病を得てから、このブログも更新がとだえがちになった。
葉山町の風景も 海岸も、いまや遠くに感じられるようになってしまった。
我が家の2階のベランダでコーヒーをのむ機会も少なくなった。
毎朝見る銀杏の葉っぱが海岸から吹く潮風で、黄色くなるどころか、赤茶けた色に変色してしまい、あの黄色い葉っぱの面影が少ししか残っていない。
銀杏の木は我が家と隣の家の庭に1本づつ、茂っている。
かって20年まえは 桜の花が見事な屋敷であった。
その屋敷に4軒の家がたった。
この屋敷の1部を買うとき、銀杏の木がある土地を、一発で買った。
親父からよく言われていた。
「家に大木が生い茂っていたら、そこを買え、そしてその木は絶対切るな」
その木は長い年月を耐えて生きてきたのだ。その息の根を止めるな、と。
木を切ると その家はつぶれるよ。
この銀杏の木を見るたびに 親父を思い出す。
11月の銀杏の葉。黄色くならない。
春 4月にはこのように青々と茂る
5月にはこのように少し明るくなる。