あとりえちえ

感情に良い、悪いはありません。





「感謝しよう」

それが、美しい心、自他ともに生きているのだから。

「愛そう」

この世に生をもらっていることこそが奇跡だ。

そのとおりで、そう思える自分になれたら幸せです。

そして、幸せになるということは、そう思えることなのです。



形ではありません。

今、私はひとりもので、親、兄弟、親戚はいても、旦那さんはいませんし、お友達もそう多くはいません。

また、お金もあんまりもっていませんが、なんとなく心が平安でいます。

これも、それも、健康で、ご飯がおいしくいただける、甥っ子、姪っ子がなついてくれる、そんな身近にいくつもの幸せがあるのを感じます。



ただ、こころがふさぎこんでいるとき、孤独感で苛んでいるとき、生きているのもつらいとき、

・・・ありますね。

・・・トラウマになってしまうようなことがあったのは、まだ分別のない子供のころのケース。

今は体が大きくなって大人になっているとしても、

癒されない子供心は今もそのままの年齢で、傷つき、こころのなかで誰にもケアされずに、生き続けているものです。

苦しくて生きていけないから、心の奥底にしまいこんでしまったのです。

そして、そのために、自分では気がつかなくても、日常のさまざまな人間関係に投影されていきます。そしてそれが自分を苦しめるのです。



これは、あるAさんのこととして読んでください。

大きくなり、さまざまな人生経験を積んで自分自身に自信が出てきたころ

やっとのことで思い出し理解できた自分の生い立ち・・。

はたして親は自分を心から愛していたのだろうか・・。

理解すればするほど、そんな気持ちが浮上してきました。

そんなとき、、

世間では「感謝しよう」「愛そう」とスローガンのように言っている声がする。

そして、Aさんも「愛そう」「感謝しよう」と努力して思おうとしました。

「ここまで大きくさせてもらったんだから」「大学へ行かせてもらったんだから」

などど、世間の人が諭すように自分を諭そうとするのですが、心は苦しくなり体調にも不調をきたします。

しかし、

わたしChieは、そんな思いの中で生きているAさんに「感謝しよう」「愛そう」とは言いません。

まず「自分の心に正直でいいんですよ」とお伝えしたいです。



感情に、感じるべき優良な感情と低俗な感情があると思っている人も、もしかしたらいるかもしれませんが、

けして、けして、けしてそうではありません!!

「憎い!」「嫌だ!」「怖い!」も 「感謝する」「愛する」と同じ感情なのです!

感情に、良い、悪い、はありません。

そして、感情というものは、考えるものではありません。

自然なものです。

自然に湧き上がるものです。

もし、世間の声が自分を縛るように感じるなら、、

もし、誰かの諭すような声に怒りを感じるなら、、

ちょっと立ち止まって自分の心の声に耳を傾けてみませんか?



「幸せになるために」自分の心を偽って感謝したり、愛したりしても意味がありません。

それは「感謝」「愛」は  幸せへの道具ではないからです。

まずは、「自分の心に正直になること」がすべての始まりなのです。

そして、ふと気づいたときに、「自然と」

「愛」と「感謝」の気持ちが溢れだすのです。



 

 

*補足


子供時代、育った過程で抑圧した気持ちはなかなか感じにくくなっているものです。

その気持ちを感じては生きていけないと思い込んでしまったからです。

だから、本当の気持ちに正直になれないご自分を責めることはありません。

 

ここで、理性の力で自分を観察してみると、だいぶ楽になることがあります。

自分の中の孤独感や自信の無さを「実力がまだまだないから」ととらえる人がいますが(かつてのわたしがそうでした)

心の不安定さは実力とは関係ありません。

むしろ、実力があり視野も広い人が、完璧な姿や理想をもとめるがあまり不安定になったり、その反対に、実力がないのに自分の世界が狭いために完璧と信じて自信満々な人もいます。

 

「自分に対する心もとなさ」は、自分の奥底にある正直な気持ちを自分に赦しているか赦していないかがキモ。

「自分をとことん赦していくこと」が自信の元なのです。

 

特に、責任感や倫理観の強い人は、自分を律する力が高く、理想に向けて努力を惜しまず、結果を出していく素晴らしい性質を持ち合わせている一方、

「そんなことを感じてもいけない」と自分の気持ちまでコントロールしてしまう人もいます。

例えば、学校の教師が、憎まれ口をたたく生徒を愛さななければいけないと、自分の「嫌い」という気持ちを抑圧してしまったり、警察官が、道すがら歩く女性を「すてきだな」と感じる気持ちを抑圧してしまったり。

人間として現れる自然な感情まで、コントロールしようとしてしまうのは、不自然であり、逆にその気持ちが高ぶっておかしなことにもなりかねません。(行動として暴走してしまうこともありうるのです)

 

感情と行動は全く別の物です。

まず、正直な感情を自分自身に赦してあげること。

そうすると、心が落ち着きます。

すると、大人としての理性が働くようになります。

結果、問題にならない気持ちの表現の仕方を思いついたりします。

 

自分が自然になれば、

環境や物事も自然と納まりの良いほうに動き出していきます。

ある程度のすったもんだはあるかもしれませんが、結果にかかわらず、

自分が成長することができ、心スッキリ!青空のもとの道のりが見えてくるはずです。

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