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登山とえとせとら

登山が好き、遊ぶのが好き、飲むのが好き、楽しいことが大好きな勢いとノリで生きてる人の日常。絡まれると喜びます(≧∇≦*)

富山地方鉄道殺人事件

2019年03月18日 | 読書
iさんは私の大切な登山仲間で
ほとんど乗ってないチャリ仲間でもありますが……

ここに来て読書にはまったと本の話をすることが何度もあります。

そんなiさんが貸してくれた本。



私西村京太郎は多分1冊か2冊読んだことあるかなーという感じで新鮮です。

舞台は富山地方鉄道。

富山地方鉄道というのは総沿線距離が100キロ超えることとか、
地鉄と言いながら駅名は電鉄〇〇な不思議など富山に住んでても知らなかったことがたくさん乗ってました。


この先ネタバレしますのでご注意を




事件は地鉄で宇奈月まで行ったあと
トロッコ終点の欅平でおきます。
とある記者が殺される。
それに絡みキャリア官僚の失踪があります。

キャリア官僚が犯人だと思うけど犯人が見つからない。

そこで欅平は終点だけど、その先に黒部ルートがあること。
そこから逃げおおせたのではないかという話。

それがちゃんちゃらおかしい話で
欅平から上は歩くことができます。
竪坑エレベーターに乗ればすぐですが、働いてる人以外が乗ることは難しいでしょう。

こちらは以前参加したツアーで体験してますが歩くとかなり急登だと聞いてます。

仮にその部分を歩いたとして

高熱隧道を通ることからこんな紅の豚みたいなやつも付け方学ぶようなルートです。


これが黒部ルート全容。
何年か後富山県と関電で観光できるようにすると言ってますが私は反対です。
今までと同じく関電の協力で見学でいいと思います。
そちらに参加したことのある人は全員西村京太郎はこのルート見学してないなと思うことでしょう。

道があるのと、一般人が殺人を犯したあと逃げれるルートなのは別問題。


仙人谷ダムは唯一明るさがあるけど残りは真っ暗です。
トロッコが通れば轢かれるしそんなとこ歩いて逃げる人いますか?
無人じゃないですよ?関電の人たくさん働いてるんですよ。

黒4ダムからはこれに乗り
さらに相当な距離バスで黒部ダムに着きます。


しれっと扇沢から東京に帰ってるだろう的なこと言ってますけどそんなことあるわけない。

水平歩道からかというと季節的に無理らしく……

ちゃんちゃらおかしい本です。

そしてしまいには、犯人捕まえることもなく
途中から変な手帳が出てきてそれを巡る話になり
そもそも殺人事件は未解決な挙句十津川予想で終わり。
せめて黒部ルート辿ってみるべきでしょ殺人事件ですよ。
西村京太郎は黒部ルート通ってないもんだからそこも行かないよ。書けないもんね行ってないから。
なんせ犯人は官僚も辞めずにいますからね。

これ殺人事件でしょ?
世界でも検挙率の高い日本警察がそこまで分かってて捕まえないことある?



感想みてると他の人も酷評でした。

せっかく富山の、地鉄という舞台があるのだからもう少し取材して書いて欲しかったな。
2時間ドラマとしても崖の上から犯人確保出来ないしボツですね。


iさんも同じこと言ってましたので反論ある方はぜひ聞かせて欲しいです。


そういう意味では面白いですね。

次々新作出すあまり調べずに書いたのが丸わかり。

逃げようとして黒部の山奥で死んでるのが発見されたとかの方が信ぴょう性あった思います。


でも地元が舞台なので読んで良かったです。ありがとう。

本の貸し借りが出来るなんてたのしすぎるよ

最近読んだ本 31.2月分

2019年03月11日 | 読書


2冊……

3冊借りてたのに1冊ない。

しかも返却してしまったのでネットから画像。

自分ならもっと借りるのにこの日私休みのため予約していた本だけだったのです。


バッタを倒しにアフリカへ

これはこの前野という昆虫を愛してやまない男性が念願の昆虫学者になるまでの苦労の連続を面白おかしく書いてます。

昆虫学者になりたい人ってそんなに多くないとは思うんだけど、昆虫学者の椅子はもっと少ない。
特にバッタを猟奇的に愛してるんです。
バッタに襲われて食べられたいから、緑の衣装を着てるんでね

ほんとに頭が良すぎて変なんですよ

そんな前野さんの虫に対する本気度が認められてウルドという名前までもらっちゃったんですねー。
研究室ではなくアフリカの砂漠を舞台に頑張る姿……日本のバッタとは別物です。
何億という被害を出すこのバッタを退治することに命をかけてる本……本人が面白い人なんでしょうね。
息子も読んでました。
読みやすいです。


ある男
平野啓一郎の本ははじめてです。
本屋大賞候補の為読んでみました
夫を事故でなくした女性。
しかしその夫は全く別の男だった。
自分の夫はどこの誰だろう?

自分の子供の父親は誰だったのだろう……

そんな女性から依頼を受けた弁護士がその真相をおっていく話。


バッタの後に読んだので固いなと思いましたが、バッタが軽すぎるのでしょう。
言葉遣いが綺麗で、難しい漢字もあるし、難しい言葉も出てくるけど村上春樹みたいに無駄に長い比喩もなくそういう意味では読みやすいです。

少しづつ近づいていく真相にアイディンティティとはなんなのか
自己は何をもって自己となるのか
哲学的でもありちょっち難しい話でした。
深く考えなければそんな人もおるんやーと読める話。

最近読んだ本 31年1月分

2019年02月02日 | 読書
今回はちょこっとしかないのです

なぜなら移動図書館が正月で来なくて(笑)

先月と今月合わせて多めに借りていたのを分けて写真を撮ってるから(笑)

先月読んだ残りがこちら……

そそられるのから読むので残り物感出てますが…

地球星人
コンビニ人間で芥川賞取った村田沙耶香の本。
芥川賞はだいたいおもんないというのが私の感想ですが、コンビニ人間は比較的読みやすかったんですね。
なので期待して読みましたが全くもってよく分からんかったです。
どうも主人公は自分のことを魔法少女だと思っておりポハピピンポボピア星とかいうのがよく出てくる。
地球星人は人は皆結婚し、生殖しさらに増えなくては行けないと思い込んでいてなんたらかんたら……

それと一線を画して生活していく主人公。
同じ考えの旦那と愛ではない繋がりで結婚している。
主人公も相当トリッキーなんだけど、負けずと旦那がおかしくて……真面目に読むべきなのが、精神異常者なのか?判別に苦しむほど

最後まで読んだけど独特の世界観と言い回し……は村田沙耶香っぽいと思った。
意味わかんなかったけど



物語の終わり
湊かなえの作品は読後感最悪というのがウリだと思うけど、そういう意味ではこの作品はNoバッドエンド。
小説を書くのか好きで小説家の先生のとこに住み込みで弟子になるチャンスが降って湧いたのに自分には申し分のない婚約者がいる。でもとうとう1人で駅に向かうとそこには婚約者がいた。

そんな小説の一部と思われる文書が旅行者の手に渡っていく。北海道の雄大な景色を想像しながら読めて楽しかった。それぞれの話が繋がって繋がって……やがてその物語の終わりに繋がっていく。
湊かなえの文書は好きだけど、嫌な気持ちになりたくない私にはピッタリの本でした


口笛の上手な白雪姫
小川洋子は残酷なシーンとか書かないしどうかすると優しくてほんわかする本を沢山書いてますが、どこか裏があってちょっと精神的に病んでる?みたいな人を上手に書くなーといつも思ってます。
この作品は短編集で世の中にはそういう変わった人が確かにいて、その人たちはそういう思考回路なんだろうなー私と違う思考回路の人が沢山いるんだろなー
小川さんはそういう気持ちを上手に代弁しますね。

私は博士の愛した数式が好きです。
この本は何度も読んでますね


ところで私のFacebookに

こんな写真ありました。
登山より先に始めたチャリなのに疎かにしてますよ。
登山の30倍お金かかってるのに勿体ない

因みにこのチャリは息子のチャリになりましたけどね。
グランフォンド130に出たいのに出れないので1人グランフォンドしよっと。

最近読んだ本 30年12月分

2019年01月13日 | 読書
今更先月読んだ本……



飲みに行ってばっかりでこれだけ(笑)
やっぱり下町ロケットは面白いですね。
ドラマになってた後半部分です。

先月ゴーストを読んでいたので続きですね。

下町ロケット ヤタガラス
前作の続きで登場人物も繋がってます。ゴーストが中途半端な感じだったのはここに繋がってるんだーと思います。
基本勧善懲悪というかスッキリさせてくれるのですが、今回は後編なので特に面白いです
帝国重工と帝国重工に復讐したい企業との農機具対決です。佃製作所は帝国重工にエンジンとトランスミッションを納入します。トランスミッションに苦戦しますが前回出てきていたギアゴーストの島津が佃製作所にきて一緒に作り上げていきます。

それぞれに感情移入しちゃって大変です。



ペットショップボーイズ
これはホームセンターについてるペットショップのお話。ペットショップで働いてる一癖も二癖もある人達の日常が綴られていて、楽しく読めます。
私は生き物が大好きで、特に爬虫類が好きです。
エキゾチックアニマルを触りたいという願望からペットショップで働きたいとか動物園で働きたいとか思ってましたが……今となっては全然違う仕事についてしまいました。
高校の時ファミリーパークに職業体験に行って、猛禽類の糞を観察するという体験をしました(笑)

因みに

数日前実家に張り付いていたヤモリ

こういうのが好き。
そしてありとあらゆる人にドン引きされます。ハイ


あの夏、2人のルカ
誉田哲也ですが珍しく誰も死にません(笑)
高校の時ガールズバンドを組んでいた私。
私と高校時代のメンバーと現代が交互に描かれていきます。
17.8歳の多感な時期……
人に愛されたことのなかった私はメンバーではないけど一員の瑠香に心を開く。
デビューの話も上がるほど私の歌声は評価されるが私はそんなこと望まなかった……ただ瑠香と一緒にいたかった。
そんな私が離婚して地元に戻ると、近くにあったギター修理の店に飾られているギターに興味を持つ。

キュッと酸っぱい青春ストーリーです。


ナイルパーチの女子会
丸の内に勤めるキャリアウーマンの栄利子はなんでも完璧にこなし、仕事もできる。栄利子の楽しみは人気主婦ブログ『おひょうのダメ奥さん日記』を読むこと。
彼女の飾らないダメな日常に憧れている。
ひょんなとこから近所に住んでいることに気づき2人はカフェで仲良くなり、互いに女友達が一人もいないことを知る。急に仲良くなりこれがずっと続くと信じていたが……そこからの急転直下
ストーカーのようになる栄利子と、そういう煩わしさを全て避けたいおひょうこと翔子。
そんなふたりの関係がこじれにこじれて行くのが怖い……
今どきっぽいホラーな感じ。

女友達が沢山いて良かったーと心から思った(笑)

還るべき場所

2018年12月21日 | 読書
12月21日

1221承久の乱

毎年今日思い出すどうでもいい語呂合わせです。

でも誰と誰が戦ってどうなったかは覚えてません

前置きが長くなりましたがMさんが山の本を借りたそうで、本が好きな私に先に貸してくれました。

ありがとう


笹本稜平の
還るべき場所です。

主人公翔平がK2未踏ルートにて最良のパートナーであり最愛の恋人・聖美を失うところからスタート。

それっきり山にも登らずニートみたいな生活を送ってます。

翔平や聖美と一緒に高校時代登山した仲間亮太がプロードピーク公募登山をてがけている。
プロードピークでガイドとして一緒に来ないか?
そしてその後因縁のK2未踏ルートから登頂しようと誘ってくる。

今でも聖美の幻を見る翔平はしばらく悩みつつも結局は参加。


こちらが縦線だとすれば
大手医療メーカとなった社長の神津は自社の作ったペースメーカーをつかってエベレスト公募登山で登頂しペースメーカーの宣伝を行った人物。
しかし神津は登山に魅せられ今回プロードピーク登山に参加している。
神津と秘書という肩書きの竹原。

この2人が横線となってそれぞれの心情を書いてます。


現地につくと酸素ボンベ盗んだり、アルパインスタイルで登るといいながらロープや梯子を使おうとしてくるグループもいて……

縦軸と横軸の間に入り込んでくるのはこれだけではなく
神津は優れた経営者なんだけど、甥っ子にクーデターを起され、登山中に取締役解任されてしまう。

その上今回埋め込んだ新しいペースメーカーは雷に弱いといくつもの悪条件が重なっていくそんなストーリです。

でも面白いですねー。

結局聖美は自分でロープを切ったのか
生きていたのか?という最大の謎も溶けました。

私は神津の続篇が読みたいかな。