日々の日本舞踊

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季節の踊り/かつおうり【松魚売】

2015-05-04 21:38:47 | 歌舞伎舞踊 坂東流 坂東扇菊 日本舞踊
歌舞伎舞踊。
富本節---- 元は富本節だったのですが、近年は常磐津に移されています。中に新内風のきかせ所もあります。
1813年(文化10)3月江戸中村座初演。三世坂東三津五郎が踊った十二ヵ月変化《四季詠寄三大字(しきのながめよせてみつだい)》のうち,4月の部〈初鰹いさみ商人〉の曲。作詞2世瀬川如皐(じよこう)。作曲2世鳥羽屋里長。振付初世市山七十郎。初鰹を売る江戸っ子の魚屋が盤台を担いで出,威勢のよい振りを踊ります。

 
【四季詠寄三大字】
12ヵ月の十二変化物には他にどのような曲があったのでしょうか。

1月--傾城,
2月--坊主,
3月--業平,
4月--いさみ商人,
5月--清正虎狩,
6月--台所唐人,
7月--田舎ごぜ,
8月--鹿島踊,
9月--木賊苅(とくさかり),
10月--雇奴(やといやつこ),
11月--鷺娘,
12月--金太郎

このうち初鰹を売るいさみ商人の《松魚売》,
鹿島の事触れを舞踊化した《鹿島踊》(初世杵屋勝五郎作曲の長唄と初世鳥羽屋里長作曲の富本の掛合)が残っています。

<世界大百科事典 第2版の解説より>