ばくっちの巣穴 ドット blog

熱しやすく冷めやすい。新しもの好き、ばくっち

バリ島に行ってきました

2006-09-24 | 旅枕
14日から19日までバリ島に行っていました。バリと行ってもウブドという山あいの村にこもったきりですが。
いつもと同じホテル、いつもと同じスタッフ、いつもと同じ笑顔。。海外旅行とは言っても、知らないところに行くのとは緊張感がまるでちがう。2年ぶりに行っても、ただいま&おかえり、の雰囲気だ。前に買い物した店のおばちゃんが覚えていてくれたりする。
「いつもそんなにバリ島でなにしてるんですか」と後輩に聞かれ。・・なにもしてないの。そりゃ若いころは今思えば信じられないほど遠くまで自転車こいだり、観光の車を頼んであっちこっち回ったり、いろいろ活動的でしたが、最近はテラスでボーっとしたり、エステに行ったり、近くのお店でバティックの腰巻布を探したり。のんびり派です。食事は200~300円くらいでお腹いっぱい食べられるし、夜は700円くらいでバリ舞踊を間近に見られるし。(もっともいつも伴奏のガムランのほうに気を取られてしまって、踊りの良し悪しがよくわからないのですが。)こうしてひたすらダラダラしていても誰からも叱られません。
ビーチリゾートならグァムとかサイパンとか、もっと安くて近くにいくらでもあると思う。でもあの雰囲気はやっぱり飛行機に7時間乗らないとだめなんだな。なんと言ったらいいか、その・・京都の南国版ってかんじ?歴史や文化が根付いていて、地元の人はそれを日常的に実践していて、でも観光客にも良くしてくれて、だけどいくら気に入って通ったり移住したりしても「よそ者」は絶対に受け入れられないんだろうなぁ・・という絶望的なかんじとか。そうだ、京都に似ているかも。だからテロの心配もクタ・レギャンなどの海岸ほどはありません。ウブドとクタの関係は、日本で言えば京都と六本木って感じなんです。と、いくら言っても分からないと思うので・・とにかく行ってみて。宿とか、在住の日本人とか、紹介します。もちろん同行も致します。
あと、今回はガルーダ・インドネシア航空のニセ?ビジネスクラスを使ってみました。シートはビジネスクラス、サービスはエコノミーと同等。で、+2万円という、なんとなくいんちき臭い商品ですが確かに姿勢は楽。特に帰りは深夜便だから寝やすい。ただ2シーターなので、隣が気に入らないおじさんだったりするとつらいかも。今回はなぜか往復とも日本人のおっさんで、当然スタッフは「カップル」として扱うのでちょっと心外だった。全然関係ないですから。プンプン!
また様々な人間模様も楽しめました。飛行機の席ひとつで尊大になってしまうニセ・ビジネスの人、降りるときにビジネスの席を通りながら「たいしたことないね」と声高に言ってしまうエコノミーの人、などなど・・なかなか面白かったです。
ちなみにガルーダはインド神話に出てくる神鳥で、神様の乗り物。ホテルの玄関やフロントには必ずと言っていいほど、木彫りガルーダが鎮座ましましてます。

やどかり旅行(オマケ)

2006-07-08 | 旅枕
最初の兵馬俑は、井戸を掘っていた農民が見つけたんだそうです。今や彼らは兵馬俑博物館の名誉館長となり、ショップ内の専用デスクでサインをしたり、一緒に写真におさまったりしています。私たちが行った時、ちょうど昼食のためにショップから出てきたところでした。ミーハー熱が頂点に達して握手してもらいましたが、フツーのおじいさんでした・・。

やどかり旅行(買い物達成篇)

2006-07-01 | 旅枕
目当ての薬は見つからない、人垣は増える、困った私はここ一番のところで会心の打開策を持ち出した。「筆談」。おお、我々には漢字があるじゃないか!(てゆうか早く気づけ。)ペンを取り出すと、人垣の中のだれかがメモ帳を持ってきてくれた。紙に書いた文字は「発熱」「咳」「喉」「日本的薬」。一番のおばちゃん格が「日本的薬」を指差しながら残念そうに「あ~、没有。」と言った。やっぱ無いのか。するとまた誰かが「これはどう?(推定)」と言いながら、小さな箱を持ってきた。漢字ばっか。でも箱の隅に絵がついていた。悲しげに目を閉じた人の額に布状のものが乗っていて、そこから湯気が上がっている。裏返すと「CONTAC」のロゴ。やったー。これを買いますから、どうかこの人垣から開放してください。紙に「何元?」と書いてみる。「12.8」だって。200円弱か。「これください!」と日本語で言ってしまったけど、なぜか通じた。レジの場所まで教えてもらって、「謝謝、再見、ばいばーい」などと言いながら手を振る私。みんなも手を振ってくれたりして、ああよかった。漢字の威力は素晴らしかった。表意文字万歳!!

その昔、中学の英語の先生が「What」の授業の時に金田一京助の話をしてくれた。後にアイヌ研究の第一人者となる京助は単身樺太に渡ったが、最初は言葉が分からない。そこで子供たちを集めて、紙にいろんな絵を描きながら何の形か当てさせた。その合間に意味の無いぐちゃぐちゃの線や形を書くと、子供たちが口々に「ヘマタ」「ヘマタ」と言うので、アイヌ語で「何?」にあたる言葉が「ヘマタ」であることが分かった。それから京助はこの「ヘマタ」を使ってどんどんアイヌ語を習得していった、という話。
これから君たちは辞書で「What」を引く機会が増えるでしょう。そのたびにこの話を思い出すように、そこに「ヘマタ」と書いておきましょう、と先生。そんなわけで私の「スタディ英和辞書」の「What」の上の狭い余白に、今でも鉛筆でヘマタと書いてある。なんて素敵な先生だろう。中学ではこの先生に3年間教わったし、高校の時は大修館の「ジーニアス」の編集をした佐藤先生にも教わった。・・なのになんで「アイム ノー ヴォイス」か。先生、済まねぇ。

・・などと心の中で詫びを入れながらレジで12.8元を支払った。ここからが面白いところで、レジからお店を出る間にゲートがあって、買ったものとレシートを照合しないと店を出られない。万引き防止だ。もちろん薬の分はすぐにOKだったが、うかつにもホテルの売店で買ったペットボトルの水を持っていた。いい意味でも悪い意味でも、この国で性善説は通用しない。ということを頭では分かっていたのだけど、やっぱり私は超甘々の日本人だったのだ。

ゲートの兄ちゃん「この分のレシートは?」(推定)
私「あー。これはホテルで買ったの」(日本語)
兄「この分のレシート見せろっつーの」(推定)
私「だーかーらー、
  ホーテールーでー買ーいーまーしーたぁぁ」
  (袋に印刷してあったホテルのロゴを
   指差しながら、日本語)
兄「ちっ。このボケが。おととい来やがれ」
  (推定/でも「ちっ!」は本当に言った。)
私「こんなとこ二度と来るか。ばーか」(日本語)

外人モード全開の私は開放され、珍しく捨て台詞を吐いた。こうして日本語で書くとなんだかひどい話だが、実際は喧嘩というわけでもなく、お互いを恨むわけでもなく、中国では日々あっちこっちでこんなやりとりが行わているのだ。なんだかこちらも「言ってやった」感が心地よく、精神衛生上も悪くないかも。
中国ではみんないつでも元気一杯です。

やどかり旅行(買い物篇)

2006-06-23 | 旅枕
西安は6月の上旬だというのに日中は35℃まで気温が上がる。でも湿度はすごく低い。日本のうだるような35℃よりは楽だけど・・パサパサだ。雨が1年で600ミリしか降らないらしい。600ミリなんて、日本なら台風がちょっとかすめただけでも簡単に降ってしまいそうな量だ。それを小分けに1年間持たせるわけだから、なんとなく街全体が砂埃で黄色っぽく、パサついているかんじがする。その上、旅行直前までの仕事の疲れもあいまって、3日目に風邪をひいた。朝起きて喉が痛いと思ったら午後にはハスキーヴォイスになっていた。熱も出てきたみたいで、胃のところがそわそわする。たった4日の間に体調を崩すとは思ってもいなかったので薬も持っていない。ホテルの売店で聞いたら風邪薬は無いから近くの薬屋に行ってみて、と言われた。仕方が無いからペットボトルの水だけ買って表に出た。暑っ。しかもパサパサの中、風邪薬を求めて西へ。おのれは三蔵法師か。しばらく彷徨って辿り着いたのはスーパーみたいなドラッグストアだった。薬のほかに、ビニールのチューブ(カテーテル?)とか注射器とか点滴パックとか、いかにもプロ仕様の医療器具までフツーに並んでいるのがおかしい。これアタシが買ってもいいの?
店内は広いけどお客はまばら。しかも珍しくガイジンときたものだから、探しものと見るや、お姉さんたちが寄ってきてたちまち人垣ができてしまった。「どうしたの?」「なに探してるの?」「みつけてあげよっか?」ってなことを多分言っている。困ったな。使えるフレーズは「我們吃餃子吧(餃子を食べましょう)」と「有一个哥哥(兄が一人います)」だけなんだ、実際は一人っ子なのに。かといって、こんなに囲まれてからに「再見!」では第二外国語「中国語」としてのプライドが・・、って、どんなプライドよ。いや第一、せっかくここまで来た意味が無いじゃないか。嗚呼。水島君を連れてくるのだった。
よぉぉし。まずは英語で。とっさに出た言葉は「アイム ノー ヴォイス!」(←我ながら意味不明。)しかし意味はともかく、声を発したことでまずはハスキーヴォイスだということが伝わった。すると人垣の中のお姉さんのがどこかの棚から漢方の水あめの瓶を持ってきた。あー、違うんだ、それじゃない。「んー、ドゥユハヴー、えー、あー、コンタック?」「ごほっごほっ(咳をするポーズ)」
・・ややあって・・
うぉ~、ますます人垣が増えてきたぁ~!どうする!?ばくっち!・・・つづく。

やどかり旅行(観光篇)

2006-06-18 | 旅枕
というわけで今回のやどかり旅行では、西北大学に留学中のゼミの後輩(仮に「水島君」とする)の案内で市街に繰り出した。三蔵法師がインドから持ち帰ったお経を収めたという大雁塔にのぼった。小学生のころ夏目雅子のドラマを見た同級生が「三蔵法師は女だ」と言っていた。「孫悟空」を熟読していた私は、本読めってんだ、バっカだなあ・・なんて思っていたけど、今にして思えば誰も会ったことないのに絶対に男だってどうして分かるんだろ。本当に女だったかもしれないのに。塔の最上階(7階)は風通しも見晴らしもよかった。「ここまで来たぞ(ばくっち)」とでも落書きしたい気持ちだったが、あいにく監視のおじさんが睨みを利かせていた。


そのあと食事に行くときに、輪タクの原付版みたなのに乗ったのが楽しかった。4人で10元(150円くらい)だったと思う。あれはなんと言う乗り物なのか聞いてくればよかったなあ。そして、出来合いのツアーでは絶対に入らない地元食堂もおもしろかった。日本で同じ店があったらいかにも不衛生ってかんじで入れないだろうけど、土地の空気、店員や客の活気溢れる様子など、その場のトータルな雰囲気の中でなら本気で楽しく食べられてしまうのだ。郷に従えなんて言われるまでも無い。蒸し餃子のこと、水餃子のこと、おかゆのこと・・水島君を介してあれこれ尋ねるものだから、店員さんも代わる代わるやってきては「分からねぇ外人だな」という顔つきで、でも熱心に説明してくれる。お互いの意思が通じた時はやっぱりお互いに笑う。要するに笑顔は万国共通で、○○語の笑い方とか、○○国の笑顔なんて無いんだと。こういうときに実感するのだった。・・つづく。

私がそのヤドカリです

2006-06-17 | 旅枕
母のブログで「ヤドカリ旅行癖」を暴露されました。私がそのヤドカリ、他力本願の張本人です。
<ヤドカリ旅>
思えばちゃんとしたツアーで海外に行ったことがないなあ。あ、一度だけあるか。香港。でもあれも友達が懸賞で当てたツアーに誘われたんだった。なんでだろ。んー。観光地もいろいろだけど、これといって決め手が無いのが原因のひとつ。また、折角行くなら観光地としての面だけではなくて、その土地の生活とか文化とかを知りたいけど、1週間のツアーでは限界がある。だったら現地に住んでいる友達に会って教えてもらったらいいのではないか、と思うのだ。友達だって異国の地にポツンと住んでいるところに日本から友達が来れば悪い気はしないんじゃないか、という勝手な憶測も有る。ただお互い連絡とか待ち合わせとかがめんどくさい。いくら友達だって、手土産の一つくらいは提げて行く必要もある。でも、旅先で古い友達や「友達の友達」に会ってその土地の生活を楽しむなんて、これ以上の贅沢があるだろうか。「世話しなければ(手間をかけなければ)おいしいものは食べられない」というのが祖父の口癖だったらしい。(私が生まれるずっと前に亡くなったから会ったことはないけど。)
そうだ、手間と喜びは抱き合わせのものだ。

唖然

2006-06-14 | 旅枕
風邪はひきましたが無事に帰国しました。
西安といえば兵馬俑。それにしても桁外れの建造物だった。無駄に広い敷地、おびただしい数の土人形、しかも一つとして同じ形のものはなく髪型も衣装も違っていて、髪の毛の筋まで細かく丁寧に彫られている。なんっじゃこりゃ。なんなんだ、この桁外れ感は。生贄よりは紳士的?かもしれないけど、これを作るために死んだ人の数だってばかにならんだろ。などと冷静にツッコミを入れながらも、ただただ呆気に取られるばかりであった。
お墓関連のものは皇帝が即位してから作り始めて、亡くなった後は作らないらしい。つまり生きてる間ずーっと墓を作ってるってことだ。なんという権力!なんという浪費!!・・アホすぎる。だがアホもここまでやれば天晴れなのだ。2000年以上経ってなお世界中の人を驚かせ、「一目みてやろう」という気持ちにさせるのだから。
そして我々も。2000年後の誰かさんがニッポンのサラリーマンの遺跡を発掘したなら・・実体なんてありもしないお金とか会社とか、そういうものに生涯を費やしてた人たちに未来の世界中が唖然とするかも。
(ちなみに皆さん全員、秦の敵国があったという東の方向を向いてらっしゃいます。)

長安

2006-06-01 | 旅枕
ゼミの後輩が大学院生になって、いま西安に留学しています。かわいこちゃんにウツツを抜かすことなくちゃんと勉強しているか、先生夫妻と姐の私が来月チェックに?行くことになりました。奥さんと私は東京から、先生は今年4月以降滞在中の寧波から、現地に集合します。プチOB会になる予定。
西安といえば昔の長安。1300~1400年も前に「遣唐使」が命がけで通ったところでもあり、シルクロードの発着点でもあり。一度は行ってみたかったところです。
てなわけで中華風のテンプレートを探したんだけどなかなかいいのがないのでこれでがまん