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スーパースリー! ラリホーは正義の合い言葉?

2006年10月08日 | 漫画・アニメ、そして特撮

なおも続く、海外製アニメの話題。
ここまできたら、スーパースリーのことも書いてしまおう。

ラリホー!
この言葉で何を連想するだろうか?
今なら、ドラゴンクエストというゲームソフトに出てくる「敵を眠らす呪文」を連想する人が大半なのではないだろうか。
確かに、ドラクエでは「ラリホー」は敵を眠らす呪文であるし、その連想は正しい。

だが、しか~~し。

ちょっと待ってほしい。
この言葉は、ドラクエが登場するずっと前に、すでに使われていたのだ。
ドラクエで初めて出てきた言葉ではないのだ。

では、ドラクエ前の何に出てきたかというと、それこそ今回私が取り上げる海外製(アメリカ製)アニメ「スーパースリー」である。

スーパースリー。
お茶目でもあり、お間抜けでもあり、かっこ良くもあり。
これは3人編成のロックバンドが主人公だった。
ロックバンドとは言っても、それは世を忍ぶ仮の姿。
その真の姿は、世界の平和を守る諜報部員であり、正義のヒーローなのだ。


普段はロックバンドでライブをやってる彼等が、いざ事件が発生すると、かけつけて持ち前の特殊能力で事件を片づけてしまう。
この「正義の味方が、普段はロックバンド」という設定が、新鮮だった。かっこ良かった!
こんな設定、スーパースリー以外では、お目にかかったことがなかった。
というか、今でも他に無いのではないだろうか。

ロックバンドってだけでもかっこ良かったのに、そのうえ正義のヒーローでもあるとは、尚更かっこ良い。かっこ良さの二乗なのだ。
とはいえ、これはナンセンス漫画でもあり、全体的にはコメディである・・というのも、また良かった。笑えるのだ。


このスーパースリーのメンバーは

コイル・・・・体がバネになっており、伸縮自在。
フリー・・・・水に変身して、どこへでも移動できる。
マイト・・・・分身の術みたいに、体がいくつにも増える。


とまあ、こんな特殊能力を持つ。
彼等は何者だったのだろう。サイボーグ?宇宙人?魔法使い?ロボット?超能力者?
結局、その正体は分からなかった。今でも謎だ。
個人的には、サイボーグか超能力者・・って解釈が一番納得がいくが・・。

例えば、009ならサイボーグで、サスケなら忍者だ。
ロボコップやアトムならロボットだし、スーパーマンなら宇宙人だ。
ベムなら妖怪人間だし、鬼太郎なら幽霊族だ。
シャザーンなら大魔王だ。
黄金バットならアトランティス人だし、ドラキュラや狼男は・・・西洋妖怪と言えるだろう(まあ、モンスターというくくりでもいいが)。

なら、スーパースリーは?
・・・・結局、その体の正体は最後まで謎だった。
便利な設定としては、「怪人」ということになるのかな。

日本人が考えたストーリーだったなら、きっと彼等の出生・正体などを設定上で明確にしていただろう。
でも、スーパースリーでは、謎だった。
このへんの曖昧さは、アメリカの大らかさ・・・と言えるのかもしれない。
深く考えなさんな、楽しんでくれればいいのだ。そんなスタンスが垣間見えるような気もする。



まあ、それはともかく(笑)、ラリホー。
この言葉は、彼等の決め言葉だった。かけ声のようでもあり。
ニュアンス的には「yeah!」に近い。 アメリカ人がよく言う「オー、イェー!」。
それの彼等なりのオリジナルバージョンの言葉って感じ。



話しは戻るが、ドラクエを初めてプレイして、ラリホーという言葉が出てきた時、私は即座にスーパースリーを思い出してしまった。
で、こうも思った。
「ドラクエの製作メンバーの中に、スーパースリーのファンが居たに違いない」
そう考えると、スーパースリーが好きだった私としては、大いにドラクエに親近感を持ってしまった。

前回触れた「大魔王シャザーン}同様、ハンナバーベラの製作した名作アニメだが、この作品は新しいパターンのような作品だった。


最近、「宇宙忍者ゴームズ」こと「FANTASTIC FOUR」は映画でリメイクされた。
私は、この「スーパースリー」こそ映画でリメークしてほしいと思っている。
ハリウッドの技術を持ってすれば、実写でもできるのではないだろうか。

「スーパースリー」の映画での復活の日が いつか来ることを夢見て、ドラクエの魔道士にラリホーの呪文をかけてもらって 眠ることにしよう。




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4 コメント

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Unknown (snowman)
2021-05-11 07:17:01
だんぞうさん、おはようございます。
じつは私もかつて『ドラゴンクエスト』のゲームをプレイした際に「ラリホー」の呪文から『スーパースリー』を思い出しました。
「ラリホー ラリホー ラリルレロン」と歌詞の楽しい主題歌だったですね。
当時はやはり諜報部員を題材にした『007分の1親指トム』といったアニメもあり楽しく観ておりました。
スパイ物って男の子の憧れだったですね。(^-^)/
Unknown (だんぞう)
2021-05-11 10:04:51
こんにちは。

ですよね。スーパースリーを見てた人間にとっては「ラリホー」は、まずスーパースリーですよね。

ただその後ドラクエが日本で国民的ゲームになり、私も熱中するにつれ、ラリホーといえばドラクエの呪文と言うイメージも定着しました。
でも最初にラリホーの言葉を耳にした時は、まずはスーパースリーでした。

今思えばスーパースリーの正体は、ミュータントだったのかもしれないですね。
アメリカの超能力ヒーローでは、一番多い種族です。
スパイダーマンしかり、キャプテンアメリカ、、ハルクなどなど。
ただスーパースリーは、あの3人の種族というか設定に関しては何の説明もなかったですね。
まあ、だからこそファンとしては色々妄想を広げる余地もあった気がします。

親指トム・・ありましたね。
ただ、内容に関してはほとんど覚えてないのです。
見れば「ああ、これか」と思いだすとは思います。
Unknown (snowman)
2021-05-11 18:51:12
なるほど、ミュータントですか。その解釈いいですね!
ミュータントの諜報部員とは素敵です。
しかも普段はロックバンドとして音楽活動にいそしみながら「エンヤートット どっこいしょ」と歌っているという…。
いやァ、60年代っていいものですね。
あの頃のハンナ・バーベラに代表される米国アニメに接した世代といたしましては実に素敵な60年代だったと思います。
Unknown (だんぞう)
2021-05-11 20:36:02
日本ではサイボーグヒーローが多いですが、アメリカではミュータントヒーローが多いので、きっとスーパースリーもミュータントだったと考えたほうが妥当な気はします。

なんといっても、普段はロックバンドをやってるという設定がかっこよかったです。
ハンナバーベラ作品は日本でもひとつの時代をつくりましたね。

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