「そうですね… 」
俺もしみじみそう思った。
「それじゃあ、〈ず〉は?」
〈ず〉かあ…
カイさんは面白そうに笑い、
「オミとカイで、絶対に解散しない二人、ってところかな。でもフクちゃんも手伝ってくれるようにもなったし、ダイキ君も入ってきたしな。仲間が増えるいい名前なのかもな 」
と、俺に笑いかけてくれた。
そして、カイさんははっとして、
「そうそう、 心霊のこと。ここで何より一番特徴的なのは、昼間、その山道をふらふらと骸骨が歩いていることがあるんだって 」
俺は、弱すぎと思われないように何か言わなければと、
「え? 首だけじゃないんですか? 」
「うん、髑髏だけじゃなく、全身骨で。ぼろぼろの、もともとは白だったんだろう帷子(かたびら)を身にまとった骸骨がよろよろと歩いてくるんだって。でも、髪もまだ抜けきってないってさ…」