Miyuki Museumブログ

主に絵画創作の発表や販売、作品展のお知らせについて綴っています
Miyuki Museumのひとりごと

グスタフ・クリムト

2009-07-18 | 美術番組
(Sat)
TV番組「日曜美術館」の「クリムト・黄金にきらめくエロス」を鑑賞☆

2008/12/8に書いてた「世界で最も高価な絵画トップ15」の記事。
その中にあるクリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」。
この絵画を購入された美術館館長さんが
この作品を「私達のモナリザ」と語ってたのが印象的でした。

クリムトがウィーン大学の天井画の注文を受け、
描かれた「医学」「法学」「哲学」三種の絵画。
「医学」の絵は、苦しみの方が強調され、ヌードが官能で挑発的だ、などと
その表現が論争を起こし、批判を浴びたそう。
報酬をすべて文部省に返金し、その完成を放棄してしまった、とも。

閉鎖的なオーストリアの美術組合が前衛画家たちの作品を展示会場から締め出し
このやり方に異を唱えた40人ほどの画家たちが、グループを結成。
ウィーン分離派が設立され、初代会長がクリムトであったそう。

ウィーン万博博覧会で展示された日本の金のしゃちほこや金屏風、浮世絵。
ウィーンで流行したジャポニズム。
クリムトも日本の美術品に影響を受け、収集の形跡が見られたそうな☆


クリムトの「ダナエ」
ゼウスの化身、黄金と交わる図、だそう。



こちらは尾形光琳の金屏風「紅白梅図」

「紅白梅図」の右の部分を左右反転すると…
こうなって↓


「ダナエ」の構図が
光琳に影響を受けているのは確かだと語られていたのが印象的でした!!
え~ッeqって驚きッ☆

クリムトの最大の特徴は、煌びやかな黄金色を使用されていることkirakira
しかし、50歳に差し掛かった頃、いっさい金を使用するのを辞めてしまったそう。

クリムトのお父さんは金細工師であった、とも紹介されていました。

クリムトの絵の中では私は「接吻」の絵に惹かれます♪
包まれてて温かな雰囲気がステキyellow1


番組サイトのこの放映ページには
「黄金を駆使したクリムトの絵の由来をドキュメントするとともに、
 タブーを無視して挑発的でエロティックな女性美にこだわり続けた
 クリムトの反骨ぶりを描く。」とあって今回、鑑賞して
ほんの少し謎が解けたような気がしましたfutaba

そして…
この番組の司会者、姜尚中さんという方の作品に対するコメントや語り口調が
魅力的に感じましたヨンsakura

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クリムトが残された言葉より

『私は自画像を描かない
 自分自身に興味がないのだ
 別段 面白みのある人間でもない
 私のことが知りたいと思う人は
 私の絵を丹念に注意深く観てほしい
 私が何者で何を求めているか
 絵から知るよう努めてほしい』

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