忘れられた人

ちょっとの間、東京を離れます。
後は追わないで下さい（笑）。



・・と、これだけだとあまりにもそっけないので、自分の中で埋もれていた歌詞を置いておきます。


ある時、私のまわりに、とてもネガティブな人がいました。
ネガティブな人のことを、とかく人はネガティブに語るものであります。
でも、人間、アクティブな状態だけで人生を過ごしていける人なんて、そうそういるもんじゃないでしょう。
人生、山あれば谷もありますし。

誰でもネガティブになってしまう要素は心の奥底に持ってるものであり、大事なのは、例えネガティブになったとしても、そこからどう脱却していくか・・ということなのだろうと思います。
仮に、アクティブだけの人生を送れる人がいたら、それはそれで素晴らしいことだと思いますが、私はそういう人といつも一緒にいたら、きっと疲れてしまうと思います。

どんな強い人だって、弱い部分を見せてくれると、その人を人間臭く感じて、親近感を持ってしまうことがあるもんです。

時にはネガティブにだってなるさ。
なったっていいんだ。
いつまでもそこにいないで、それをその後のバネにできればね。
いや、そうしていこうよ。


そんな思いをこめて、作った歌でした。
この歌は、私の中では、長らく「忘れられた歌」でした。




　　■　忘れられた人

　　　　　　　作詩　　だんぞう


通り過ぎた人から　　思い出されることもなく
自分の名前さえもどこにも響かずに
あてのない過去の中に　住み続けてる
未来は誰にもあるのに　　忘れられた人

　　　いつしか軽くなったカバンを手にして
　　　かつて愛した人の　面影を抱え
　　　いつまでも引きずられたままで
　　　扉を閉ざし出会いも無い　　忘れられた人

君は未来をどうしたいのかい？
君は未来をどうするつもりかい？



誰かに愛されても　それを信じることもできず
自分から愛することもできないままで
うそぶいたセリフを　心の鎧にして
何もかも閉じ込めてしまう　　忘れられた人

　　　近づく人影に　気づきもせぬまま
　　　抜け出すチャンスを　見逃し続け
　　　振り返ってばかりじゃ　何もおきない
　　　あきらめだけが口癖の　　忘れられた人

君は未来をどうしたいのかい？
君は未来をどうするつもりかい？


　　忘れられた人　　それでいいのかい？
　　忘れられた人　　それでいいのかい？
　　君はそのままでいいのかい？
　　君はそのままでいいのかい？
　　場所はここだけじゃない　行き場所を探すんだ
　　忘れられた人を　抜け出すために