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アイススケート、アート鑑賞、食べ歩き等の雑記。

栗田宏一×須田悦弘-Contentment in the details-①(山梨県立美術館)

2021-01-11 13:29:48 | アート鑑賞
「ひっそり」
須田悦弘さんの木彫りの彫刻を鑑賞するときに思い浮かぶ言葉です。

初めて須田さんの彫刻を拝見したのは「茨城県北芸術祭」のとき。
そのときはあまりにも精巧な「雑草」だったので、木彫りと気付かずに通り過ぎた苦い思い出が・・・。
先日の「さいたま国際芸術祭2020」でもひっそりとチューリップとクレマチスが咲いていましたが、須田さんの作品をこれだけまとめて観られる機会って貴重なのではないでしょうか。

展示室に入って、まず目に飛び込んできたのがこちらの作品。



植物のイメージが強いので、突然の「スルメ」にびっくり。
お皿の上に置いておいたら食べる人がいそうですね。



こちらは「さいたま国際芸術祭2020」で展示されていたチューリップでしょうか。
さいたまでは薄暗い階段に展示されていましたが、真っ白な壁だとまた違った印象です。

ところで、この展覧会にはkjさんも一緒に行ったのですが、kjさんが展示リストを見ながら
「ねえ、この雑草ってどこにあるんだろうね。」
と。
そうか。
この展示室のどこかに「雑草」があるんですね。



見つけました!
こんな感じでひっそりと生えているのが、いかにも須田さんらしい。

この後もたくさんの植物の彫刻を観ることができます。
一人ずつしか中に入れない場所もあり、順番待ち。
その中でも特に素敵だったのがこちら。



睡蓮です。
この部屋、ずっといたかったなぁ。



コヒルガオでしょうか。
この細~い茎が何とも言えません。

そしてこの先は壁の隙間から作品を鑑賞します。



こちらは露草でしょうか。
これまた「ひっそり」咲いています。

「こんなにたくさん須田さんの作品が観られて幸せ♪」と思いつつ、常設のミレーの展示へ。
この日はたまたまミレーの展示室も撮影OKということでした。



有名な「種をまく人」。
ん???
違和感に気付きますか?




左下のあたりです。






「美術館に雑草?」
いえいえ、こちらも須田さんの作品なのです。
びっくりして監視員の方に訊いてしまいました。
美術館の中にいる限り気は抜けないのですね。
さすがです。

ちなみに、「種をまく人」のところに生えていた草は「麦」と「蕎麦」だったようです。
図録で確認しました。
雑草ではなく、作物の芽だったというのがまた深い・・・。
実は「種をまく人」の農夫は、以前は蕎麦をまいているとされていて、今では麦をまいているとされているのだそうです。

こんなにわくわくする展覧会は久しぶりでした。
栗田さんの作品はまた次の記事で。





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