白か黒かの論理

～いじめ自殺に関する報道について～
またしても報道のあり方に違和感を覚えています。

人命にかかわる問題だけに軽々に発言するつもりは毛頭ありません。
ただ、自殺の原因について責任の所在はどこにあるのか？
学校なのか？いじめた生徒なのか？と
マスコミは悪者探しに熱心なようですが
そんなことで解決する問題ではないはずです。

あるひとつの事象が起きた時に、その受け止め方は人によって様々です。
それをいじめだと感じる人もいればそうでない人もいるでしょう。
万人に好かれる人物などこの世の中にはまずいないでしょうし、
面と向かって不快なことを言われることは辛いですが、
現実に起こりうることです。
それによって死を選ぶ人もいればそうでない人もいるでしょう。

実は、私自身も小学生の時に担任教師に目の敵にされて
針の筵に座らされ続けた挙句に登校拒否になった経験があります。
理不尽だとは思いましたが、
時間に解決してもらうより仕方がありませんでした。
教師までもがいじめの原因を作るなんて！と報道されますが
事実は事実としてあるわけで、決して珍しいことではないと考えます。

私は、１２年前に息子が小学校に入学する際にこう言いました。
「もしもいじめられて死ぬほど悩むことがあったら
　学校には行かなくてもいいからね」
様々なご意見はあるでしょうが、これはあくまでも私の教育方針です。

価値観の多様化している現代社会の中で
自分だけでなく、相手がある人間関係について
正しいか正しくないか、白か黒かという視点から
物事を判断しようというのは自ずから限界があると私は考えます。