私が音楽が1番の趣味になったことを実感したのは中学の頃だった。
それまての私にとって1番「好きなこと」は漫画を描くことたった。
実際、小学校時代から中学2年の前半くらいまでの私の夢は漫画家になることだった。
ところが中学2年の中頃に、級友の影響もあってビートルズにハマってしまってからは、自分の1番好きなことは漫画を描くことから、音楽を聴いたり、自分で曲を作ることのほうが1番「好きなこと」になってしまった。
それほど、ビートルズの音楽は私にとって大きかった。
さらに、中学3年の頃に初めてギターを入手してからというもの、曲を作ることか楽しくてしかたなくなった。
それ以来、好きな音楽を聴く一方で、自分で曲を作ることが1番楽しくなり、ほぼ毎日のように曲を作ったり、曲のアイディアを考えたりし続けるようになった。
多い時は1日に何曲も作るようになった。
やがて多少なりともギターが弾けるようになると、同じくギターを弾いたり、自作曲を作る友人も出來、一緒に音楽をやるようになっていった。
さらに時は進み、音楽仲間とはバンドを組むようにもなった。
中には一緒にバンドはやってなくても、曲作りのアイディアを一緒に考えたり、作りかけの自作曲を聴いてもらって感想をもらったりする仲間もできた。
共に一緒に曲を作ることは、最高に楽しかった。
それは、レノン&マッカートニーのコンビの影響は絶大だったと思う。
やがて、音楽を共に一緒にやる仲間とバンドでライブなどにも出るようになった。
時にはバンドでレコーディングもしたこともあった、
てなわけで、曲作り、バンド結成、ライブ出演、レコーディングなどが音楽活動であった。
どの作業も楽しかった。
で、最近ふと思う。
それらの音楽活動の中で、自分にとって1番楽しかった作業はなんだろう?と考えることがあった。
あれこれ考えたが、もしかしたら、あの作業こそが案外1番楽しかったのではないか?とおぼろげに出た答がある。
バンドは、楽しい。練習も楽しいし、充実したライブができた時などは最高の気分だ。
レコーディングは、だんだん曲が形になっていく過程はワクワクする。
どれも楽しいが、もしかしたら自分にとって1番楽しかったのは、互いに認めあった仲間と部屋の中で一緒に曲を作ってる過程こそが、そうだったのかもしれない。
最近そんな気がしている。
音楽仲間がいきなり私の部屋にきて、作りかけの曲の1部を提示してきたことは、何度もある。
その度に、友の作りかけの曲に、メロディをつけたり、展開させたりした。
友はコード進行だけを持ってきたこともあれば、メロディの短いパーツだけのこともあった。
ギターのリフだけのこともあった。
でも。私はそれらの曲を、その場の思いつきやひらめきで、曲として完成させていくのは、楽しかった。
ある意味、曲の材料を持って来てくれたようにも思った。
一方、その友としばらく会わないでいると、私の中で自作曲が溜まっていったりした。
時には、それなりに自信作が出来上がったりもした。
そうなると、誰かの感想が聞きたくもなった。
そんな思いが蓄積されていき、やがて溢れかえった時は、いてもたってもいられなくなって、夜になってるにも関わらず、ギターを持って遠方に住む友の家に行って、溜まった曲や自信作の曲を聴いてもらったりした。
もしくは、多重録音が完成したばかりの曲を、一刻も早く聴いてもらいたくて、電車を乗り継いで遠路はるばる遊びに行ったこともあった。もちろん、多重録音が終わった曲が入ったカセットテープを持ってだ。
友は私の気持ちをよくわかってたようで、私がその友の部屋に入った瞬間、「さあ、お前の最近の曲を聴かせてもらおうか」なんて言ってくれ、そんな時は私にとっては至福の瞬間だったかもしれない。
私にとっては、そういう時間が1番楽しかったかもしれない。
人間、何かを創作して出来上がった時は、一刻も早く誰かの感想を聞きたいものではないだろうか。音楽に限らず。
曲を作るのが好きな人には、そんな体験はないだろうか。
また、そんな時って、楽しくなかっただろうか?極めて。
なお、写真は、当時使ってたギター。売却してしまって、もう手元にはないので、私にとって今となっては貴重な写真。
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