20歳になったばかりの春 夜行列車で上京
大きなずた袋一つを持って上野駅に降り立ちました
ずた袋の形状も完全に記憶しています
何のつてもなく
右も左もわからない東京で生きて行こうと決心しての事です
誰1人いない駅のホームに目をやりながら
発車までの時間を待っていると
営業を終えられた体(テイ)の
演歌歌手のぴんから兄弟のお二人が
ハンガーにつるしたままのむき出しの衣装を両手に持ち
慌てて乗り込んでこられました
どちらがお兄さんかわかりませんが
厳つい小柄のぴんからさんと目が合い
おやっとされた表情が忘れられません
他の車両に行かれましたが・・・
上野駅に降り立った時
風花が舞っていました
でも花吹雪だったのだろうか
その日から 東京の住人になりました
大きなずた袋一つを持って上野駅に降り立ちました
ずた袋の形状も完全に記憶しています
何のつてもなく
右も左もわからない東京で生きて行こうと決心しての事です
誰1人いない駅のホームに目をやりながら
発車までの時間を待っていると
営業を終えられた体(テイ)の
演歌歌手のぴんから兄弟のお二人が
ハンガーにつるしたままのむき出しの衣装を両手に持ち
慌てて乗り込んでこられました
どちらがお兄さんかわかりませんが
厳つい小柄のぴんからさんと目が合い
おやっとされた表情が忘れられません
他の車両に行かれましたが・・・
上野駅に降り立った時
風花が舞っていました
でも花吹雪だったのだろうか
その日から 東京の住人になりました