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蘭メインの園芸ブログ

Bulbophyllum.Krairit Vejvarut

2024-09-01 11:23:03 | 
Bulbophyllum.Krairit Vejvarut
バルボフィラム クライリット ベジバルート
(longissimum×phalaenopsis)
2005年8月、ヒロタインターナショナルフラワーより購入。
バルブの高さ5cm、葉長25cm、花茎13cm、花径2.2cm(縦(長さ)では10cmあります)、9cm素焼鉢、ミズゴケ植え。

多く出回るのが原種主体のバルボフィラムの中で、珍しい交配種です。
種名のKrairit Vejvarutは交配者の名前で、タイの方のようです。

上記の通り、花幅は狭いのですが、長さでは大きく大輪で赤色も美しく、
また一か所に何輪か咲くので(今回は8輪ついています)、
地味な花が多いバルボフィラムの中で、観賞価値は高いです。

バルボフィラムとしてはかなり大柄ですが、葉が片親のファレノプシスのように垂れ下がらず上に伸び、
またほふく茎が短くバルブとバルブの間隔が詰まって成長するので、株の大きさの割に場所は取らずにすみます。

片親のファレノプシスの花は嫌な香りをするようですが、この株に香りはありません。

管理は他のバルボフィラムなどと同様、日光は弱め、水は多めでよく育ち、性質は大変丈夫です。

開花は夏です。





Phragmipedium.Rouge Bouillon

2024-08-11 12:32:05 | 
Phragmipedium.Rouge Bouillon
フラグミペディウム ルージュ ブイヨン
(Memoria Dick Clements 'Trinity'4N AM/RHS×dalessandroi '4N'
ラトクリフオーキッドより購入。
リーフスパン30cm、花茎10cm、花径7cm、15cmプラ鉢、鹿沼土植え。

パフィオペディラムの交配種です。

入手したのはおそらく1990年代だったと思います、東京ドームの蘭展でした。

当時、ベッセの赤を生かした交配種がたくさん作られましたが、
この種もその一つかと思います。

花はベッセ由来の赤がよく出ていて、大変きれいです。

我が家に来て、20年以上たっているので、性質が丈夫なのは間違いありません。

パフィオペディラムによく似ていますが、このフラグミペディウムのほうが日光を好むようで、
パフィオと同じ環境で管理をすると、花付きが悪くなり、花があまり咲かなくなります。

新芽が上に上にと発生するので、そのままにしておくと根元が露出してしまい、育ちが悪くなってしまします。
本来であればまめに植え替えをして、深く植えなおさないとならないのですが、なかなか手が回りません…

この株は両親とも4倍体の個体を使用しているので、我が家にある他のフラグミよりもかなり大柄です。

大した管理はできていませんが、何年かに1度開花をしてくれます。
ただ開花をしても奇形花になることが多く、今回は珍しく正常に開花をしてくれました。

1つの花の寿命は短いのですが、1花茎に何輪か咲かせるのでそれなりに長く楽しめます。

ダレサンドロイはベッセとは異なり、1花茎に何輪も開花をするので、この品種も株ができればもっとたくさん花を咲かせるのかもしれません。
しかし私の手入れが行き届かないので、栽培名人のようにたくさん輪数をつけるようなことができません…

我が家の環境では、初夏に開花をすることが多いようです。

キューではダレサンドロイはベッセの変種扱いのようですが、RHSでは別種になっています。
この記事では母株はdalessandroiとしましたが、ラベルにはbessae dalessandroiと書かれています。
ラベルのままベッセにしてしまうとこの交配はJason Fischerになってしまうため、この表記とさせてもらいます。

また、登録はダレサンドロイが母株の、この株とは逆交配になります。

ご了承ください。





Thunia.brymeriana

2024-06-09 10:51:52 | 
Thunia.brymeriana
ツニア ブリメリアナ
サカタのタネ・ガーデンセンター横浜より購入。
バルブの高さ30cm、葉長20cm、花径15cm、10.5cmプラ鉢、ミズゴケ植え。

購入したのは今から30年以上前、我が家にある蘭の中で1番古い株の1つで、大変丈夫な地生蘭です。

シンビやデンドロも寒さに強い蘭ですが、これらの種は冬にあまり寒いようだと、
越冬はできてもその後の生育が遅れてしまったり悪影響が出てしまいます。

しかしこのツニアは冬季は完全に生育を休止してしまうため、シンビやデンドロよりも寒さに強く、
昔は完全温室不要の蘭としてよく紹介されていました。

冬は完全に落葉し、根も枯れて茎だけになり越冬します。
そうなると水や日光も不要になり、昔は家の中でも凍るぐらい寒かったので、保温のため株を新聞紙でくるんで越冬させたそうです。

もっとも昔は家の中でも凍るほどの寒さがあったのかもしれませんが、現在はそこまで寒いことはそうそうないとは思いますが…

春に新芽を伸ばし始めると、ぐんぐんと成長し初夏、茎の先端に花を咲かせます。

バックバルブは次の年になると枯れてしまうので、バルブや古根の掃除を兼ねて毎年植えかえています。
また、地生蘭らしく用土はミズゴケがあっています。

新芽が成長を始めたら、水と肥料が好きなので、どちらも多めに与えるとよく成長します。
また日光も好きで、夏も無遮光でも全く葉焼けを起こすことはありません。

花の時期は雨がよく降り、ただでさえあまり長くない花命がさらに短くなってしまうので、
開花期は雨のあたらないように室内で管理をしています。

花はよい香りもします。

栽培は容易ですが、花芽のつけ方がわかりません。
我が家にはほかにもツニアが何鉢かあるのですが、例年ですと1株も開花はしません。
しかし、この年は珍しく、すべての鉢が開花をしました。何がよかったのか?、全く不明です…

高芽がよく出ますし、春にバルブを切ってミズゴケに挿しておくと新芽も出るので、増殖は容易です。
ただし、出来上がる苗は小さいので、開花までは2~3年かかると思います。





Vanda.Robina

2024-04-06 21:51:51 | 
Vanda.Robina
バンダ ロビナ
coerulea×teres var. alba'Oyamazaki')
2016年12月国際園芸より購入。
リーフスパン20cm、株の高さ35cm、花茎25cm、花径10cm、10.5cmプラ鉢、ダイオラッセル植え。

両親に著名な原種を持つ、バンダのプライマリー交配種で、
Majesticという名前でも登録されています。
登録はロビナの方が古いので、マジェスティックという名前はシノニムになるようです。

入手後何年もたつのになかなか開花をしなかったので、
花付きが悪く、いつになっても開花をしない株かと心配したのですが、
(バンダ系には時々花付きの悪いものがありますよね…)
入手後5年たったあたりから、ようやく開花をするようになりました。

セルレアの青はよく遺伝をすると聞いていたので、
バンダらしい青色の花が咲くかとばかり思っていました。
しかし、淡い藤色の花が咲いたのには驚きました。

草姿はテレスそのものといった棒状葉で、花は株のボリュームに比して大輪です。

不定期咲きの多いバンダですが、開花は冬のみで、他の季節に開花はしません。片親のテレスの血によるものかと思います。

開花期が冬ということもあり、花もちは大変よく、2か月以上も咲いています。

日光は大好きで、真夏の無遮光でも全く葉焼けを起こすことはありません。

逆に、春~秋の生育期間中はよく日光に当てないと育ちが悪くなるようで、
1度夏場も遮光下で管理をしたところ、その年は開花をしませんでした。

性質は大変強健で、単茎種でこれほど丈夫なのはそうないように感じます。
上記の通り暑さは好きですし、冬も最低10℃位の我が家の温室でも根の先は緑のままで、
生育が完全に休止しているわけではないようです。

単茎種は普通に管理をしているとなかなか増殖しないのですが、株が高くなりすぎたので、
切り戻したところ、残った元株のほうからもすぐに芽を出してきました。





Oncidioda.Charlesworthii(1910) 'Mishima' HCC/AOS

2023-06-14 21:27:19 | 
Oncidioda.Charlesworthii(1910) 'Mishima' HCC/AOS
オンシディオダ チャーレスウォーシー 'ミシマ'
(Cda.noezliana×Onc.incurvum)
ヒロタインターナショナルフラワーより購入。
バルブの高さ9cm、葉長30cm、花茎30cm、花径30mm、5cmドイツ鉢、バークS粒植え。

例のごとく属名が変わっていて現在はオンシジウム属になっているようですが、購入当時の昔の名前で表記とさせてもらいます。

登録は1910年と、100年以上前の品種ですが、個体名から考えると、この個体は近年再交配されて作出されたものかと思います。

作落ちをさせてしまい、うんと小さくなってしまったのですが、ようやく復活しての開花です。
今回ようやく開花をした程度のサイズのため、本来はもっと大きくなり花もたくさん開花するようなのですが、
今度は枯らせてしまうかもしれないので、今回取り上げます。
今後もっと大きく育った場合、画像等差し替えます。ご了承ください。

オンシジウムの仲間としては水を好みます。
片親のノエズリアナは耐暑性がないようですが、もう一方の親のオンシジウム・インカーバムは耐暑性があるようですし、
交配でより丈夫になっているようでクーラーなしでも夏越し可能です。

性質も丈夫で、昔たくさん購入した、オドントグロッサム系交配種の中で、数少ない生き残りです。
私の栽培技術で小さくなった株が復活したのも、それだけ丈夫なことを証明していると思います。

花弁は細く花形は今一つかもしれませんが、真っ赤な色彩は大変美しいものです。

開花は冬で、香りはありません。