どすこい!お人形小物製作道

お人形小物の製作についてのあれこれ

Blythe Beauty Contest 2007 終了(1)

2007-07-08 11:23:53 | イベント

この時間、表参道ヒルズでコンテストの最終結果の発表が行われていることと思います。ファイナリストに対しては昨夜遅くにCWCからメールが送られてきていましたが、正式発表までは当然公表できませんので、公表を待って記事を掲載させていただきました。結果は4位とふるいませんでしたが、後述するナチュラル部門の企画意図を理解しながらも故意に踏み外したところがありますので、むしろファイナルに残ったこと自体が驚異的で、このことに私たちの創意工夫とコンテストを楽しむ姿勢を評価いただいたものと、十分満足してこの日を迎えておりますので後悔はありません。

まずは、三風團のエントリーに対して、陰に陽にご支援をいただきました皆様に厚く御礼を申し上げます。直接に、あるいはメールで励ましていただいた方、そしてそれよりもずっと数多くの三風團に投票していただいた名前も知らない方々に、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

次に、コンテストを主催されたジュンコ・ウォングさんをはじめCWCの方々にもお礼を申し上げます。メンバー編成もチーム名も異なりますが、去年のコンテストでは、正直言いまして未検討項目を数多く残したまま見切り発車した感がありありと分かり、不満なことも多かったのですが、今年は去年の運営を詳細に分析して、ひとつひとつ丁寧に改善された跡がはっきりと分かりました。おそらく、私の気がつかなかったところにも十分な検討がされて、運営面の改善がされていると推察されます。唯一連続して本戦に参加した者として、CWCご担当者様の真剣な取組み姿勢を誰よりも理解していると自負しております。
特に主幹者の日高さんには大変お世話になりました。長いコンテストの期間中、強力なリーダーシップを発揮して少ない戦力で最大限のパフォーマンスを発揮されただけでなく、自らも身体を動かして運営に尽力された姿勢は、同じ管理職を務める者として、驚嘆に値するご活躍でした。公平無私で骨惜しみしない態度は本当に頭が下がることばかりです。ジュンコさん、彼女のお給料を上げてあげてください(笑)
もちろん結果的に改善すべきことはまだまだ多いように思いますが、これはむしろ改善が進んだために、来年以降のコンテストをよりよくする方向で出てくる前向きの問題であると捉えるべきで、そのことでCWCご担当者様の労苦をなんら否定するものではないと理解しています。

この時間、既に公開情報になっていると思いますので、昨晩いただきましたメールの結果発表部分を転記させていただきます。



Blythe Beauty Contest 2007 終了(2)

2007-07-08 11:21:31 | イベント
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NATURAL BEAUTY CATEGORY
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Grand Prix: Precocious Candy

<Results>
6/29 Live Contest (Judges) 306 pt
6/29 Live Contest (Audiences) 25 pt
6/30~7/7 Blythemobile 572 pt
6/30~7/7 Omotesando Hills 191 pt
TOTAL: 1094 pt

1st Runner Up: BHC GROUP

<Results>
6/29 Live Contest (Judges) 312 pt
6/29 Live Contest (Audiences) 18 pt
6/30~7/7 Blythemobile 252 pt
6/30~7/7 Omotesando Hills 161 pt
TOTAL: 743 pt

2nd Runner Up: Hey Little Girl

<Results>
6/29 Live Contest (Judges) 333 pt
6/29 Live Contest (Audiences) 18 pt
6/30~7/7 Blythemobile 145 pt
6/30~7/7 Omotesando Hills 246 pt
TOTAL: 742 pt

3rd Runner Up: Team SAMPOO

<Results>
6/29 Live Contest (Judges) 276 pt
6/29 Live Contest (Audiences) 20 pt
6/30~7/7 Blythemobile 252 pt
6/30~7/7 Omotesando Hills 177 pt
TOTAL: 725 pt


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SPECIAL BEAUTY CATEGORY
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Grand Prix: Bubu JoJo

<Results>
6/29 Live Contest (Judges) 321 pt
6/29 Live Contest (Audiences) 27 pt
6/30~7/7 Blythemobile 475 pt
6/30~7/7 Omotesando Hills 378 pt
TOTAL: 1201 pt

1st Runner Up: H★EM

<Results>
6/29 Live Contest (Judges) 299 pt
6/29 Live Contest (Audiences) 22 pt
6/30~7/7 Blythemobile 427 pt
6/30~7/7 Omotesando Hills 174 pt
TOTAL: 922 pt

2nd Runner Up: (SS+R)P

<Results>
6/29 Live Contest (Judges) 306 pt
6/29 Live Contest (Audiences) 29 pt
6/30~7/7 Blythemobile 240 pt
6/30~7/7 Omotesando Hills 185 pt
TOTAL: 760 pt


3rd Runner Up: ikasama★cabaret
<Results>
6/29 Live Contest (Judges) 288 pt
6/29 Live Contest (Audiences) 24 pt
6/30~7/7 Blythemobile 63 pt
6/30~7/7 Omotesando Hills 92 pt
TOTAL: 467 pt



以下、ナチュラル部門について、私見を述べます。
とても退屈な文章ですので、読まない方がいいです(笑)
某掲示板のいろんなスレッドを渡り歩いて私のことをを「匿名」でしつこく叩いてるある方は叩きネタ満載ですから是非熟読してくださいね(爆)
ちょうどいい機会ですから、「ある方」に警告しておきましょう。あなたが思っているほど不法行為の範囲は狭くないですよ。不確かな事実に基づく誹謗中傷は論外として、たとえ事実に基づいていても公の場で誹謗すると不法行為となります。法整備もされてきて、「隠れ蓑」の性能もだんだん悪くなってきていますから、あまり漫然と感情の赴くままの発言を繰り返していると、ある日突然訴状が届くと言う、お互いに不幸な事態になりかねませんのでご注意ください。もちろん、私に対してだけでなく他の方に対して「匿名」で「誹謗中傷」を行う者に対しても、同様の警告をしておきます。まぁ小さな当てこすりくらいは「スルー」してあげますから、くれぐれもやりすぎないように。やるときは、本当に慎重にやってくださいね。


Blythe Beauty Contest 2007 終了(3)

2007-07-08 11:09:39 | イベント
さて、脱線しちゃったので、稿を変えて戻ります。
今回、はっきりとナチュラル部門とスペシャル部門が峻別され、それぞれの部門のグランプリの特典(商品化、写真集の表紙)によって、ナチュラル部門は商品としてのブライスの魅力(価値)を最大限高める商品企画力を問い、スペシャル部門は一点物としてのカスタマイズ、OF作成の技術やコーディネート力を問うことが示唆されました。
私はさすがに今回を最後にコンテストは卒業と思っているのですが、来年の参加を志しておられる方は、是非この両部門の違いを念頭に置いて製作するようにしてください。
三風團はナチュラル部門で企画意図を意図的に踏み外したと冒頭に言いましたが、商品としてのブライスの魅力とは下世話な言い方をすれば、どのくらい売れるかということです。もちろん、製造原価の問題も大切ですし、安全性も重要なファクターですし、他にもありとあらゆる検討項目をクリアしていかなければならないのですが、ブライスは受注生産商品ではないので、商品企画においては需要予測つまりマーケティングの結果を極大化するような企画が求められるわけです。
その視点から客観的に三風團の企画を見るならば、ニッチな顧客層を狙った商品企画と言うべきで、ブライスの市場が飽和して商品展開も今よりももっと多様化してくれば、一種の余興と言ったら言いすぎですが、余力を使って商品化するようなことも可能でしょうが、現状では後述の2つの面から多様化が進んでいるとは言いがたいため、自分達が何かの拍子にグランプリを取ってしまったら、ニッチな商品を発売する時の定番の悩みどころ、つまり製造数を絞りつつ原価の上昇を抑えると言う二律背反に苦しむだろうと思いながらも、そこは参加者の考える領域ではないし、と割り切っていました(笑)しかしそのあたりはやっぱりビジネスとして考えれば甘いと言わざるを得ず、審査員の得点が最も低いことにしっかりと現れて、それが最終的な順位に反映していると思います。

マーケティングデータとしての信頼度という点では、理由は詳述を避けますが、審査員の得点、29日の観客の得点、会場の得票、モバイルの得票の順になると思われます。
審査員の得点については、オーソリティという側面から持ち点配分を多くする工夫を行っていますが、実際にはあらゆる分野に対してオーソリティを持った審査員は少ないにもかかわらず、29日に会場にいたコアなブライスファンとの総点数寄与率が極端に乖離するような設計になっていることを問題として指摘しておきます。一人一点の択一方式ではなく、個々のチームに点数をつけていく方式(当然集計時間がかかってしまうので運営上の問題はありますが)にすべきではなかったかと思います。
三風團にとっては、この制度設計の恩恵を受けてファイナリストになれたかもしれないので、まさにラッキーだと言えますが。
マーケットデータとしての得点の信頼度も、コンプリート会員やモバイル会員歴の長さによる得点優遇など、木目の細かい工夫をすればノイズを相対的に少なくする余地はまだまだ残されていると思います。




Blythe Beauty Contest 2007 終了(4)

2007-07-08 11:04:24 | イベント
審査員の得点が最も高いのはHey Little Girlの作品です。
このチームは表参道ヒルズでの投票でも圧倒的な強さを見せています。惜しむらくはモバイル投票がふるわず、それが最終結果に深刻な影響を与えてしまいました。
逆にグランプリチームはモバイル投票の結果が最終結果に最も影響を与え、かつモバイル投票は他の得点分布特性と際立った違いを見せています。個人的な興味として、モバイル投票者のプロフィール(地域、年齢、モバイル会員歴など)の分布を統計的に分析してみたいものですが、もちろん私にはその手立てがありません。

最後に多様化というキーワードで2点述べます。ブライスがもっと発展していくためには、ひとつには商品展開の多様性が求められます。これは単に設定の多様性といった表面的なことではなく、従来の枠組みをブレークスルーするような商品を企画、展開していくことが求められます。

コンテストはその意味でまさに絶好の機会で、外部の(しかもブライスファンの)新鮮な発想に基づく商品を開発し、その積み重ねによって、ブライスそのものの多様性が高まり、より市場適応力も高まると思います。
Hey Little Girlにおいては、モッズ系ファッションという、いわばブライスの原点回帰を主張して、現在の枠組みを打ち破ることを目指していたと思います。最初の写真では分からなかったのですが、本選で初めて実物の全てを見たときに、正直言って、こりゃ凄い、やられたなと思いました。日本に来たレオニダスさんとはネット上ではありますが、個人的にも知っていましたが、それを抜きにしても、自分が参加者でなければ応援したいと思いました。
去年の小鳩組のナチュラル部門の作品も同じような路線を目指したのですが、作品(=商品)としての完成度は彼らが何枚も上手でした。
加えて今年は、ネオブライス6周年ではありますが、ブライスと言う人形が世に出て35周年の節目の年でもありますから、そのような原点回帰をアピールするには絶好の年でもあったと思います。35周年に関する発言が主催者側からまったくなかったのが残念でなりません。広い視野と度量を示す言葉として必要ではなかったかと思います。
もうひとつの多様化は国の多様化、つまりグローバル化への対応です。今回、CWCの予想以上に国外からの応募が多く、セミファイナルで半数近く(7/16)が選ばれたにもかかわらず、ネットによる投票が国内(一部アジアも可能?)に限られてしまったことは、結果的に国外からの参加者にとってアンフェアという印象を与えてしまったことは否めないと思います。
技術的な問題やコストの問題もあるかと思いますが、是非来年までには改善をお願いしたいものです。
逆に私たち自身も、積極的に海外のブライスファンとの交流を持ってはどうかと思います。やってみれば意外とハードルは低く、たとえばFlickrでのやりとりは、ほとんど中学レベルの英語で事足りますし(現に私がそうだから)、なにしろリアルタイムの会話ではないですから、ゆっくり自分のペースでやっていけます。とくに物を作る人や写真が好きな人には是非トライすることをお勧めします。
外国からの感想は概してとてもストレートで、じめじめしたところがないですから、慣れてくると、とても快適に感じる方も多いと思います。