建設資材の高騰に葉山町のクリーンセンター再整備請負会社は耐えうるか?
ゼネコン3社が「予算が合わない」と辞退した物件
葉山オンブズが議会で「契約規則」の改定を求め陳述。
建設資材が急騰している。
鉄鋼
ビニール電線
ガス管
生コン
合板
は5割値上がりしている。
建設物価調査会の資料
今 全国の建設工事で”値上げ申請”が建設主にたいして起こっている。
値上げができないない場合は工事遅延 工事中止の事態を招いている。
葉山町ではクリーンセンター再整備で16億円が令和4年度から
下水道工事で増設工事17億円が令和5年度から工事が行われる。
クリーンセンター再整備の工事費は1年前に積算したもの。
下水道工事は実施契約はこれからであるので まだ積算の改定は間に合う。
クリーンセンター再整備工事は令和4年から3年計画で契約金額約16億円と決まっているのでこの建設資材の高騰が直撃する事態になることはほぼ間違いない。
工事業者はその場合は「物価変動による工事代金変更」という国交省推奨の「公共工事請負契約約款」の「スライド条項」を適用して値上げ申請の協議を申し出てくる。
その場合は建設資材の仕入先からの伝票 新旧のものを提出されれば「単品スライド」による値上げに応じなければならない。
今 この方法での値上げ申請が多い。
この方法は主として公共工事部門で起こっていることで 民間での請負契約では
値上げは容易には受け付けない。
3年以上の長期契約の工事がそもそも少ないからだ。
民間では見積書の段階で「値上げする場合の条件」が、盛り込まれている。
契約書の文面では出てこないケースが多いのだ。
葉山町の場合は契約金額を増額するケースがこの2年明らかなケースが2件あった
1件は議会でも問題になったが、金額が4百万円ほどだった。
もう1件は葉山町側からの設備増設依頼だったので、問題にはならなかった。
だが、契約金額の変更であることには違いがない。
今後クリーンセンター再整備工事で この値上げ申請 契約金額の改定が申請されたらどうするか。金額にもよるが今の情勢では応じざるを得ない。
そもそもこの契約者は公募プロポ-ザルで他のゼネコン3社が「町提示の予算に合わない」そんなにも安い値段では受けられないと 見積もりすら辞退した案件だからである。
明かな安値受注はその後の増額を見込んでのこと と業界では噂されている。
この物件が他の自治体との共同事業に影響をする物件だから 町は応じざるを得ないだろう。取り越し苦労でなければさいわいだが・・。
こういう予見される事態に対処するため、本来は防護策を講じるのがリスク管理なのだが、葉山町では講じていない。
チェックする議会でももっともらしい証拠書類をみせられたら応じざるを得ない。
応じなければ「工事遅延」「工事中止」を匂わせるからだ。工事業者の体力にもよるが業者は会社が可愛いから このことは平気でやると思った方が良い。
このことを予見して葉山町民オンブズマンでは議会に陳情「契約規則の改定」を出したがもう2回定例会で審議しても結論を出せないでいる。
随意契約の増額について何らかの歯止めを作れ・・との趣旨で
22日10時から議会総務建設常任委員会で葉山オンブズがこの件で「陳述」をする。
議会の対応次第では再整備費用の増額の伏線ができると、みている。