はるか はるか 昔のこと
「わたし、あんなにきらってたお酒飲むのすきになってしまって」と せんせいに告白したら
「貴女もお酒を飲む年齢になったのね…」、手紙の奥からほほえみがこぼれるような せんせいのへんじ
せんせいは叱責しないのね ほほえむのね あくまで ほほえむのね。他人だからじゃなく。あくまでもみぢかなきもちで。
なにを言っても怒らない。ふんわり ふんわり 受け止めてくれる。だから安心して だれかが拒絶するだろうことも ためらいながらも言える
「自分をよくみせたいのね」母には そう言われるから
でもそれのなにが悪いの? せんせいをしっているから わたしはそう思う
いつまでもふるふると 少女のように周りの目を気にして 生きること
アガってしまって人前でしゃべれない どもってしまったり。赤面したり。
わたし 最後にせんせいにお会いするまえに その前日に メール書いた
「あしたわたし なにをしゃべったらいいだろう。髪をととのえて。ホクロになりきらないとこに マジック書いて。それから、ええと、…ええと」
そしたらせんせい どんなへんじしたかって わすれない。…わすれられない。
「貴女はなんてかわいいの!」
こんなに時がたって 少女とはとても呼べないわたしに わたしに せんせいは
いつまでも受け容れてくれるんだ 自意識過剰なわたしに 自意識過剰すらも いとしそうに
ああせんせい。わたしは。
わたしは。
もっとせんせいのそばで憩って 寄り添っていつまでも少女のように
純粋に うつくしく 生きたかった
「わたし、あんなにきらってたお酒飲むのすきになってしまって」と せんせいに告白したら
「貴女もお酒を飲む年齢になったのね…」、手紙の奥からほほえみがこぼれるような せんせいのへんじ
せんせいは叱責しないのね ほほえむのね あくまで ほほえむのね。他人だからじゃなく。あくまでもみぢかなきもちで。
なにを言っても怒らない。ふんわり ふんわり 受け止めてくれる。だから安心して だれかが拒絶するだろうことも ためらいながらも言える
「自分をよくみせたいのね」母には そう言われるから
でもそれのなにが悪いの? せんせいをしっているから わたしはそう思う
いつまでもふるふると 少女のように周りの目を気にして 生きること
アガってしまって人前でしゃべれない どもってしまったり。赤面したり。
わたし 最後にせんせいにお会いするまえに その前日に メール書いた
「あしたわたし なにをしゃべったらいいだろう。髪をととのえて。ホクロになりきらないとこに マジック書いて。それから、ええと、…ええと」
そしたらせんせい どんなへんじしたかって わすれない。…わすれられない。
「貴女はなんてかわいいの!」
こんなに時がたって 少女とはとても呼べないわたしに わたしに せんせいは
いつまでも受け容れてくれるんだ 自意識過剰なわたしに 自意識過剰すらも いとしそうに
ああせんせい。わたしは。
わたしは。
もっとせんせいのそばで憩って 寄り添っていつまでも少女のように
純粋に うつくしく 生きたかった