最近寒い
去年よりずいぶんはやく初雪が降った気がする
初雪から休むこと無く雪は降る
決して積もらないけど
明日は大雪らしい
福岡の大雪なんてたかが知れたもんだけど
二階にある僕の部屋からの風景はずいぶん変わる
道路には薄く雪が積もって
景色は真っ白
近所に坂道のおおい我が家は
足下に気を配りながらそれぞれの場所へ出かける
2年前の雪の積もった日
友達のゆうやと二人で歩いて学校へ行った
途中で向かいからおばあさんが歩いてきた
するといきなり僕たちの目の前ですってーん!!!
ギャグ漫画でもベタなくらい足からシャッと滑ったのだ
僕らはおばあさんに駆け寄り「大丈夫ですか?」と声をかける
そこを歩いていたおばさんと、銀行の前にいた警備員のおっちゃんも駆け寄る
おばあさんは肩から落ちたらしく、肩を押さえてつぶやいた
おばあさん「ぃ・・・いたぁい・・・」
僕たち「救急車呼びましょうか?」
おばあさん「いや・・・大丈夫・・・」
警備員「肩を打ったんですか?救急車呼びますよ」
おばあさん「いや、よばんでよか・・・いたぃぃ・・・」
おばちゃん「あんたたち学校やろ??任せて早く行きなさい」
僕たち「はい・・・わかりました」
その場は警備員のおっちゃんとおばさんにまかせて、学校へ向かった
しかしなんでおばあさんは救急車を拒んだのだろう
痛いって言って起き上がれないほどだったのに
そのときは「なに矛盾したこと言ってんだ。救急車呼べば助かるんだよ。こういうときのために救急車があるのに・・・」
って思ったけど
今考えてみれば、おばあさんは救急車に運ばれるよりも、信頼できる身内の人に迎えにきて欲しかったのかもしれない
年をとると寂しさが膨れてくるんだと思う
周りの大好きな人や、大切な人、当たり前のように一緒にいた人
だんだん減っていくはずだから
そういうことはよく考える
いつも思うのは頑張って長生きしたいってこと
大切な人たちを悲しませない方法の一つだと思う
たとえ周りの人たちが一人ずついなくなっても
その人達の人生の最後では僕は死なないで生きてるから
僕という存在の死を悲しむ人は一人でも少ない方がいい
長生きも悲しいことたくさんあるかも知れないけど
きっと思い出すことたくさんあり過ぎて楽しいんだろう
今こうして、この文章を書いていることも
あと何十年も先の世界で思い出せたら・・・
ちょっとロマンチックじゃない?