M&Aがやってきた。

2023-06-26 01:13:58 | 葉山の日常

 

 

貧しい家に生まれ バイトでほとんど大学の講義に出なかったけれど、どうにか卒業できた昭和の時代。脱サラして、会社を立ち上げ、高度成長の波にのり、バブルを経験したが、なんとか、生き抜いて、早めにリタイヤ―して、海外旅行に出かけられる境遇になったのは 本当に幸運の一言だ。

 

 葉山に小さな家を建て、20年がすぎた。

昨年から どこで調べたか M&Aのレターが舞い込むようになった。

長男が社長を務める会社は小規模ではあるが、業績はまずまずで、ボーナスも

公務員には負けていない。レターは会社にはよこさないで、親元にくる。

従業員の動揺を勘案してのことだろう。神経が細かい。

この話、資本提携と聞こえはよいが、時期を見て社長の座は追っ払われる。

建設機械の分野は借金がなければ倒産の心配はない。

機械をゼネコンにレンタルして、雨が降ろうが 雪で機械が止まろうが、

貸し料はいただくという、至極単純な業態だ。

ただここ数年 土木やゼネコンが余剰金の使い道として、レンタル会社を傘下におさめるケースが2つあった。

このM&A会社はそれをモデルにして、当社にやってきたのだろう。

勧誘の文面を見ると 資金的な面からの誘いではなく、後継者難を突いている。

 

本人は会社を売るのであれば、同業他社に売るという。

従業員ごと引き取ってもらい、自分は身を引く。

高校時代からやっているギターを仲間と弾ける店を買って、楽しみたい ようだ。

大学にはゆかず、私の会社で人1倍苦労を重ねた。

今 やっとその苦労が報われる時が来たのかもしれない、

 

自分は旅が好きで、暇と金があれば、毎年 アチコチと旅をして、楽しんできた。

人生 最後はどのくらい楽しく 好きなことをしてきたか、思い出がどのくらいできたかで、決まるように思える。

アテネの哲学者ソクラテスがいうではないか。

人の評判など、気にしなくてよい。と。

 


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