脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

修復

2012-08-25 01:40:01 | 日記
世の中、本当に不思議なことが起こったりする訳です。

スペインでは自称画家、80代のお婆ちゃまがご乱心。キリストの油絵を修復したところ、まるで違う作品に書き換えちゃった。猿にも見えるその絵は、普通の感覚からすればひどい出来栄え。小学生並。しかしネット上ではムンクらと比べ賞賛する声もあるとか。

私もダリやピカソの作品をマジマジと鑑賞したことがありますが…うーん、なかなか難しい。

ひとつのものを全世界の人が同じように評価することなんて、ほぼ不可能。

全ての事は角度変えれば人それぞれなんでございます。

でも何でそんなお婆ちゃんに修復頼んじゃったのかなぁ。そこは一番の疑問なんですが。

さて同じスペインでもサッカーのスーペルコパ。今季初のバルサとレアルの鬼気迫るクラシコ。3-2でバルサが先勝したのですが、GKバルデスが、普通に見ればとんでもないミスを犯しました。

バックパスの処理にもたつき、相手MFに奪われ失点。こちらも小学生並。それはレアルにとって大きな大きなアウェーゴールの2点目だから、事は重大です。

ただ、バルサ的に言うとこうなる。GKもポゼッションサッカーではフィールドプレーヤーの一部。バックパスをタッチに蹴り出すなんてあり得ない。繋ごうとしたんだから仕方ないさ。

まぁチャンピオンズリーグ決勝で同じことが起きていれば、そんな言い訳も効かないんだろうけど、まだシーズン序盤。サラッと流される場面なのかもしれません。

さてクラシコの裏返しは来週木曜日。きっとレアルのサポーターは徹底的にバルデスにブーイングを浴びせるハズ。バックパスを繋ごうとすればワクワクしたブーイング。タッチに蹴り出せば、とてつもなく大きなブーイング。

お前はバルサの哲学を捨てたのか?たいしたことねぇな‼

そんな重圧を背負いながらバルデスは敵地のピッチに立ち続けなければなりません。

心の修復は十分か?

試合開始直後にやってくるであろう、ひとつ目のバックパスの処理にご注目。

それがタイトルの行方、そしてシーズンの行方すら方向づけてしまうかもしれません。

これもあくまで、僕個人の見方ですが。

逆転

2012-08-14 09:58:39 | 日記
残り2秒。

あきらめますか?戦いますか?

ロンドン五輪で一番声が出たのは、フェンシング団体。太田選手がドイツを大逆転で下した場面です。

なでしこも、男子サッカーも、女子バレーも勝ったのは先行した場面ばかり。先手必勝がいかに有効で、ひっくり返すことがいかに難しいか。勝負の鉄則を痛感した大会でした。

フェンシングは欧州が本場の競技。韓国の女子選手が決勝でリードしていたにもかかわらず、残り1秒から時計が進まず敗れ、座り込みの抗議をする場面もありました。そう完全アウェーでの奇跡だったのです。

太田選手の逆転を呼ぶメンタリティー。彼は常に金メダルを公言していました。もしかしたら、リオでは実現してしまうのでは…そんな期待をしてしまいます。常に攻める姿勢で。

残り2秒。
あなたもきっと逆転できる。

価値

2012-08-14 09:24:27 | 日記
村田諒太。この名前を数日前に知っていた人はほとんどいないでしょう。

激戦区というボクシングの重量級で日本人として奇跡の金メダルを獲得した、そう男前の彼です。

残した言葉が印象的です。

金メダルが僕の価値じゃない。これからの人生が僕の価値になる。

世界一になった人間が即座に言える言葉でしょうか。

ここからは、推測です。決勝戦で判定を待つ彼は天に十字をきっていました。彼の人生に宗教が大きな後押しになっているのではないか。

出身校は、私の大学の近くにあった南京都高校。正直、多くは言いませんがすごい場所です。

奈良に住んでいた中学生時代も髪を染め乱れていたといいます。

拳ひとつで東洋大の職員になるまで這い上がって来た。

そんな彼を後押ししたのは、恩師であり宗教だったのかもしれません。

大きな仕事が終わったり、
大きな成功や失敗をすると人間の心には穴がありたりします。

そういうときこそいつも通りに振る舞い、先を見る。そうすれば心や体調のブレが少なくなり強くなれる。

彼の金メダルが、今非行に走ったりしている少年たちの宗教になればいいな。そう思います。






選択

2012-08-08 03:20:02 | 日記
自由奔放。
いい意味でも悪い意味でも、サッカー五輪代表を表す四文字だと思います。

自由奔放でなければ、大津のゴールは決まらなかったし、自由奔放でなければ2点目、決勝点は奪われなかった。

その場面を振り返りましょう。
ピンチをしのいだと思われたテレビ画面。それが、いつのまにかメキシコが打ったシュートが突き刺さっていました。

VTRを見ると…GK権田が扇原にフィードしたボールが奪われていたわけです。

普通に考えます。
凄く日本が押し込まれていた場面。やっとの思いで断ち切ったメキシコの攻撃。そしてボールを手にしたのはGK権田。
ここは、一度キックで陣地を稼いで、一息つこう。誰もがそう思った場面でした。テレビカメラが追いつかなかった訳ですから。

しかし権田は、こう思ってしまった。あまりに押し込まれている。つなごうぜ。
最後尾の俺がメッセージを出さなきゃいけない。

だけど、もらった扇原はたまったものではありません。

時と場所、タイミングが悪すぎました。あまりに奔放すぎるメッセージ。

以前、このブログで指摘したことが、大舞台でも繰り返されてしまった。この世代はプレーに重みがない…。

サッカーの世界では、はっきり言って3位は意味のないものだと思います。ブラジルと戦う権利を捨て、兵役免除のため、死に物狂いにくる韓国との厳しい戦いが増えるだけ。結果はまだ分からないけれど。銅メダルは世界の記憶には残らない。

厳しく言います。この敗戦を導いたのは権田さん。あなたです。今のサッカー観では、とてもA代表では使えない。

でも、歴史的な4強を手にしたのも、あなたの力です。だから…

もっとサッカーを勉強して、必ず

這い上がって来い!

じゃなきゃ許さない。