電力発電

花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。

桜の木の下には

2006年03月31日 23時53分44秒 | わたくしごと
桜の木の下には死体が埋まっている。
と書いたのは梶井基次郎だったけ?
会社帰りに公園の桜を見て、そんな事を思い出したあやうです。
こんばんは。

梶井基次郎といえば、檸檬を爆弾に見立てる話や、桜の下に死体が埋まってると妄想する話を書いた作家さん。
人間の心の隙間に生じたほんの少しの歪みを、的確に切り取る作風が好きです。
あまりに的確すぎてゾクリとします。

桜、そろそろ満開ですね。
昼間に見る桜も好きですが、夜に見る桜はもっと好きです。
なんだか色が冴え冴えとしてる気がします。

私の家の近所にも、そこそこ有名な桜の名所があります。
通称『桜並木』というそのまんまの呼び名ですが、
一時期そこでお花見をするのが嫌いでした。
息が詰まるくらい綺麗な夜桜なのに、酔客が轟くようなどんちゃん騒ぎをしているから。

今ではそこでお花見をするのも好きになりました。
とはいえ、酔客が居なくなったわけではありません。
当時と同じように飲んで騒いでいる人たちだらけです。
ただ、そんな風にはしゃいでる人たちを眺めながら、一人静かに桜を愛でるのも心地よいなと思えるようになりました。
大人になったからか、精神的に老け込んだからか…。
でも、たまには私も桜の下で、華やかなお花見をしてみたいなぁ。

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