強かったですねぇドルトムントは。本当によく勝てたなと。
前半は、あのプレッシャーを受けながら上手く繋いでいる時間帯もありましたが、概ねドルトムントが主導権を握る展開でした。とはいえ、確かにドルトムントは攻守共に素早くて全員が献身的にプレーする好チームなんですが、やや直線的で想像力に欠けている印象でした。そこが明暗を分けたんじゃないかと。かつてのレジェンドプレーヤー、アンドレアス・メラーのような選手がいたら、結果は違っていたかもしれませんね。
さて、試合終了後の、選手のインタヴューが公式にアップしていたので、紹介することといたします。今回はリバプール戦で負傷交代したとは思えないほどのプレーを見せて勝利に貢献した、キーラン・ギブスです。
「とても大きな勝利。特にエミレーツでやられていた後の試合だから、尚更だ。ここで、やれるってことを証明したかったんだ。
僕達の普段のスタイルではなかった。でも今のチームの底力を証明するものだった。
ここは簡単な場所ではない。多くのチームが結果を得ることができないんだ。だからポジティブにならないといけないね。自分達の力で勝ち取った今の順位を、活かすことが重要になる。
僕達にとって大きな意味を持つ1週間だ。週末も厳しい試合が控えている。でも、ここ2試合は力を試されていて、僕達はそれを乗り越えたんだ。良い気分でユナイテッド戦を迎えられるのは間違いないし、結果を貪欲に求めていくよ。
僕達はビッグチーム相手にそれができることを証明したい。今は段階を踏んでいるし、ここまではまずまずだね。」 Arsenal.com
デイリーメール紙によるとリバプール戦を足首の負傷で欠場したウィルシャーと、同試合で脹脛を痛めて途中交代したギブスが共に明日のドルトムントを欠場することが濃厚だと報じています。フラミニも戻ってこられそうにないですから、ベンチがさらに手薄になってしまいますね。
一方でウォルコットが週末のユナイテッド戦に、少なくともベンチ入りできるだろうとのこと。ウィルシャーとギブスも負傷の程度は軽いそうで、週末の試合には間に合う可能性も。ユナイテッド戦にはまずまずのメンバーで挑めそうです。
そして依然長欠中のポドルスキ、チェンバレンですが、前者は代表戦明け~月末。後者がクリスマス頃の復帰を目指しているとのこと。二人共順調に回復しているそうなので、復帰時期が早まることを期待したいです。
完勝。そう言っても差し支えないでしょう。アーセナルはミッドウィークのチェルシー戦に出場した選手の多くがこの試合でも出場しましたが、連戦の疲れを見せることはありませんでした。
リバプールは、確かにスアレス&スタリッジの前線は隙を見せればやられてしまうという雰囲気を漂わせていたものの、バックラインとアルテタがいつも以上に気をつかって好きなようにやらせませんでした。この2人が封じられると、攻撃が機能不全に陥るのが今のリバプール。それもそのはずで、チームの記録した17得点の内14点がSASによるもので、得点パターンも個人に寄るものが多いです。要するに、去年と大して進歩していなかったということですね。
この試合でもしアーセナルが負けていれば懐疑的な批判が相次いでいたでしょうが、リバプールが敗れてもそこまで叩かれません。そこまで期待されていないということなんでしょうが、これ程の名門がそんな立ち位置に甘んじているという現状に、寂しさを覚えてしまいます。
さて、この試合でサスペンションから復帰したアルテタが、個人的にはマン・オブ・ザ・マッチに値する活躍を見せていたと思います。先制点に繋がったサニャへの縦パス、ボールの持ち運び方が絶妙でした。守備でもかなり効いていて、引いてくるスアレスやスタリッジ、上がってくるジェラードをことごとく潰していました。
アルテタ
「我々にとって今日は素晴らしい日となった。これから難しくなっていくとは思うが、この位置に留まりたいね。
本当に良いチームと戦った。彼らはここ数週間非常に好調だった。我々の今の力を測る良いテストになると思っていたし、少なくとも彼らと同じくらい良いチームであることは証明できたはずだ。
我々にとって毎試合が試練だ。周囲は我々の敗北を待っている。だが今日示したのは我々の強い欲求だったんだ。これは非常に良いメッセージになると思う。ホームでポイントを獲得したかったんだ。でも先はまだまだ長い。それはよく分かっている。」 arsenal.com
彼とロシツキー、それからフラミニ等ベテランの存在が、これからシーズンが厳しくなるにつれて重要になることでしょう。
現地金曜日に行われたヴェンゲル監督のプレスカンファレンス
「アルテタがサスペンションから復帰する以外に変化はない。ナブリーは火曜日に引き続き起用できない。他の長期離脱者も戻ってこられない。」
フラミニについて
「彼の負傷は短期的なものだ。マンチェスターユナイテッド戦ではプレーできるだろう。リバプール戦、それからドルトムント戦は欠場する。」
アルシャビンがエミレーツでは十分なサポートを得られなかったと発言したことについて
「昨シーズンの我々は難しい時期があった。人々は我々に対して懐疑的だったんだよ。彼らはアルシャビンに対しても少し懐疑的だったのかもしれない。彼は誰もが必要としているサポートを得られなかった。
常に思うことだが、結局のところファンの支持を得られるかどうかは我々次第だ。だがシーズンのスタート、そしてビラ戦に敗れて窮地に立たされた後もファンは我々を後押ししてくれたよ。」
ドルトムント、チェルシーとホームで連敗を喫しましたが、明日の試合では我々も全力でサポートして、勝利を収める手助けをしたいですね。