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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

日本の偉大なギター製作職人、百瀬恭夫さんの訃報

2024年04月09日 | 音楽活動

日本の名門ギターメーカーであるヘッドウェイの職人、百瀬恭夫さんが2024年の3月19日に他界されたそうだ。

残念でならない。

私はヘッドウェイのアコギは持ってなかったが、百瀬さんがヘッドウェイに関わる前に製作していたライダーというギターブランドのギターは持っていた。

私が2台目のアコギとして、10代の頃に購入したのがライダーのR-1000というアコギだった。

当時のライダーブランドのフラッグシップモデルだった。

2台目のアコギを買うために御茶ノ水の楽器屋街に行き、様々なアコギを試し弾きしたのだが、ライダーのR1000というアコギは、はっきり言ってずばぬけていた。

私のギター物色に付き合ってくれてた友達も試し弾きしたのだが、ライダーギターを弾いた時の友達の反応は、

「なんか、このギター、凄いよ」だった。

それまで私が使っていたアコギは、中学の時に入手した「初めてのアコギ」で、定価15000円のアコギだった。

そのギターで多数の自作曲を作ったのだが、自作曲の数が増えれば、ギターの弾き方も多少なりとも向上していき、段々初心者用のアコギでは満足できなくなっていった。

そこで貯金し、バイトもして、10万円くらいの2台目のギターの購入を目指した。

で、やっと資金がたまり、当時の音楽仲間にも付き合ってもらって、御茶ノ水の楽器屋に10万くらいのアコギを買いにいき、出会ったのがライダーのR1000というギターであった。

その時、その楽器屋の店員も、ライダーのギターを強力に勧めていた。

で私自身も試し弾きしてみたら、マーチンのギターに迫る出来のギターに感じた。当時、マーチンの定番モデルD28の値段は30万近くだったのに比べ、私が試し弾きしたライダーR1000は10万。

マーチンは欲しかったが、十代の貧乏学生としてはマーチンには手が届かなかった。

いつかはマーチンを!とは思ったが、マーチンにたどり着く前に、初心者ギターからマーチンギターまでの橋渡し的というか、中間レベルのギターを入手しようとして、定価10万くらいのギターを入手しようと思っていて、私がたどり着いたのがライダーギターだった。

ライダーというギターブランドは、評判が高く、私がライダーギターを購入したら、私の周りの音楽仲間もライダーギターを購入。

友が買ったのはライダーのギルドギターのコピーモデルで、そのギターも実に良かった。 

当時、「ライダーのギターは良い」というのが私の周辺での共通認識になった。

 

そんなライダーブランドだが、ライダーというブランド自体は比較的短命で終わり、ライダーのマスタービルダーだった百瀬さんが新たに立ち上げのが、ヘッドウェイというブランド。

ヘッドウェイもまた評判は良く、今でもブランドは健在。国産のギターメーカーとしては、1流であり続けている。

 

私の感覚では、百瀬さんがプロデュースしたヘッドウェイには、ライダーの血やエッセンスが受け継がれているのではないかと思っている。悪いはずがない。ライダーをプロデュースした百瀬さんが関わっていたのだから、良くて当たり前。私はそう思っている。

 

そんな百瀬さんの訃報が届くなんて・・。

残念でならない。

日本が誇るギター職人、ギター製作家だったと思う。

偉大なギタービルダーの他界に、心から哀悼の意を表したい。

合掌・・。

 

百瀬さん、ライダーギター、素晴らしかったですよ。

 

 

トップ写真は、ライダーR1000を持って私がライブに出演した時の写真。

 


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