もう3ヶ月くらい前からご来店の女性の方です。お客様よりご紹介でご来店されました。
この方は、本人曰く「両足が象のように足首も無く浮腫んでいることが一番の悩みです。また、血液検査で尿酸値が高くて医師より水を毎朝コップ一杯以上飲むように言われました。」との事でした。
まずは一般的なことからお話しています。この日も「むくみの原因の一つは水分の代謝悪く細胞の中や細胞と細胞の間に水が入って浮腫みがでる事があります。今一般的に血液をさらさらににするために水を飲め水を飲めと言いますが、喉も渇かないのに水分を摂れば、水が体に入った場合の流れは、口から食道、食道から胃、胃から十二指腸、十二指腸から小腸に行きここで小腸から吸収され、吸収された水は血管に入るもの、血管に入らずに細胞が取り込むものがあります。細胞に入った水は細胞内や細胞と細胞の間に吸収されるまで停滞します。東洋医学的には舌診で判断します。ベロの端に葉型がある場合を歯根といいます。また、ベロが唇一杯に出ていて大きい場合を胖大(はんだい)といいます。この方の場合は歯根あり胖大でした。
また、朝起き掛けの水道水又は冷蔵庫から出したばかりの冷水は、口に入れた瞬間に体を冷します。体が冷えれば代謝する機能は低下します。また、便秘に起き掛けのコップ一杯の水が良いと言いますが、確かに体を冷して下痢をしてしまいます。
適度な運動をして、体が熱くなり、喉が渇いた時には冷たい水は体温をさげ喉を潤すので良いのでしょうが、喉も渇かず体が冷えている時に飲む水はどうなのでしょうか?
東洋医学では歯根や胖大の見られることを「水毒」といって、生薬を処方します。
また、血液をさらさらにするのに「コップ一杯以上の水」を勧める人は、カルシウムを同時に摂る為、牛乳を飲むことを奨励します。欧米人であれば牛乳を消化する酵素を先天的に持っていますが日本人は持っていないので下痢をしてしまいます。
「ですが、尿酸値が高いときは、血管の中の尿酸を薄めるためにも、お医者様が仰る水を飲んだ方が良いと思います。漢方薬の越婢加朮湯が足のむくみをとり、尿酸値を下げてくれますよ。血管に行かなかった水分はむくみに変わってしまいますが尿酸値を優先した方が良いと思います。」
さて、恒動整体を行います。
冷えて体液の流れが滞り「むくみ」が出ているので、温めて流れを整えていきます。
ホットパックを使います。もし、ホットパックが無ければ「保冷材」を電子レンジで10秒程温めます。温める場所は頚椎第7番、胸椎10番、仙骨です。ホットパックで温めながら整体を行っていきます。
頭までむくみがありましたので、頭にもホットパックを乗せました。
一通りうつ伏せの状態と仰向けの状態で恒動整体をした後、自律神経の調整を行いこの日は終了いたしました。
毎週ご来店になり、今日で3ヶ月位経ちますが、病院の検査結果で、「尿酸値は正常になっています。頑張りましたね。でも水は充分摂る様にしてくださいネ。」と言われたそうです。
この方の場合、「リポポ」というサプリを摂ってもらっていました。これはマクロファージを活性化するもので、植物の根についているグラム陰性菌の細胞壁に存在するものです。マクロファージが活性化すると体の中の異物を貪食してくれるという訳です。現代の様に衛生的ではない昔は、LPSは空気中にも漂っていてそれを人は自然と体内に取り入れ免疫力を高めていたのですが、今はわざわざ摂らないといけなくなりました。このLPSを体内で生成できなく、外部から摂取することで得られるため、「免疫ビタミン」と仰る先生もいます。