キャラバン サライ

夢は大空へ、努力は足元で、世界に目を向けながら足元から子供たちを見直していきたいと思っています。

富士・鳴沢紅葉ロードレース

2011年10月17日 | Weblog
富士・鳴沢紅葉ロードレースのハーフマラソンに出場した。

このコースはとにかくもう、10㎞におよぶ上り坂と10kmにおよぶ下り坂に尽きる。
つまり、最初の10㎞はひたすら上り続け、後半の10㎞はひたすら下る。
こんな極端なコース、初めてだ。

少し紅葉の始まった富士山麓、民家も殆どないような別荘地帯がメイン。
青梅マラソンの教訓から、絶対に「上りで無理しない」を心掛けて、前半はどんなに抜かれようとのんびり上り続けた。
ここで、先週の高尾山でのトレランが生きた。
上るときに体を前傾せず、足の乳酸を取り除いていくような感覚で走り続ける。
すると、上りでも前腿をあまり消費せずに走れる。

がまんして、がまんして、ようやくてっぺんまで上ったかと思うと、あとはもうひたすら下る。
上半身を思い切り大きく使って、前足部接地で一気に突っ走る。
ここでも先週のトレランが生きたのか、はたまた短距離の名残でスピードを上げることに慣れているのか、前半で抜かれた分を一気に抜き返した。

これまでのマラソンではいつも心肺機能よりも筋肉、特に下半身の疲れによってスピードを落としてしまうことが多い。
ゴールしたときでも息はそんなに上がっていない。
その代わりに、筋肉はがちがちに固まって悲鳴を上げている。

でも、今回は違った。
後半の下りでは、ただ重力に身を任せるだけ。
どれだけブレーキをかけないかを考えるだけ。
だから足の筋肉は全然使わない(使っているように感じない)。
その代わりに、スピードとそれに伴う上半身の大きな動きから、呼吸が苦しい。
あえぐように息をしないと、胸が苦しい。
その苦しさのせいで、スピードを制限してしまう。

それでも、もっと走り続けていたい、そんな美しくて、そして楽しいコースだった。

記録は1時間35分50秒。
当初は自己ベストかと思ったが、2年前に1時間32分30秒を出していたことに気付いた。
それでも、常にアップかダウンのコースでこのタイムが出せたことはうれしい。

ずっとフラットなコースよりも、こちらの方が飽きずに楽しいというのが一緒に参加したメンバーの共通の意見。
まだ2回目の若い大会。
また、刺激を求めて出てみたい。