本日のお客様は、60歳台の女性の方です。
首肩が張り、背中まで痛いとのこと。
いつものように椅子に座っていただき頚椎と背筋の検査から行います。
大体の感覚を掴んでおいて、
さて、ベッドにうつ伏せに寝てください。
私はいつも下肢より検査します。大腿部、側j副靱帯の張り具合、腓骨筋、腓骨の位置、足首の回転具合
次は、上肢、上・中・下僧帽筋、肩甲骨周辺の筋肉
頭に回り頭蓋骨の位置、後頭骨、側頭骨、外後頭隆起の位置、乳様突起の位置そして胸鎖乳突筋の張り具合
ざっと5分間で検査します。
それぞれの検査で主にどこを治すと全体が良くなるかを2、3箇所決めておきます。
また、うつ伏せでの検査時間は2分!
時間をじっくり掛けて検査すると、検査する手の力で変異が起きて手技が生かされないからです。
次に仰向けになってもらいます。
今度は頭から見ます。
前頭骨、頬骨、上・下額骨、蝶形骨、眉骨そして乳様突起(これはうつ伏せとどのように異なるか)をみて、副鼻腔の状態をみます。
次に
肺経、心包経、心臓、肝・胆、腹直筋をみて、股関節の外・内転、脛骨の外・内旋をみて
最後に頭に戻り、頚骨の捻れを再確認します。
うつ伏せ、仰向け合計10~15分で検査終了です。
さて、気になっていたところを恒動整体で調整します。
この方の場合は右の肩甲骨周りが力がなく、右側頭骨も力が無いようでした。
なんとなく力が入らないで、
「右目の視力が左目に比べ極端に悪くないですか?また、身体の右半分が調子悪くないですか?」とお聞きしますと
「私、右目が全く見えないんです。機能的には異常は無いのですが。。。」とのこと
「右の側頭骨は転んだか、ぶつけたりしたのですか?」と更にお聞きしました。
「非破裂性脳動脈瘤の手術を5年前にしました。そのままでは、くも膜下出血になっていたところでした。その後遺症で目が見えなくなったようです。身体が自ずと悪い所を示していますねぇ~。視力は今でも回復すると信じていますので、どうぞよろしくお願いします。」とのことでした。
以前、恒動整体の勉強会で千葉から来られた鍼灸の先生が全盲の方をモデルに連れてこられ、色々手技を示していたところ、帰りに
「全く真っ暗であった目が、光を感じるようになった!」と喜んで帰られたことをお伝えしました。
「早く、こちらに伺っていれば良かった~!」とのこと
「今からでも遅くないですよ。今日こうして来られたのも縁ですからねぇ。よろしくお願いします」とお答えしました。