goo blog サービス終了のお知らせ 

 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

大魔王シャザーン、あなたって人は!

2006年10月06日 | 漫画・アニメ、そして特撮

前回にひき続き、外国産アニメの話。

外国製のアニメは、動物が主人公である作品が多かった・・というのは前回も述べた。
ちょっと補足すると、ここでいう外国製は、ぶっちゃけアメリカ製という意味だ。

アメリカ製のアニメには動物が主人公のアニメとは別に、もう1つの流れがあった。
それはヒーローものである。
そこではオジサンが主人公の場合が多かった。

オジサンと今書いてしまったが、実際には「青年」程度の年齢設定だったのかもしれないが、子供の私には「青年」と「オジサン」の区別は、かなり曖昧だった。

主人公は大人だったのだ。日本では少年ヒーローものが主流だったけど。

外国製のヒーローアニメは、全体的に全体の雰囲気がスマートで洒落てあか抜けている印象があった。
特に、主人公がオジサンだった場合は、なおさら。
もっとも、主人公の体型はマッチョだったけど。
日本の主人公は痩せ型が多かったけど、海外のヒーローはマッチョ体型。
このへん、カッコよさの基準が日本と外国では違う・・そういうことだろう。


オジサン主人公の外国アニメが出てくるようになると、主題歌には日本語が使われており、覚えるのは楽だった。早撃ちマックみたいに、主題歌の歌詞を覚えられないなんてことはなくなった。


宇宙怪人ゴーストは、手首に巻いた「Uバンド」を駆使して敵に勝つ、オジサンヒーローだ。
サポーターみたいにも見えたUバンドは、謎のアイテムだった。
サポーターに4つくらいのボタンみたいなものがついていて、どのボタンを押すかで効果が変わった・・・と思う。
コスチュームは、ちょっとバットマンを彷佛とさせるデザインだった。
で、こんな主題歌。

   ♪ゴースト ゴースト ゴーゴー ゴースト
      (中略)
    アランもケイトもついて来い ビッキー遅れるな~

途中、「戦えば勝つ 必ず」という歌詞があり、この「必ず」という言葉が非常に押し付けがましいような印象もあったが(笑)、PR度は満点だった。「必ず」と歌われる箇所は、やたら強調されていたような気がする。
自己PRを欠かさないアメリカ人気質が見て取れる(?)。
この歌を歌う時は、誰もが「♪必ず」という箇所を、声を少し大きくして強調して歌ってたもんだ。



怪獣王ターガンでは、ヒューヒュー、ボーボーといった正体不明の味方キャラが愛らしかった。
主題歌は、すぐには思い出せないが、聴けばすぐに思いだせると思う。
♪宇宙の平和を乱す奴は~~ なんていう歌詞があったくらいだから、宇宙の敵をやっつけていたのかな?
怪獣王が宇宙の敵をやっつける・・って主題歌・・。怪獣王で宇宙の敵に勝てるのだろうか。
でも、勝ってたのだ。
ここでも主人公は やっぱ、オジサンヒーローだった。



宇宙忍者ゴームズは、文字どおりゴムのような体のオッサンがヒーローだった。
手足が伸びる・・という意味では、日本の「怪物くん」なんかもそうだが、ゴームズは体全体も伸び縮みできたような気がする。一体、どんな体なんじゃ、ありゃ(爆)。
ゴームズって名前の由来は、ゴムからきてるのだろうか。
まあ、原題は「FANTASTIC FOUR」だけど。これは最近の映画でも御馴染み。宇宙忍者という日本独自のネーミングも、今考えると妙にオカシイ。


主題歌の途中で
 「 のびろ!ゴームズ 消えろ!スージー 燃えろ!ファイヤー・ボーイ くだけ!ガンロック!」
という箇所がある。ガンロックという名前にやたら親しみを持ったのを覚えてる。



大魔王シャザーンは、男女一人ずついる主人公が「出て来い、シャザーン」と言うと、
「アイアイサー(ハイハイサーという説もある)、ご主人様」といって、アラブの魔王みたいな正義のオッサンが出てくる。
で、口癖は「パパラパー!」。訳すと、どうなるんだろう。
仮面ライダーがライダーキックする時に発する「とう!」というかけ声みたいなもののような気もするし、「了解」というニュアンスの感もある。

シャザーンには、なんていうか、暖かい人間味を感じた。
ゴーストやゴームズはクールなヒーローで憧れの対象ではあったけど、多少の距離感を感じた。近寄り難いムードもあった。

でも、その点、シャザーンは優しそうで、親しみを感じたっけ。
また、シャザーンの表情が柔和で、ご主人さまに対する態度には、優しい親が子供に接するようなムードがあった。
あらゆる魔力を駆使し、絶対的な強さを誇る大男が、自分を呼びだした子供の言うことを柔和な顔で嫌な顔ひとつせずにきいてくれるのだ。

シャザーンにも都合があろっただろうに。
取込み中で呼び出されたくない時もあっただろうに(笑)。
私がもしシャザーンの立場だったら、風呂入ってる時や、トイレでふんばってる時や、飯を食べてる時や、眠ってる時などに、子供の勝手な都合で呼び出されたら、困るだろう。デートでもしてる時に呼び出されたら、断りたくもなろうってもんだ。ああ、切ない定めのシャザーン・・。なんて健気なのだ。なんて良い人なのだ。←おい!入り込みすぎだっての!

ともあれ、子供にとって、これ以上都合が良い理想の大人像があるだろうか。

主題歌は、ムードのあるイントロの後、
   ♪とどろけ~ とどろけ~  いなずまゴーゴー
   で始まる。
途中、
   ♪へんへん へんてこりんな恐竜を
    とんとんとんころりんと退治する
なんていう、コミカルな部分がなんとも楽しかった。
この曲のイントロは、アラブの雰囲気があって最高だったなあ。
また、歌詞も面白い!
なんてったって、敵を とんとんとんころりんと退治しちゃうんだもの。
とんとんとんころりん、ですぜ!
とんとんとんころりんって、どんな比喩なんだ?(笑)
・・・・なんか、口に出して言うと、転がっていきそうな音ではある。

そういや日本の古い歌で
♪とんとんとんからりんと隣組
なんていう歌もあったが、それと因果関係でもあるのかな(笑)←ないない!



色々書いてきたが、いやはや、どれもマッチョなオッサンヒーローが大活躍!
華奢で、小柄な少年が主人公だった日本のアニメとは随分違う。
体型のハンディをカバーするために、ピストルを持ったり、巨大ロボを操ったり、サイボーグになったり、宇宙人であったりすることで、日本の少年はヒーローたりえていた。

その点、アメリカのヒーローは、まず自分自身がマッチョじゃなきゃ正義の味方は勤まらなかったんだね。
日本の少年ヒーローのような痩せて貧弱な体じゃ、アメリカではヒーローになれないのだ。

実際の世界でも、貧弱な体では敵との対決には勝てない。その点、解釈や基準がアメリカのヒーローの方がリアルなんだね。だから、キャラもリアルな顔をしてたのかな。

どれもオジサンヒーローだったから、全体的に大人びた雰囲気があったのかも。
そう、そこでは、大人がヒーローだったのだ。
子供じゃ正義の味方は勤まらなかったのだ。
日本では子供でも正義の味方は勤まるが、海外では大人じゃなきゃ正義の味方になれない・・そんな点は、見ていて少し距離感を感じたっけ。
でも、好きであることは確かだった。


前回述べた「早撃ちマック」や、今挙げたオジサンヒーローの作品を製作したのはアメリカのハンナ・バーベラ・プロ。
一世を風靡していたよなあ、まったく。









コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 奴の名前は早撃ちマック! | トップ | スーパースリー! ラリホー... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (snowman)
2021-05-09 14:09:57
だんぞうさん、こんにちは。
ご紹介されている諸作品はいづれも子供の頃に楽しく観ておりました。
腕から出す高熱光線で戦う『宇宙怪人ゴースト』をはじめとしていろいろなおじさんヒーローの主題歌がアタマの中で再生され始めましたよ。
『怪獣王ターガン』にはヒューヒュー&ポーポーの他にもマリューとかリキラとかタングローといった味方がいたなァとか、『大魔王シャザーン』の台詞「パパラパー」は実にお懐かしいです。
そうそう『ファンタスティック・フォー』は『宇宙忍者ゴームズ』のタイトルでしたね。ガンロック役の声優は関敬六さんで“ムッシュムラムラ”の掛け声を思い出しました。(^-^)
米国のオジサン・ヒーローは他にも心当たりがありますがこういった昔の米国アニメこそどこかのTV番組で特集してくれたら面白いでしょうね。o(^o^)o
返信する
Unknown (だんぞう)
2021-05-09 17:58:50
こんにちは。

今でこそ日本アニメは世界で評価が高いですが、日本アニメの黎明期ではハンナバーベラ作品は日本でも多数放送されており、人気ありましたね。

ハンナバーベラ作品は日本アニメにも刺激や影響を与えたと思いますし、日本アニメの進化にも貢献してたと思います。

ゴーストやターガンやシャザーンなどは、若いアニメファンは知らない人も多いでしょうね。

ファンタスティックフォーは実写特撮映画などで、よく知られてると思いますので、そのファンは機会があればゴームズも見てほしい気はします。

ムッシュムラムラのギャグは、ダチョウ倶楽部のネタで今では知られてますが、昔は「ファイトだ!ピュー太」でも使われてましたっけ。

日本の古いアニメは、アニメ関連の特番なとで今でも取り上げられたりしますが、ハンナバーベラ作品は取り上げられません。なので、いつかアニメ特番でハンナバーベラ作品は取り上げてほしいです。
返信する
Unknown (snowman)
2021-05-11 18:39:17
そうでした!「ファイトだ!ピュー太」。
あれも当時とても好きなアニメでした。
小学館の学年誌にムロタニツネゾウ先生がマンガを連載されてました。
ドクター・ツルリがハッスルしちゃうんですよね。
後年タツノコ・プロダクションが『タイムボカン・シリーズ』をヒットさせますが、毎回主人公日東してやられた3人組がお仕置きをくらっちゃうシーンは『ファイトだ!ピュー太』のワルサー7世がご先祖さまからお仕置きを受けるシーンを思い出させるモノを感じました。
それとこのアニメ、オープニングの調子がとてもノリが良くって観ていてテンションが急上昇したものでした。(^-^)/
返信する
Unknown (だんぞう)
2021-05-11 20:40:16
ファイトだピュー太の主題歌、私も好きでした。
ムロタニツネゾウさんの作品としては、その前に放送されてたピッカリBなんかも私は見てました。

なんにせよ、懐かしい限りです。
返信する

コメントを投稿

漫画・アニメ、そして特撮」カテゴリの最新記事