山頂を目の前にして、もう歩けない、一歩も動きたくなかった。日の出までまだ30分以上ある。がんばれば15分かからず山頂には到着できただろう。でももうだめ、酸素ほし~い・・。クラクラ・・。
そんなヘロヘロの私とは対照的に、健脚で疲れ知らずの旦那。しかも立派なカメラと三脚の他、私の荷物も含め10キロ近いリュックをしょっていたにも関わらず、まだまだ元気いっぱい。全く高山病とは無縁のようだ。くやじー。なんで私だけ。ぜーぜーしながら頼み込んでしばらく休むことにした。日の出時刻が刻々近づいて来た。
旦那は「ここは写真を撮るにはいいポイントだ」と三脚を立て始めた。(すまぬ・・・)。本当は山頂で写真が撮りたかっただろうに・・。私が足を引っ張ってしまった。でも謝る元気もなく、岩に横になって「スースーハー」を繰り返していた。
私たち以外の登山者たちも、そろそろかと登山をやめ、ご来光を見るため、腰を下ろし始めた。
と、「きた~!!」旦那が大声で叫んだ。その声を聞いて岩に腰掛けていた人たちが一斉に顔を上げた。白々と明るくなり始めた地平線の一部から、赤い光の球が小さく浮かび上がった。日の出だ。ああ、来て良かった、山頂で見ることはできなかったけど本当によかった。それが朦朧とした意識の中で感じた第一印象だ。
空が少しづつ明るくなり、小さい球に見えた太陽が、すこーしづつ登り始め、同時に真っ暗だった岩場がライトなしで見ることができるようになった。空も明るくグレーから青空に変わってきた。隣で旦那はシャッターを押し続けていた。ボーッとしていた意識が太陽の光を浴びて戻ってきた。体もポカポカしてきた。あれ?息がスムーズにできるぞ。元気が戻ってきた!!ヘッドライトを消して、さあ目指すは山頂だ!!
山頂へは、10分もかからず登ることができた。さっきまでのヘロヘロはなんだったのか・・。
やったー富士山制覇。
しかし、ここからがまたもう一つの地獄。下りがまた辛いのだ。
深い砂だらけのみちを、ただただ降りる。つまらない。つんのめりそうになりながらも、ゆっくりと下る、下る、下る。
スキー場でゆっくりと直滑降をしているような感じ。そして天気がいいので気温も0度くらいから一気に上昇。体感で20度くらいは上がったような感じ。休憩で一枚づつ着ているもの脱いでいく。
小学生の子供達がものすごい勢いで走り抜けていく。外人さん達は「どいた、どいた」といった感じでノースリーブで追い抜いていく。もうやだ~。大きめの靴をはいてきたにも関わらず、両足の爪がはがれそうな位痛い・・。
退屈な下りを3時間くらいかけて下山。5合目に到着。
トイレに向かった。すれ違うおじさんたちがニヤニヤしていた。その訳は・・。
鏡の自分の顔を見て驚いた。土埃で真っ黒。サングラスのあとがしっかりとついて、所々どろだらけ。そしてまぶしくて眉間にしわを寄せて歩いていたのだろう。しわを作っていた部分に泥が真っ黒なたて筋を作っていた。口の周りも無精ひげをはやしているかのように真っ黒。うわ~泥棒顔!ありえない。最近すべてに無頓着でおばさんの仲間入りをしつつあったが、ついにここまで女を捨ててしまったか。疲れがどっとでた。
とまあ、いろんなことがありましたが、楽しい夏休みでした。
そんなヘロヘロの私とは対照的に、健脚で疲れ知らずの旦那。しかも立派なカメラと三脚の他、私の荷物も含め10キロ近いリュックをしょっていたにも関わらず、まだまだ元気いっぱい。全く高山病とは無縁のようだ。くやじー。なんで私だけ。ぜーぜーしながら頼み込んでしばらく休むことにした。日の出時刻が刻々近づいて来た。
旦那は「ここは写真を撮るにはいいポイントだ」と三脚を立て始めた。(すまぬ・・・)。本当は山頂で写真が撮りたかっただろうに・・。私が足を引っ張ってしまった。でも謝る元気もなく、岩に横になって「スースーハー」を繰り返していた。
私たち以外の登山者たちも、そろそろかと登山をやめ、ご来光を見るため、腰を下ろし始めた。
と、「きた~!!」旦那が大声で叫んだ。その声を聞いて岩に腰掛けていた人たちが一斉に顔を上げた。白々と明るくなり始めた地平線の一部から、赤い光の球が小さく浮かび上がった。日の出だ。ああ、来て良かった、山頂で見ることはできなかったけど本当によかった。それが朦朧とした意識の中で感じた第一印象だ。
空が少しづつ明るくなり、小さい球に見えた太陽が、すこーしづつ登り始め、同時に真っ暗だった岩場がライトなしで見ることができるようになった。空も明るくグレーから青空に変わってきた。隣で旦那はシャッターを押し続けていた。ボーッとしていた意識が太陽の光を浴びて戻ってきた。体もポカポカしてきた。あれ?息がスムーズにできるぞ。元気が戻ってきた!!ヘッドライトを消して、さあ目指すは山頂だ!!
山頂へは、10分もかからず登ることができた。さっきまでのヘロヘロはなんだったのか・・。
やったー富士山制覇。
しかし、ここからがまたもう一つの地獄。下りがまた辛いのだ。
深い砂だらけのみちを、ただただ降りる。つまらない。つんのめりそうになりながらも、ゆっくりと下る、下る、下る。
スキー場でゆっくりと直滑降をしているような感じ。そして天気がいいので気温も0度くらいから一気に上昇。体感で20度くらいは上がったような感じ。休憩で一枚づつ着ているもの脱いでいく。
小学生の子供達がものすごい勢いで走り抜けていく。外人さん達は「どいた、どいた」といった感じでノースリーブで追い抜いていく。もうやだ~。大きめの靴をはいてきたにも関わらず、両足の爪がはがれそうな位痛い・・。
退屈な下りを3時間くらいかけて下山。5合目に到着。
トイレに向かった。すれ違うおじさんたちがニヤニヤしていた。その訳は・・。
鏡の自分の顔を見て驚いた。土埃で真っ黒。サングラスのあとがしっかりとついて、所々どろだらけ。そしてまぶしくて眉間にしわを寄せて歩いていたのだろう。しわを作っていた部分に泥が真っ黒なたて筋を作っていた。口の周りも無精ひげをはやしているかのように真っ黒。うわ~泥棒顔!ありえない。最近すべてに無頓着でおばさんの仲間入りをしつつあったが、ついにここまで女を捨ててしまったか。疲れがどっとでた。
とまあ、いろんなことがありましたが、楽しい夏休みでした。
以前、矢野さんが甲子園に行ってみたいとおっしゃっていたのが分かる気がしました。
確かに独特な雰囲気がありますよね。