具体的な「行動」で国家公務員宿舎建設を推進する田辺淳(あつし) - 櫻井財務副大臣の書面から

2011年05月03日 | 朝霞市民ネットについて
 朝霞基地跡地利用市民連絡会に櫻井財務副大臣より、書面が届いたという。顛末は同連絡会のブログに詳しく掲載されているのでそちらをご覧いただきたいが、問題はここで掲載されている同副大臣の書面の内容である。
 同副大臣の書面は国家公務員宿舎建設が二つの事実によって支えられていることを述べているといってよい。

 一つは「朝霞市には現在の宿舎建設計画にご同意いただいており」という件(くだり)、つまり富岡市長が「同意」したということであり、もう一つは「多くの市民にも当計画にご理解をいただいている」という件、具体的には今回の県議選の結果である。

 富岡という人物が市長をつとめているのは、田辺あつしの引き廻しで対抗候補が降りてしまったためである。同時期の和光市長選挙の結果を見れば、この候補が当選していた可能性は十分にあったのである。
 当時まで、田辺あつし がどういう手合いなのか、朝霞ではあまり知られていなかった。「埼玉大学中退」という誰にも確認できない情報がまことしやかに流れており、高名な埼玉大学名誉教授の薫陶をうけていたという尾ひれまで付いていたのである。今回県議選の推薦人の筆頭がこの名誉教授だったが、この教授が田辺あつし の見識や実績を評価して推薦人を引き受けたとは考え難い。人的関係か組織的関係だろう。
 今となっては、同じ状況であれば田辺あつし の言うことなど誰も真に受けて対応することもないだろうが、この市長選挙の当時はそうでもなかったということである。田辺あつし は、仮に国家公務員宿舎建設推進派の意を受けて行動していると考えた場合、最も効果的な行動を採ったことになる。世間の幻想を利用して発言の場を確保したうえで、不戦勝という国家公務員宿舎建設推進派にとって最も好ましい結論を引き出したのであるから。
 
 次に県議選。田辺あつし が立候補しなければ、石川候補が当選したかもしれず、そうとなればこの区の県議は国家公務員宿舎建設反対派で占めることができたのである。醍醐候補が当選した以上、櫻井副大臣が「多くの市民にも当計画にご理解をいただいている」とうそぶくのもある意味当然である。

 結局、櫻井副大臣が朝霞基地跡地利用市民連絡会に宛てた書面は、市長職が国家公務員宿舎建設推進派に握られており、また、県議選で国家公務員宿舎建設推進派が議席を得ているという事実に支えられている。そして、この二つの事実はいずれも田辺あつし の行動によって作り出されたものである。

 まともな感覚で事実を冷静に判断するのであれば、田辺あつし が表向きは別として実際のところ国家公務員宿舎建設に反対しているなどとは、どう考えても言えないのである。

 次の朝霞市議選に田辺あつし は臆面も無く舞い戻ってくるであろうが、その時どう対応するべきか言うまでもない。