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脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

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2011-12-30 01:17:17 | 日記
思わず嗚咽し、涙した。
深夜に流れていた大震災のドキュメンタリー。

人間関係や、仕事、いろいろなことに目を奪われ、もう忘れてしまっている。

今年が特別な1年だったことを。

3.11を境に、時間がなかなか進まなくなった。映画よりも、とんでもないことが現実に起きていたから。それも、分刻みで事態が深刻になっていった。

被災者でなくても、1年がなかなか終わらない。

ささいなストレスに悩んだら、私たちは思い出さなくてはならない。

自分は恵まれている。何でもできるじゃないか。

前へ、ただ前へ。

新年も笑顔で進まなくてはならない。

前へ。前へ。

彼ら、彼女らの分まで。

残酷

2011-12-28 15:59:01 | 日記
八割の力。クラブW杯を2試合観戦して、バルセロナに感じた僕なりのキーワードだ。

とにかく、全速力でのプレーが少ない。ギアを入れるのは、ボールを失った時の守備場面と、ゴールを奪う時の最終局面だけ。

彼らは、とにかく俯瞰してグラウンドを見る。相手がどんなプレーをしているのか、どこに穴があるのか。それを確認するため、最大限に頭を使い、最小限の筋肉を動かす。

そしてピッチの中の情報を手にすると、じわじわ敵を制圧していく。

相手がガムシャラにくれば、それこそ思うツボだ。被害は増す。何も視野が確保されてないまま、無我夢中に向かってくる相手を、力を抜いて軽くいなす。すると、自然とゴールが生まれてしまう。そして自然と相手はガス欠になっている。

まるで闘牛だ。

華麗に残酷に。ヒラリ、ヒラリとかわしていく。シャビは逆サイドから放たれた浮き玉パスをトラップするまでに、後方をルックアップする余裕があった。しかも2度。次元が違う。

闘牛なら一対一だから、渾身の一撃で弱者が勝つこともあるだろう。

ただサッカーは11対11だ。一人を乱暴なファウルで壊しても、まるで意味がない。ましてバルサはベンチにもマエストロが揃っている。

きっと彼らは、来年も日本にやってくる。

バルサを見て死ね。

2011-12-07 01:25:45 | 日記
あなたは自分の顔が好きですか?

最近、妻から聞いた話。ママ友に、自分の子供の顔が可愛くないから外出を控える主婦がいるそうです。

なんじゃそりゃ。

そこでバルサのある選手の話。
イサック・クエンカ。ペドロからポジションを奪いつつある今売り出し中の20歳のウイングです。

ある会見でペップ監督が放った冗談が物語の始まり。

クエンカはあまり、女の子に好かれる顔ではないけれど、彼のプレーは本当に華麗で美しいよ…。

希代の名将のとんだ失言。
しかし物語は続きます。

クエンカの彼女が堂々と発言したのです。

ペップ監督が、言うのはその通りだと思うわ。だけど、私にとって彼が一番よ。

泣かせるじゃありませんか。

こんなエピソードを引っ提げてクエンカは日本にやって来ます。ペップも謝罪の意味をこめて、スタメンに定着させたりして…。

クラブワールドカップでは、ブサイクウインガーの顔、いや足技にご注目。

実戦

2011-12-07 00:54:08 | 日記
公務員ランナーの川内くんが、またやってくれました。調整で参加した福岡国際マラソンでなんと日本人最高位。五輪選考会も兼ねていたから、ロンドンにも近づいてしまいました。スゲぇ天然。

しか~し、ここからが川内くんのもっと凄い所。何と二週間後にもレースに出て、来年2月の東京マラソンも走るというのだから、あんぐりです。「練習の時間がないから、レースで長い距離を走るしかないんです」。そこで勝負勘も見についちゃったのね。

これには、陸連も困惑。次の試合で成績悪かったら、ロンドンの選考は一体どうすりゃいいんだ…。

うーん痛快。

この間、サッカーで出会った44歳の方にもびっくりさせられました。仕事をしっかりこなしながら年間に50試合以上に出場。毎週、やっても足りない計算。凄すぎです。

さて川内君。陸連のお偉いさんからは、こんな愚痴も。「環境が恵まれている実業団の選手が負けているんだから考えなきゃいけない。川内君から学ぶこともある」

実戦を重ねることが成長そして勝利への近道。

実戦こそものの上手なれ。

頑張れ。走り過ぎる市民ランナー。

心理

2011-12-07 00:17:13 | 日記
私が欠かさず読んでいるワールドサッカーダイジェストに面白いコラムがありました。

筆者はオリベル・マルティネス。
バルセロナ在住の心理学者です。

バレンシア、エスパニョールのメンタルカウンセラーも務めている彼の言葉はサッカーだけでなく、仕事にも活用できる要素がたくさん。以下、コラムのダイジェストを。

 フットボールのメンタルにおいて、何よりも大切なのが、エモーショナル・インテリジェンスの5大要素。「自己認識」「自己調整」「意欲」「社交性能」「共感、思いやり」でしょう。エモーショナル・インテリジェンスとは「自分の感情をコントロールするだけでなく、相手の感情を理解し、対人関係を上手く処理すること」です。

まず「自己認識」ですが、これはそのものずばり、「己を知ること」です。自分を知れば、長所を最大限に発揮できますし、逆に短所は目立たないようにできるので、自ずと仕事のパフォーマンスが向上するというわけです。この能力に秀でた代表的な選手がバルサのプジョルでしょう。

次に「自己調整」。フットボールの試合とは刻々と状況が変化します。それに応じて、その時、その瞬間に適したプレーを選択しなければなりません。その際、判断力とともに重要なのが、自分の感情をコントロールする術、すなわち自己調整です。この能力が絶対的に欠落しているのがマドリーのペペ。感情の赴くままに危険なファウルを繰り出したり、暴言を吐く場面を何度目撃したか知りません。

三つ目の意欲は、端的に言えば、困難から抜け出す、あるいは挫折を味わってもそれに打ち克つ強さです。フットボーラーには怪我やスランプがつきものですが、そうした困難に立ち向かい、克服したものだけが一流の選手になれるのです。

チームスポーツであるフットボールでは、共感、社交性能といった要素も求められます。とりわけチームリーダーたる選手には、不可欠な能力と言えます。人の気持ちを理解し、同調できる懐の深さと、自分の考えを明確に発信できるコミュニケーション能力を備えていれば、きっと理想的なキャプテンになれるでしょう。チームメイトはもちろん、メディア関係者からも人望を集めているカシージャスは、この二つの能力を高い水準で兼ね備えた選手です。

この5大要素以外にも、不可欠と言えるメンタル能力があります。そのひとつが「向上心」です。現状に甘んじることなく、さらなる高みを目指し、目標を一つ一つクリアしていくそれは、フットボールに限らず、人生においてとても重要な要素です。

「集中力」も非常に大切な能力の一つです。一般的には、物事に没頭する能力を言いますが、フットボールにおいては、周囲の状況を把握するそれも含まれます。例えば、味方からのパスをトラップすることだけに集中していては、ボールを受けた後のアクションが遅れしまいます。

わたしはカウンセリングを担当している選手たちに、試合の後、そのゲームでミスをした場面をすべて思い起こし、それぞれ違った選択をしていれば、その後の展開がどうなっていたかを考えるように言っています。そうすることで次に同じようなミスを繰り返す確率が低くなるからです。

以上。チームスポーツは、難しいけど面白いです。