あとりえちえ

身近なところで旅気分に!

今年は、自粛やコロナ警戒の日々で、あっという間に終わってしまいそうです。

 

 

さて、みなさん「ぐるっとパス」知っていますか?

都内と近郊の博物館、美術館、動物園や植物園などの施設の入館券や割引券が一冊になって2200円、有効期限2か月というパスです。のんびりしていると有効期限切れになってしまうものの、入館料が高い施設だと2、3か所巡ればと元がとれてしまうのでお得です。リタイア後の方などがご利用しているみたいです。

必ずしもお目当ての施設が参加しているというわけではないのですが、冊子のページをめくっていくと、長年都民をしていたのにもかかわらず、目新しい美術館、博物館満載で興味をそそられます。

「へえぇ、こんな美術館あるんだ!行ってみよう」って感じですね。そんな「出会い」の一冊でもありました。

 

小春日和の先日、「ぐるっとパス」をもって紅葉散歩と出かけました。

今日は家から電車一本で行けるので、「五島美術館」と「静嘉堂文庫美術館」にしました。

調べてみると、どちらも財閥由来の美術館で、自然豊かなお庭があり、美術も自然の息吹も両方楽しめそうです。

行くとなると、コロナ禍の時代、営業日時や日時指定制など今までとは利用方法が変わっている可能性あり、ホームページで調べたり、問い合わせたりする必要があり、

アクセスもしっかり把握しないと、バス便が少ないこともありで、

これもやらなきゃ、聞かなきゃと、なんだか頭の中がぐるぐるしてしまいます。

しかし、私は旅好きでして、昔はよく一人旅に出かけました。なので、出かける前の、そんな下調べがけして面倒くさいわけではなく、むしろ好きなのでありました。

「プレ旅」ですね。調べている間に、いろいろイメージが膨らんできて、それとともにわくわく感も盛り上がるというものです。

旅行会社がお膳立てしてくれた旅も、連れがいるときは、それはそれで便利なものではありますが、どこへ行ったか印象が薄いもの。

自分自身で、ほんの少し努力して手作りするからこそ、その旅も味わい深く印象的になるものです。自分だけの物語が出来上がるわけですね。

 

さて、東急線「上野毛」駅より徒歩五分の「五島美術館」。現在公開中は「源氏物語絵巻」と丘陵につくられたお庭。思った通り、和の美と自然をゆったりと楽しめました。

住宅地に忽然と現れる大きなお屋敷と山という感じの美術館。遠くに行かずに自然の静けさに触れることができ、心落ち着きいいものでした。

そして、「二子玉川」の駅から、バス10分のところにある「静嘉堂文庫美術館」。こちら、バス停から鬱蒼とした紅葉の林の道を登って行ったところにあり、東京23区内にいるとはとても思えませんでした。今は宅地化が進んでしまっていますが、ひとところ前は、もっと静かな自然だったことが伺えます。

美術館では、「能面」の企画展が開催されていました。そのタイムスリップしたようなひっそりと佇む館で観賞する「能面」の数々に、気持ちがすーっと幽玄の世界にとんだような感じになりました。

まだ、能観賞したことがないのですが、アンテナが拓いたような気がします。

紅葉は、散り始めていましたが、まだ夕日に光る赤や黄色も目に入ってきて心落ち着く一日でありました。

若いころは、遠くばかりに目がいって、海外一人旅に何回もチャレンジもしました。それは、海外の何かを観たいというよりは、そういう大きなことをすることによって、自分が強くなれるような気がしたからだと思います。いわゆる自分探しですね。

でも、それはそれでよい思い出だったけれど、そんなことを無理してすることもなかったなあと思いました。足元や身近に、お金をかけなくても、こころ豊かになれるいくつもの冒険や発見や出会いがあるんだって、気づきました。

遠くにいても、近くでも、そこには自然や人々やその営みがあり、自分なんて探さなくたって、いつでもいっしょだったのですよね。

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