“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス) | |
デイヴ ペルザー | |
ソニーマガジンズ |
年が明けてから、時間があるときにこれを読んでいました。
『「IT(それ)」と呼ばれた子』
かめの持っているのは、4部作。
「幼年期」「少年期 ロストボーイ」「完結編 さよなら“IT”」「指南編 許す勇気を生きる力に変えて」
すさまじい虐待を受けながら生き抜いてきた「デイヴ ペルザー」の手記です。
発売当初、多くの国でベストセラーとなりましたので、ご存じの方もいらっしゃると思います。
この「指南編」を読んで新年の決意を新たにしていました。
「自分を卑下するのはやめよう。自分の行動に責任と自信を持とう」と。
実はかめ、あるときから突然「自分の悪いところ」を周囲にアピールするようになっています。
そのきっかけは、多くの人から言われた忠告。
「良い気になってるんじゃない」
「過去の栄光は忘れろ」
「あなたは凄過ぎてついて行けない」
等々…いや、必死に頑張っているだけで凄い訳でもないし、天狗になっている訳でもないし、だって自分に凄く自信の無い人間だし…。
と思って、悪いところ、自信の無さ、駄目な部分をアピールしてきたんですよね。
ある意味目指したのは「謙虚な姿勢」だったはずなのですが、ちょっと方向性が違ってきたみたいで☆
どんどん、自分のアピールに自分でハマって、言動に自信をなくしていくという悪循環にハマってしまったようです。
でもね、強く生きていくために必要なのは自分の考え方に対する自信であり、その為に努力する姿勢であり。
自分を卑下して得られるものなんて、マイナス要素しかないんですよね。
「謙虚」であることは大切ですが、それは自分を貶めて立場を低くするのではなく、姿勢や言動で示すべきもの。
配慮が行き届かない自分の姿勢・言動に自信がないため、自分を卑下することで周囲を上に持ち上げるなんて妙な手を考えたのが間違いでした。
自分を卑下したら、自信を持って生きることが難しくなりますよね。
他にも指南書を読みながら、いくつか自分に課したい課題が見つかっています。
頑張りましょう。
この指南書は、それだけで充分価値はありますが、出来れば幼年期から読んだ方が、言葉の意味が理解しやすくなります。
「ロストボーイ」で混乱しながら成長する彼を、地域で生きる障害のある方たちと重ねられる部分も多くあります。
良かったら、読んでみてください。
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