どすこい!お人形小物製作道

お人形小物の製作についてのあれこれ

Blythe Beauty Contest 2007 終了(3)

2007-07-08 11:09:39 | イベント
さて、脱線しちゃったので、稿を変えて戻ります。
今回、はっきりとナチュラル部門とスペシャル部門が峻別され、それぞれの部門のグランプリの特典(商品化、写真集の表紙)によって、ナチュラル部門は商品としてのブライスの魅力(価値)を最大限高める商品企画力を問い、スペシャル部門は一点物としてのカスタマイズ、OF作成の技術やコーディネート力を問うことが示唆されました。
私はさすがに今回を最後にコンテストは卒業と思っているのですが、来年の参加を志しておられる方は、是非この両部門の違いを念頭に置いて製作するようにしてください。
三風團はナチュラル部門で企画意図を意図的に踏み外したと冒頭に言いましたが、商品としてのブライスの魅力とは下世話な言い方をすれば、どのくらい売れるかということです。もちろん、製造原価の問題も大切ですし、安全性も重要なファクターですし、他にもありとあらゆる検討項目をクリアしていかなければならないのですが、ブライスは受注生産商品ではないので、商品企画においては需要予測つまりマーケティングの結果を極大化するような企画が求められるわけです。
その視点から客観的に三風團の企画を見るならば、ニッチな顧客層を狙った商品企画と言うべきで、ブライスの市場が飽和して商品展開も今よりももっと多様化してくれば、一種の余興と言ったら言いすぎですが、余力を使って商品化するようなことも可能でしょうが、現状では後述の2つの面から多様化が進んでいるとは言いがたいため、自分達が何かの拍子にグランプリを取ってしまったら、ニッチな商品を発売する時の定番の悩みどころ、つまり製造数を絞りつつ原価の上昇を抑えると言う二律背反に苦しむだろうと思いながらも、そこは参加者の考える領域ではないし、と割り切っていました(笑)しかしそのあたりはやっぱりビジネスとして考えれば甘いと言わざるを得ず、審査員の得点が最も低いことにしっかりと現れて、それが最終的な順位に反映していると思います。

マーケティングデータとしての信頼度という点では、理由は詳述を避けますが、審査員の得点、29日の観客の得点、会場の得票、モバイルの得票の順になると思われます。
審査員の得点については、オーソリティという側面から持ち点配分を多くする工夫を行っていますが、実際にはあらゆる分野に対してオーソリティを持った審査員は少ないにもかかわらず、29日に会場にいたコアなブライスファンとの総点数寄与率が極端に乖離するような設計になっていることを問題として指摘しておきます。一人一点の択一方式ではなく、個々のチームに点数をつけていく方式(当然集計時間がかかってしまうので運営上の問題はありますが)にすべきではなかったかと思います。
三風團にとっては、この制度設計の恩恵を受けてファイナリストになれたかもしれないので、まさにラッキーだと言えますが。
マーケットデータとしての得点の信頼度も、コンプリート会員やモバイル会員歴の長さによる得点優遇など、木目の細かい工夫をすればノイズを相対的に少なくする余地はまだまだ残されていると思います。




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