大谷選手があれほどの選手になったのは、二刀流選手であることは大きい。
投手と打者、どちらの能力も一線級レベルな選手など、日本はおろか、メジャーでもこれまていなかった。強いて上げれば何十年も前のレジェンド選手であるベーブ・ルース以来といわれている。
正直、アマ野球界には投手でありながらバッターとしてもチームの主力がつとまった選手はいた。
わかりやすいのは、日本の高校野球。エースで主力バッターだった選手は、何人もいた。
桑田さん、水野さん、愛甲さん、根尾さんをはじめ、他にも何人もいた。
だが、大谷さんがスゴイのは、それをプロでもやっているどころか、メジャーでもそれをやれてしまえている点。
メジャーでは、大谷選手に刺激を受けて、今後はメジャーで二刀流に挑戦する選手は出てくるかもしれないが、投手としても打者としても大谷選手レベルの二刀流に達する人は出てこないだろうと言われている。
だからこそ、メジャーでは大谷選手は唯一無比の存在と評価されてるのだ。
誰もができないことをやってのけてるからこそ。
今後、大谷選手に匹敵するインパクトをファンにもたらす選手が出てくるかどうかはわからない。
でも、ファンは貪欲なもの。いつかまた唯一無比の存在感を持ったニュースターが出てくるのを待っているだろう。
アマならいざ知らず、メジャーで二刀流をやってのける選手は、ついに出てきてしまった。
次に大谷選手の二刀流に匹敵する選手が出てくるとしたら、どんな選手であろう。
ちょっと考えてみた。
こんな選手、なかなかいないよ!と思わせるような選手は?
例えば、スイッチピッチャーなんてどうだろう?
スイッチバッターなら、いる。だが、スイッチピッチャーは?
左右とちらの手でも投げられる投手。
バッターが右バッターか左バッターかによって、投げる腕を替える投手。
もっとも現行のルールでは、投手はどちらの手で投げるかは明確にしなければならないという規定があるようだし、1人のバッターと対戦してる最中は、投げる腕は変えてはならないとされているようだ。
メジャーではこれまてにスイッチピッチャーは、まったく居なかったわけではない。
長いメジャーの歴史の中では数人いる。だが、きわめて稀な選手であることは間違いない。
日本ても、かって南海ホークスに在席していた頃の近田投手がスイッチピッチャーと話題になったが、本来は左投手で、右投手としてはプロの試合で投げられるほどではなかったとされている。
ちょっと調べでみたのだが、記録に残っているメジャーのスイッチピッチャーとしては、ウィキによると・・
「現在までの所、メジャーリーグ史上では19世紀に4人(トニー・マレーン、ラリー・コーコラン、エルトン・チェンバレン、ジョージ・ウィーラー)、1901年以降では2人(グレッグ・ハリス、パット・ベンディット)しか公式戦での登板が記録されていない、非常に稀な選手」
と、ある。
トニーは通算で284勝をあげたスゴイ投手だが、なにせ19世紀の選手。
二刀流だって過去にベーブ・ルースがいたが、ルースの試合をリアルタイムで見た人は、今となってはまずいないのでは。
ならば、今の我々がリアルタイムで見てる時代で、スイッチピッチャーとして両腕で大活躍する投手が出てきたら、二刀流選手に近いインパクトを感じられるのではないだろうか。
例えば左手で投げると変化球投手、右手で投げると剛速球投手というように、投げる腕を替えることで2人分の個性を持った投手ということになれば、投手としてもバッターとしても2人分の主力選手として活躍する大谷選手に匹敵する存在の選手になるかもしれない。
まあ、何にせよメジャーリーグで主戦選手として活躍できるレベルの2刀流選手やスイッチピッチャーというのは、そうそう現れるものではないよね。
それこそ何十年にひとり現れるかどうかなのだろう。
とりあえずは、そんな大谷選手の若かりし年代の活躍をリアルタイムで見れる我々の特権を、今は楽しみたいし、記憶に焼き付けておきたいものではある。
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