映画「鴛鴦歌合戦」(1939年/マキノ正博)をついに観ることができた。
片岡千恵蔵と志村喬のオペレッタで、たま~に渋谷あたりの映画館でレイトショウにかかると若者たちにも結構評判で、いつか絶対に観ようと思っていた。
主演はもちろん浪人の千恵蔵だけど、全篇唄いっぱなしなのは、骨董狂いで傘貼り内職に精を出す志村喬。でもこれがまた素晴らしくて、クロサワの「生きる」で茫然と「ゴンドラの唄」を歌っていたのと同じ人は思えない。この上なくポップでコミカルな様子なのだ。リズム感が抜群で、ギャグの間の取り方も見事。「志村狂斉」という役名で、映画の中でフツーに「志村さん」と呼ばれているのもおかしい。関西弁も初めて聞いたし、歌だって、バカ殿役のディック・ミネに負けてない。古武士・志村喬も根は明るい人と見た。
モテモテ浪人・千恵蔵をめぐる恋のゴタゴタ、殿様と志村の骨董自慢、そしてラストにはちゃーんとレビューもついてるし。時代劇ながら、小唄・ジャズ・タンゴ・ラテン・・なんでも有りのてんこ盛り。しかも脚本から撮影までたったの1週間で撮り上げたというのだから、これまたビックリなのだ。戦前の日本、スゴいぞ。
♪さぁてさてさてこの茶碗~
あー、楽しかった。麦焦がし食べたくなったー。
↓照れる娘をちゃかす「志村さん」
片岡千恵蔵と志村喬のオペレッタで、たま~に渋谷あたりの映画館でレイトショウにかかると若者たちにも結構評判で、いつか絶対に観ようと思っていた。
主演はもちろん浪人の千恵蔵だけど、全篇唄いっぱなしなのは、骨董狂いで傘貼り内職に精を出す志村喬。でもこれがまた素晴らしくて、クロサワの「生きる」で茫然と「ゴンドラの唄」を歌っていたのと同じ人は思えない。この上なくポップでコミカルな様子なのだ。リズム感が抜群で、ギャグの間の取り方も見事。「志村狂斉」という役名で、映画の中でフツーに「志村さん」と呼ばれているのもおかしい。関西弁も初めて聞いたし、歌だって、バカ殿役のディック・ミネに負けてない。古武士・志村喬も根は明るい人と見た。
モテモテ浪人・千恵蔵をめぐる恋のゴタゴタ、殿様と志村の骨董自慢、そしてラストにはちゃーんとレビューもついてるし。時代劇ながら、小唄・ジャズ・タンゴ・ラテン・・なんでも有りのてんこ盛り。しかも脚本から撮影までたったの1週間で撮り上げたというのだから、これまたビックリなのだ。戦前の日本、スゴいぞ。
♪さぁてさてさてこの茶碗~
あー、楽しかった。麦焦がし食べたくなったー。
↓照れる娘をちゃかす「志村さん」
