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アイススケート、アート鑑賞、食べ歩き等の雑記。

サンシャワー展(森美術館)

2017-09-17 13:04:41 | アート鑑賞
サンシャワー展」に行ってきました。
六本木の森美術館と国立新美術館の2館同時開催なのですが、時間がなくて森美術館だけ。

思わず写真を撮りたくなるような、ぱっと観てきれいな作品が多いのですが、キャプションを読むとメッセージ性が強い!
東南アジアの今とか、いろいろなことを考えさせられる展示でした。


ティス・カニータ「天使の小屋」
突如として現れた生活空間。
企業の開発事業で住民の立ち退きが進む地域にある作家さんの家でのプロジェクトを部分的に再現したものだそう。


ジョンペット・クスウィダナント「言葉と動きの可能性」
カラフルな旗が美しいこの作品。
実はこの旗は、学生運動やイスラム教徒のグループ、軍隊、政党などの様々な団体の思想が示された旗なのだそうです。


アルベルト・ヨナタン「ヘリオス」
壁一面に陶磁器の彫刻がぎっしり。
これ、実際に観るとかなり圧倒されます。


近くに寄るとこんな感じです。
陶磁器の形はそれぞれ、キリスト教において光と結びつくとされる天使セラフィムと花を象徴しているそうです。


フェリックス・バコロール「荒れそうな空模様」
実は今回のいちばんのお目当てはこの作品を体感することでした。
部屋いっぱいのカラフルな風鈴。
写真で見てもきれいなのですが、実際にこの空間の中に入ると別世界感がすごい。
そして、音も大事な要素だと思いました。
風鈴はもともと野生鳥獣による農業被害対策や漁師への嵐の警告として作られてきたそうです。
そう思ってこの作品を改めて観ると・・・これだけ大量の風鈴は何に対しての警告なのだろうと思ってしまいます。


風鈴の中を歩く。

「サンシャワー展」の後に「MAMコレクション005:リサイクル&ビルド」の展示があり、そちらも観てきました。


岩崎貴宏「Out of Disorder」
日産アートアワード2015の作品が記憶に新しい岩崎さん。
とても繊細な作品です。バスタオルから鉄塔が・・・。


宇治野宗輝「ヴァーティカル・ブライウッド・シティ」
この方の作品はつい先日ヨコハマトリエンナーレ2017で拝見しました。
赤レンガ倉庫の作品も衝撃的でしたが、この作品もすごい!!
掃除機やギターなどの中古品がサウンドを奏でます。


それぞれの動きがユニークなのですが、特にこのギターの動きが気に入りました。
右側の部分がくるくるしてるんですよ。
何だか親しみがもてるギターでした。

やはり森美術館は展示のセンスがいいなぁと感じた今回のサンシャワー展。
次の企画展も楽しみです。

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