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 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

正義の味方が、マフラーを巻いていたワケ

2013年06月03日 | 漫画・アニメ、そして特撮

古い漫画やアニメや特撮ドラマなどに出てくる「正義のヒーロー」は、首にマフラーをしているキャラがけっこういた。

私は正義の味方のマフラーを見てて、たまに思っていたことがある。

マフラーは、なんのためにつけているのだろう・・と。

もしもそのヒーローが生身の人間だったとしたら、夏などは暑苦しくてしかたなかったのではないか。

ただでさえ、彼らは肉体労働者である。

走ったり、格闘したり、いやはや事件が起こると、運動量が半端ではないはず。

汗もかくはず。クソ暑い夏に走ったりして大汗をかいて、首にマフラーをしていたら、首が相当むれたのではないか。

サイボーグなら、体に埋め込まれたメカニズムで体温調整などもできるのかもしれない。

だが、生身の人間なら、運動をして汗をかかなかったら、体温調節機能に大きな影響がでるはず。

 

また、問題は体温調節機能だけではない。

それは・・・実はこれが一番気がかりだったのだが、格闘の際に、邪魔にならなかったのだろうか・・・ということ。

いや、絶対に邪魔になったはず。

もしも、マフラーをしたヒーローが敵と格闘になった場合に、マフラーを敵につかまれでもしたらどうなるのだろう。

さらに、敵が、そのつかんだマフラーをギューーッと引っ張ったら?

当然、マフラーをしたヒーローの首が締まったはず。

首を強く締められたらどうなるか・・・は誰でも予想がつくはず。

もうそれだけで命の危機。

さらに・・・マフラーをつかんだ敵が、マフラーごとヒーローを振り回したら?

ヒーローの首はどんどん締まっていくぞ・・。

 

 

マフラーをしたヒーローで私が一番心配だったのが、コミック版の00ナンバーサイボーグたち。

というのは、彼らが巻いてるマフラーは、長さが尋常じゃない。

へたしたら、首から足元まである長さ。

00ナンバーサイボーグが少しかがんだけでも、マフラーは地についてしまうだろう。

地についたマフラーを誰かが踏んだら?

いくらサイボーグでも・・転んでしまうんじゃないかい?

 

つまり、マフラーが長ければ長いほど、敵につかまれやすくなるはず。

強風が吹けば、風のあおりもくらいやすいはず。

長いマフラーをした人が、強風の時に崖の先っぽにでも立ったら、強風のあおりでマフラーが強烈に風になびいて、立ってるバランスを崩してしまいそうだ。

で、崖下にでも落ちて死んでしまったら、無駄死にもいいところではないか・・。

 

また・・・長いマフラーをした者同士が強風の日に近い距離に立ったら、風向きによっては、前に立った仲間の長いマフラーが後ろのメンバーの顔にバサバサとあたって、迷惑かもしれない(笑)。

 

こうして考えると、百害あって一利なし・・のような気がする、活動的なヒーローのマフラー。

 

では・・邪魔だということは明らかなのに、なぜ彼らはマフラーなどするのだろう。

 

 

そういえば

 

大昔の特撮ヒーロードラマ「少年ジェット」の主題歌に、こんな歌詞の一節があった。

♪ 黄色いマフラーは 正義のしるし~

 

つまり、意味合いとしては・・

 

マフラーというのは、正義のしるし用のアイテムである・・・・という定義みたいなものが、この歌詞に記されていることになる。

 

たとえそれが運動や行動の邪魔になっても。

 

正義には、しるしが必要・・・・マフラーをしてるヒーローたちは、そういう美学を持っていた・・ということなのかな。

 

 

そういえば・・・マフラーをした悪役って・・・あまり記憶にないなあ。

マントなら、正義のヒーローも、悪役もまとっていたけど。

 

できれば・・正義のしるしを身にまとうのもいいけど、なまじそのしるしをつけているがために、戦いに不利になる・・・そんな展開にならないことを祈るばかりだ。

 

邪魔になることを考えると・・どちらかというとマフラーはしないほうが・・・。

 

 

 

とはいえ、ルックス的に、ファッション的に、正義のヒーローが首に巻いたマフラーが風にたなびく姿は・・・やはりカッコイイとは思う。

そんなことを考えると、正義のヒーローは、実はオシャレなのだ。

ファッションと機能性は、正比例するとは限らないからね。

機能的に邪魔になるアイテムではあっても、彼らは自己演出にも余念がなかったのだ。

かっこいい姿でありたい・・という使命感や美学やナルシスト的な要素もまた、ヒーローには不可欠なのかもしれない。

 

 

 


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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マフラー (昭和怪人)
2018-08-05 02:06:13
マフラーは、お洒落アイテムだったと思います。
他にマントも同様だったと思います。
他に私が思い出すのが、実写版鉄腕アトムの後期のコスチュームで、服を着てる感じになり、この時、アトムもマフラーを巻くようになりました。
最初に、新コスチュームの写真を見た時は、漫画との違いに驚きました。
上半身にも服を着ていましたし(というかレオタードのようなつなぎでした)、マフラーは、完全にお洒落アイテムでした。
悪人、怪ロボットと戦う時に、マフラーを気にすると言うか、時々、邪魔なようでしたが、後期の服を着たようなコスチュームには、バランス的に不可欠だったと思います。
特に、アトムは空を飛びますから、マフラーをたなびかせるのも、かっこ良さの演出に不可欠だったと思います。同じく、敵を走って追いかける時も同様でした。
オープニングのアップでは、マフラーをたなびかせるために、うつぶせで、台に乗せられ、前から扇風機で風を送っていたので、アトム役の少年は、目を開け続けようとするが、こらえきれず、時々、瞬きをしていました。ヒーローを演じるのは、大変でした(笑)。
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Unknown (だんぞう)
2018-08-05 09:29:23
はじめまして、昭和怪人さん。
 
マフラーやマントは、やはりオシャレアイテムなんでしょうね。
戦う時には邪魔になりそうですが(笑)、ヒーローたるもの自己演出力もないと。

アトムの実写版は私はリアルタイムでは見れませんでした。
あとから知った次第です。
初めて見たときは、ちょっと衝撃と苦笑がありました。
アトムがマフラーを??
原作にはなかった設定ですね。

なんでも、実写版アトムは、それを見た手塚治虫先生からクレームがついたそうですね。
かなら原作者はガッカリしたそうです。
まあ、、、わかる気がします。
あのアトムでは、、、。

今、ああいう実写版アトムを作ったら、きっとパロディになってしまうでしょうね、、、。
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実写版鉄腕アトム (昭和怪人)
2018-08-05 11:45:16
だんぞうさんへ
コメント有難うございます。
実写のアトムについては、マグマ大使のところにも書かせて頂きましたが、手塚先生はともかくも、当時の子には人気があったのですよ。
コスチュームについては、下記の記事が参考になります。
http://hayashiharuto.blog.jp/archives/74115856.html
アトムのコスチュームが変わったのは有名ですが、これに経緯が出ています。
新コスチュームを計画した時に、最初はマフラーをしていなかった事が判ります。
お洒落アイテムとして後から付け足したのでしょう。
上半身にも服を着ているのにも当時驚きましたが。
火星探検隊長になった時は、軍服を着たので、マフラーをアスコットタイ風に結んで、軍服の中に入れています。いずれにしろ、マフラーは必須アイテムだった訳です。
この軍服姿も、原作と違いズボンは穿かないので、下半身はタイツ姿と言う驚きのスタイルでした。
ドレスコードで許されるのか(笑)と言う感じです。
しかし、当時の子供には非常に人気がありました。
手塚先生の了解なしに、こういうコスチュームにする筈はなかったと思うのですが。
私などは漫画のアトムより、実写のアトム少佐の方がずっと好きでした。
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Unknown (だんぞう)
2018-08-05 17:30:04
すいません、古い記事と新しい記事が交差して、書き込みに気づかなかったょうです。

リンク先、見てみました。
これは原作アトムとは、ほぼ別物のようなアトムですね。
まさに、コスプレって感じですね。
太ももが、少年にしてはセクシー??

私は漫画のアトムのイメージが強いせいか、アトムとマフラーがどうも結びつかなくて、、、。
返信する
実写版鉄腕アトム (昭和怪人)
2018-08-05 23:44:05
リンク先を見て頂き、有難うございます。
言われる通り、コスプレで後は、約束事と思って、瀬川少年の演技を見ていました。
敬礼するアトム少佐は、太ももがセクシーな感じでしたね。
軍服とのコントラストのせいか、太ももは、ドキッとする感じです(笑)。
同級生の女の子に、「男の子のタイツ姿は、気持ち悪くないか?」と言ってみた事があります。
すると、「瀬川さんなら、よく似合っている。軍服もかっこいい。」との事で、羨ましかったですね。
瀬川少年は、ふっくらしてるだけでなく、当時としては、脚が異様に長いので、タイツも似合ったのでしょう。。
後年のインタビューで、御本人が、あのコスチュームは、気に入っていたが、当時としても、非常に恥ずかしかったと言われていたそうです。
まあ、見ていても、かっこ良いと思いつつ、恥ずかしい気がしましたから、当然でしょう。
漫画のイメージだと、マフラー、つなぎ、タイツとなかなか結びつきません(笑)。
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Unknown (だんぞう)
2018-08-06 08:37:25
今、実写版アトムが人気あったら、実写版アトムのコスプレをしてアニメイベントにいくファンもいるかもしれませんね(笑)。

返信する
実写版鉄腕アトム (昭和怪人)
2018-08-06 15:22:33
ネットによると、昔、実写アトムのコスプレをした方がおられたそうです。
なお、最近、キッズステーションで実写アトムの初回と、最終回が放送されています。その最終回に対する感想が下記で見れます。
https://ameblo.jp/bstbs-0410/entry-12352147342.html
最終回ではアトムが壊れたので、アトムの友達がお茶水博士に請われて、偽物アトムを演じています。
全く同じコスチュームを着てます。
この記事の最初の写真のアップのアトムが、友達の演じる偽物アトムです。
即ち、実写アトムは、コスプレだと最終回で説明したようなもです(笑)。
ストーリーからすると、偽物アトムが出てくる必要性はありませんでした。
想像ですが、共演した子が、自分もアトムのコスチュームを着たいと言ったので、最終回で、監督がそれに応えたのではないかと見てます。
あのコスチュームが当時は人気が有った事を示していると思います。
偽物アトムの子には申訳ないのですが、やはり、瀬川少年のアトムが凛々しくて良かったと思います。
脚も長く、太ももふっくらで?(笑)
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Unknown (だんぞう)
2018-08-06 19:52:16
よくこういう記事が残ってるもんですね。

情報ありがとうございました。
返信する
実写版鉄腕アトム (昭和怪人)
2018-08-06 20:23:59
他の記事も確認頂き有難うございます。
近年は、実写アトムの説明が色々なブログに出てます。
一番、参考になるのは、以下のブログです。
これが一番、実写アトムの記事をまとめていると思います。
https://makkurokurosk.blog.so-net.ne.jp/2014-10-15
当時、実写アトムに夢中になった事を思い出に留めたい方が、おられる事が判ります。
アトムのコスチュームの変遷等の当時の苦労も判ります(笑)。
だんぞうさんも、読まれたら、情報量に驚かれるかもしれません(笑)。
返信する
Unknown (だんぞう)
2018-08-06 21:21:27
返信する

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