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『氷菓』の評価

2024-07-09 | その他アニメ
『氷菓』は2001年に刊行された米澤穂信「<古典部>シリーズ」の第一巻とそれを原点としたアニメ版のタイトル。
アニメ化は20111年だが、流石京アニというべき映像美と分かりやすいキャラクター描写によっていまだに人気の根強い作品。
「好きなアニメ作品は?」と言われたら必ず上げる作品。
しかし、いわゆる京アニ事件や原作の少なさ、権利関係の複雑さなどによって続編などが未だに制作されていない少し残念な作品。
そんな『氷菓』と同じ作者である米澤穂信氏の「<小市民>シリーズ」がこの度アニメ化された。
 
で感想だが、正直な所微妙。
勿論期待度が高いと作品への評価は厳しくなる。
しかし、それを踏まえてもやはり『氷菓』と比べると劣ると感じる部分が多い。
 
好みの問題もあるが映像に関しては素晴らしい。
が、常悟朗とゆきの人間性や関係性等が分かりにくい。
ゆきが「私を利用して」とか「推理をしてしまったね」などと言っていると言っている所から、過去に常悟朗が推理によって何か問題を引きおこし、それゆえに小市民を目指していると言う事は分かるのだが、細かい描写がない。
特に河川敷での描写は何を表しているのだろうか。
推理パートも含めて全体的に原作読破前提で間を端折っている感が否めないのである。
なのでストーリーに全体的に入り込めなかった。
 
そういう意味では『氷菓』の場合、一話の段階で省エネ主義をモットーとした灰色の高校生活を過ごすものの実は優れた推理力を持つ奉太郎、清楚なお嬢様な見た目を持ちながらも好奇心の権化なえるというキャラクター像が一瞬で入ってくるのが素晴らしかった。
私は「<小市民>シリーズ」の原作は読んだことはないが、「<古典部>シリーズ」は読破済。
原作『氷菓』を読んだ感想はよくこの作品をあそこまで昇華出来たなというのが第一印象なのでここはやはり京アニの本気と言った所だろう。
 
若干「<小市民>シリーズ」を批判するような内容になってしまったが、今クールのアニメの中では面白いのは確か。
今後に期待していきたいという所である。
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