時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

スーパージェッターのリメイク

2016年05月25日 | 漫画・アニメ、そして特撮

最近は、日本の古いコミックやアニメのリメイクが多い。

 

そんな中でも、まだリメークされてなくて、なおかつ、なぜこの作品はリメークされないのだろうと思ってしまう作品がある。

それは人それぞれにあるかもしれない。私個人的には「スーパージェッター」は、リメークしてみてほしい作品の一つ。

 これだけ、リメーク作品があるなら、ジェッターもリメークされてもおかしくないのに。

アニメでのリメークもいいが、昨今リメーク版が実写ドラマで制作されることが多い風潮を考えると、このジェッターを今の技術で実写化したらどうなるだろう・・という思いもある。

 

スーパージェッターは、1000年の未来から、我々の住む今の時代にやってきたタイムパトロール隊員。タイムパトロールとして、時空犯罪の犯人を追いかけて今の時代にやってきたはいいが、事故でタイムマシンが故障して、1000年の未来に戻れなくなり、その結果、今の時代で未来人としての能力と科学アイテムで、国際科学捜査局で犯罪捜査に協力して活躍する話だ。

この作品を初めて私が見た時、なんといっても、未来アイテムのモダンさや、愛車「流星号」の魅力に1発で魅了された覚えがある。

30秒だけ時間を止められるタイム・ストッパーは、その設定が私には衝撃だった。

反重力ベルトは、これさえあれば人間でも無理なく空を飛べる気がした。羽や飛行能力を持ってなくても。

パラライザーは、人を殺すのではなく、麻痺させる銃である・・・という設定に、正義の優しさを感じさせられた。

そして、流星号!これはその後長らく私にとって究極の乗り物でありつづけた。

動物のように主人に反応したり、車体をくねらせたり、まるで生き物のようでもあった。能力的には、陸海空万能で、主人が腕時計型の通信機で呼びかければ、瞬時に主人の元に飛んでくる。

しかも、その速度はマッハ15。さらにしかも。流星号の本来の能力はタイムマシンであるというスーパーさ。

ジェッターの魅力は他にもあるが、上記の設定だけでも、視聴者をわくわくさせるには十分だった。

 

その設定のモダンさやスマートさ、そしてセンスの良さは、思うに、ジェッターのためにそろったシナリオライターの顔ぶれに負うところも多かったはず。

筒井康隆、豊田有恒、眉村卓、半村良・・・・ほか・・

まるでオールスターのような夢の布陣。今思うと、信じられないぐらい、豪華すぎる。

こういうメンバーが、本来テレビのオリジナル作品として企画構成された作品にたちあったわけだから、今でも通用する作品としてリメークされてもおかしくないと思うのだが。

 

コミックを実写化すると、残念ながらあまりうまくいかないケースが多い。それでも、続々と、オリジナルがアニメやコミックだった作品が実写でリメークされてる昨今、このジェッターに目を付けない手はないと思うのだが。

流星号のあの動物のような動きは、今ならCGでいくらでも表現可能だろう。

反重力ベルトで空を飛ぶのも、パラライザーも、CGは強い味方になるだろう。

そして、なんといっても、30秒だけ時間を止められるタイムストッパーのスリリングさは、作品のハイライトシーンとして、ハラハラドキドキさせるに違いないと思う。

 

もし、実写化されるなら、さすがにオリジナルアニメ版とは多少のアレンジは必要になってくるだろう。だとえば、ジェッターのあのスーツの色などは、アニメ版ならよくても、実写にするなら、あまり違和感がない程度にアレンジしないと、チープになってしまいそうな気はする。アニメのオリジナル版では、スーツの色は黄色系だが、さすがにこの色合いは、そのまま実写化してしまうと、どぎつい・・というか、浮いてしまいそうな気はする。

オリジナルはなるべく尊重することは大事だと思うけど、それにこだわりすぎて実写化してダサくなってしまったんじゃ、ぶち壊し。

アベンジャーズに出てきた、キャプテンアメリカのコスチュームなんて、その点うまくやっていたと思う。

 

また、オリジナル版ではジェッターがやってきた時代は20世紀だった。だが、今我々がいる時代は21世紀。その時代の違いによるマイナーチェンジ的なアレンジは必要だろう。

 

ジェッターの年齢設定は18歳ぐらいだったらしい。

当時の少年ヒーローアニメの中では、ジェッターの年齢設定は高めである。なので、子役を使う必要はないし、普通に若手の役者を使っても大丈夫だろう。

 

「仁」や「信長のシェフ」などのようにタイムスリップもののドラマは、今のドラマ界では一般的。

「仁」や「信長のシェフ」は現代人が昔の時代にタイムスリップする話だが、逆に、未来人が現代にタイムスリップしてくる物語も、もっとあってもいいのではないだろうか。

 

アニメの中のジェッターは、未来に帰れなくなってしまったことを、あまり嘆いてなかった。あっさり受け入れていた気はする。

きっと未来人が現代にタイムスリップしてきたら、未来に比べて不便なことにとまどったり、不満をもったりすることもあるだろう。

また逆に、未来では失われてしまった「21世紀ならではの良さ」に感心することだってあると思う。また、本来の自分の世界である未来へのホームシックだってあるだろう。

スーパージェッターは、そんな要素を取り入れて、深みを持たしたドラマにすることだってできると思う。

 

ジェッターの結末は私はよく覚えていない。

自力でタイムマシンを直して未来に帰ったのか。あるいは、タイムパトロールの仲間が、行方不明だったジェッターを時空捜査の末にやっとこさ発見して、未来に連れて帰ったのか。

あるいは、そのまま20世紀の時代にとどまり、そこで人生を全うしたのか。

その辺は分からない。

もしも、未来に帰ったのだったとしたら、またいつでも未来からタイムマシンで現代にやってくることは可能。なにも21世紀に常駐する必要はない。(あ、ヒロインのかおるさんともしも結婚してしまったら、分からないけど(笑))。

いっそ、時空を超えた通信手段を設定し、21世紀の人間と30世紀のジェッターがいつでも連絡をとりあえることにしておく・・という手もある。

 

そうすれば、リメークした作品を一度終わらせても、変なこじつけをつけずに、また何度も続編を作ることも可能。

そういう意味では、柔軟に新作を作れるシリーズにだってなりそうではある。

 

 

どうかひとつ。

 


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