまり昭和19年当時と昭和20年当時の見た目が違うんです。
今風にいえば「マイナーチェンジ」しているんです。

「何が違うんだ?」といった好奇心がある方は、
どんな手段でもいいですから各自調べてくださいな。
ここではちゃんと正確に描写していることだけ、
わかっていただければそれでいいかと思います。

それと呉の空襲では一瞬ですが、
夜間戦闘機の「月光」が探照灯(サーチライト)に、
照らしだされていましたね。

これが中途半端にいい加減だったら、
普通に誰でも知っていそうな「ゼロ戦」を出していたのだろうけど、
あえて海軍の夜間戦闘機「月光」を登場させていましたね。
呉といえば海軍ですから、なんとまぁ、
芸が細かいというか史実に沿った精密さというか…

もっとも、自称飛行機マニアからすれば、
「どうせなら343空の紫電21型も飛ばしてほしかったなぁ~」
なんてアホみたいな妄想をかきたてております。

それと、投下される爆弾もキッチリ描写されていましたね。
通常爆弾や焼夷弾や機雷といったものが、
単に投下され単にドッカンドッカン爆発するわけではなく、
それぞれの特徴に沿った描かれ方をしておりますから、
事前調査もキッチリしているんだなぁと感心しました。
ストーリーの展開上重要となる時限式の爆弾は特にね。

そして一番良かったと思える点はズバリ、
「押しつけがましさがなかったこと」です。

製作側がどのような意図で完成させたかは全くわかりません。

ただ、こういった戦争を扱ったジャンルの日本映画って、
いつも「戦争は悲惨だ」「戦争はするな」というような、
強烈なメッセージを説教じみたというかなんというか、
とにかく「反戦」や「平和」を押しつけてくるんですよね。

自分にとってそれは単なる「プロパガンダ」なんです。
自分は面白い映画やドラマを見たいんであって、
政治的なメッセージで扇動するようなものは、
決まって面白くないんですよ。

勿論、「反戦」や「平和」を訴えることは、
決して悪いことではないんです。

でもね、戦争を題材にした日本映画(ドラマ含む)って、
いっ~つも「戦争は悲惨だ」のオンパレードなんですよね。

これは右翼も左翼も関係ないんです。
左翼だと悲惨さの強調プラス日本軍への徹底的な嫌悪、
右翼だと特攻隊へのこれ見よがしな賛美ばっかり…

物語としてはどちらも面白くないんです、自分としては。
だからここ何十年かはまともに日本の戦争映画を見てないんです。
すぐ飽きちゃうからね…

しかし、たまたま見ることになった本作品にはそれがなかった。
最後まで飽きずにね…

「押しつけがましさ」という観点で言えば、
あえて悲惨なシーンを描かなかったことも挙げられます。

例えばネタバレになってしまうかもしれませんが、
主人公の姪が時限式の爆弾で死ぬシーン。

やっすいチープなやつだと、
瀕死の姪に一言二言しゃべらせる場面を挿入して、
いかにも「悲惨さ」を強調しそうですが、
本作品にはそういった描写が一切ありません。
呉空襲のシーンも同様です。

その反面、
最後の数十秒しか描写のない原爆のシーンが、
より衝撃的で鮮烈な印象を与えています。

たったあれだけで原爆の地獄を表現してしまった…
色々な意味で恐ろしいです。

というわけで、
この作品は個人的にはお薦めできるアニメ映画ですので、
皆様も是非ご覧になってくださいな。